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●第一の試練、丑寅の門
闇の中で。
ちかちかと光っていた橙色の光が青へと変わった。
先陣を切って降りて行った
逆巻 天野
が、井戸の底に着いた合図だ。
白衣に制服といういつもの出で立ちの
伊賀 解理
が二番手で縄梯子を降りてゆく。
「逆巻氏じゃなかったら、先に行かせはしなかったよ」
解理は、少しばかり口唇を尖らせながらそう言った。
解理ははじめ、「一番乗りはレディーファースト的思考から僕だ。それともスパッツを拝ませながら入れというのかい?」とごねたのだ。だが、先に自分が入って霊的干渉を緩和するほうがいい、と天野が主張し、解理が譲ったかたちになった。
「心配しなくても君のスパッツなんか興味な……いッ!」
井戸底に御札を貼りながらそういい掛けた天野に、解理がチョップを入れる。
「痛いよ」
「うるさい! たしかに、君がそういう人物だからこそ信頼しているのだがね、一方でチョップしたくなるのが女心というものなんだ勉強したまえ」
「女って面倒くさ……ぐふッ!」
天野は解理のとび蹴りを受け、がくりと膝をついた。おそらく天野の漆黒の法衣の背中には立派な足跡がついたことだろう。暗くて見えないが。
パンパンと手を払うと、解理は胸を擦る。
「それにしても、井戸に入った途端気分が……」
縄梯子を
穂積 通
、
旅鴉 月詠
のふたりが下りてきた。
穴の底に着いた月詠は、掌で暗い井戸の底に触れた。乾いている。水は枯れて久しいらしい。
「はふぅ……」と重く息をつく通。
「これが霊圧、か……霊感がある者を拒んでいるようだね」と月詠。
「逆巻氏の御札があってこれか。先が思いやられるな。巫女服の夏神氏はどうにかできないのかい?」
解理の問いに月詠が答える。
「彼には霊との対決のために力を温存してもらわないとね」
「なるほど。それにしても……眼鏡をかけていれば霊からの影響を受けないと聞いていたんだが……眼鏡効果なんてなかったのか。僕を騙すとは……おのれダメガネ!」
でも念の為……などと眼鏡を外したのが運のつき。解理はウッと呻いて嘔吐(えづ)く。
「眼鏡いやマジすまんかった。君の力は本物だったよ」
解理は眼鏡に詫びた。
「君らもこれに耐えてるのか。すごいな」
立ち直った天野が答える。
「なんとかね。僕も眼鏡効果かな。それにしても霊感が高いもの同士が集まると霊力はさらに高め合ってしまう……のに、それでも集まる僕らはマゾか何かな様な」
月詠は冷静に。「耐えられるだろう、これくらい」
対照的に通は。「う~。つーは耐えてないです、う、ぅぅ……」
「そうか……お互いがんばろう。ともあれ僕はもはや戦力外。ラスボスがいる場所まで君達を見守るよ。大丈夫、吐くなんて女子としてあるまじき行為はしなうっぷ!」
解理は眼鏡を再装着し、井戸の壁に凭れ掛かる。
「眼鏡に限らず、霊は金属は嫌いなんだよ。霊能者は霊と対話する際は、ネックレスや指輪、腕時計なんかも外すというしね」
月詠の豆知識を聞き、解理はそうだ! と指輪型ライト『グリーンライト』を嵌めた。その名の通り、緑色の細い光が辺りを照らす。
「おお……これはいいかもしれない」
「気分が回復したようでなにより」
月詠も自前のランタンを灯す。
「おや、旅鴉氏は何をしているんだい?」
「マッピングさ」
月詠は持ってきた方眼用紙に書き込みをした。さらに白墨で床に印をつける。
「ゲームの言葉を借りるなら、この古井戸は、『初めて攻略するダンジョン』だ。攻略本もウィキもないのだから中がどうなっているかわからない。だから地図が必要だろう? 撤退する事になっても情報を持ち帰る為に」
「考えたね」
「まあね。さて、丑寅の門ということだが」
その問いを聞き、ふらふらの通が、井戸の中央に立って人差し指を天にかざした。
「丑寅の門ですか? うーんうーん、困った時には……」
ぐるんぐるん回転して、ぴたりっと止まったかと思うと。
「天の神様の言う通り!」
びしい!
通は、とっても適当な方向を指差し――そのまま目を回して倒れた。
「……」
「……」
「……彼女のことは、おいておこう」
月詠のクールな言葉に、解理も天野も頷いた。
「さて、丑寅はどっちだ?」
◆
その頃、井戸の上では。
「そもそも丑寅の方ってなんだ……?」
首をかしげる
御風 不二夫
。
雨崎 荒太郎
が答える。
「丑寅……北東だっけ? 鬼門の方角のことかなぁ」
荒太郎はぶるぶるっと肩を震わせる。
「鬼門は幽霊が来る所だから北枕は駄目だって母さんが言ってたような……」
天馬 ひびき
が真剣な顔で方位磁石を見つめている。
「井戸の中で方位磁石が使えないなら、井戸外の”磁石が効く所から”方位磁石で計ればいいんだよ」
大田原 いいな
も同じように自分の方位磁石とにらめっこしていたが。
「だめじゃ。なんとなくは差すのじゃが、針が安定せん」
そういうと諦めよく方位磁石を放り出した。
「方位磁石で調べられぬようであれば、
あなろぐ時計の文字盤と太陽の方向で割り出してやるのじゃ!
……って、どうやるんじゃったかのう」
「僕にまかせてー!」
初島 優
が子泣きジジイの蓑の中から腕時計を取り出す。
「ちゃっちゃらーん! 腕時計ー! さてさて、
短針を太陽に向けて、短針と12時の間が南
っと……北東だからこっちかー!」
「優殿、お見事!」
いいなは井戸の上から中をのぞき込み、優が示した方向に、ヘッドライトの光を向けた。
「おーい、儂が『へっどらんぷ』で照らした方向は分かるかの? こっちじゃ、こっちが丑寅じゃ!」
その間にひびきが、鎖をつけた強力ライトを丑寅の方角側から井戸底に下ろすため、楔を打ち込む。
◆
「あのライトがもっと下まで届いてくれたらいいんだが。おーい!」
解理がいいなに向かって声を上げる。
そのとき。
「ねえ。これが、もしかして丑寅の門じゃないか?」
マッピングをしていた月詠が1メートル四方ほどの木製の戸のようなものを見つけた。
押したり引いたりしてみるが開かない。
「もしかしてどこかに、この戸を開けるための仕掛けがある?」
◆
いいなは、井戸底からの声を聞き、答える。
「光が届かぬじゃとー? じゃあ『れーざーぽいんたー』で指し示してやろうかの」
丑寅の方向に立ったいいなは井戸を覗き込むと、そのまま体をクの字に折り曲げ、方角を指し示そうとした。
が、次の瞬間!
「みぎゃ!」という声を残して、いいなの身体が井戸の中に消えた!
「いいな!?」
「なんてこった!」
「惜しいヤツを……!」
みんなが口々に叫んだとき。
「だ、大丈夫じゃ~」
いいなの声がした。
なんといいな、つま先が井戸の縁に引っかかっている!
危機一髪!
「わ、儂には
『笑いの神様』
がついとるから心配無用じゃ~ああ~ぁ~……」
引っ掛けたつま先がぷるぷる痙攣している。
それでもいいなはへこたれず、頭を井戸底に向けた格好のまま叫んだ。
「こ、こっちじゃ、儂がぶらさがっている方向から、真っ直ぐ、ここじゃ……!」
◆
井戸底から高さ2メートルほど。
ちょうどいいなのレーザーポインターが示した場所に。
他の壁より少しだけ窪んだ箇所があった。
「いいな、もうちょっとだけがんばって! 今、私のライトも下ろすから」
上の方でひびきの声がして、光が下りてきた。
窪みの奥を、光が照らす。
取っ手のついた、歯車のようなものが見える。
「みんな、あったよ! 下りてきてくれ!」
解理は上に向かってそう叫んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月31日
参加申し込みの期限
2013年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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