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●猫の泉
「え? 『猫が次々湧き出る泉がある』?」
大分ねじ曲がって情報が伝わってしまったらしい
ジェレミア・ベルトーニ
は目をきらりと輝かせた。
「じゃなくて『猫が次々現れる温泉』が正解?」
はい、そうです。そちらが正解です。その情報は彼にとっては朗報。さっそく、ちょうど本日は休診日なのでにゃんこ生態メモノートを握って彼は家から飛び出した。もちろん、何か非常事態があるといけないので携帯電話もポケットに入れて……。
彼は寝子島にゃんこ調査がはかどりそうという期待に胸を膨らませて温泉街へと足を踏み入れた。
一方。
「猫さんが集まる温泉……それは一度行ってみたいですね」
ふと思い立って
天動 記士郎
は小旅行へ出ることにした。
普段から休日は九夜山などに出かけてトレーニングする習慣があるが、今回は昼間はその目的の温泉周辺を歩いて体を動かし、温泉に入ってみる計画だ。散歩中にあたりを見回すと、いたるところで猫が微睡んでいる。
(でも今は汗をかいちゃってるし……)
先に温泉かな、と彼はこぢんまりした温泉旅館『ねこいずみ』へと足を向けることにした。お昼過ぎの温泉は空いていて、旅館の主人に入浴料を払うとほぼ貸切状態の館内を抜けて脱衣所、露天風呂へと向かう。温泉を楽しんだら夜の温泉街を猫を探しに行こう、そう決意し、彼はかけ湯をして露天風呂へゆっくりと足を入れた。
肩までつかると、トレーニングで溜まった疲れがゆるりとほぐされていく。
良い気持ちであたりを見回していると、何やら声が聞こえてきた。
「よぉ~しよしよしよし、よしゃよしゃ~、可愛いね~、いいこだね~」
声の主はジェレミア。温泉にほど近いところで猫と戯れている。
「にゃうー」
猫が現れた際になるべく目を見ないようにしてしゃがみ込み、彼は服が汚れるのも気にせず地面近くで手をちょいちょいと動かして猫を誘っていたのだ。そんなこんなで現在彼の周りには3匹の猫たちがにゃいにゃい言いながら寄ってきている。
「あ、そうだ」
持参したネコじゃらしを取り出し、目の前でちょいちょいと振ると猫は野生の本能を刺激されたのかぴょんぴょん跳ねながらその行方を追う。
「可愛いね~」
「んにゃー」
ネコじゃらしをすばやく猫パンチする猫を完全に緩み切った表情で見つめるジェレミア。
そして彼は本来の目的を思い出す。
視線をずらしつつ毛色や模様、性別や目脂、外傷の有無を慎重に進める。目脂を見るときはさすがに視線が合ってしまったが、猫は気にする様子もなくジェレミアの服の裾を肉球でぽんぽん弄んでいた。
(大分人懐こいみたいだし、大丈夫かな)
そっと猫の背中に手を伸ばし、穏やかに撫でる。
「んるるる」
猫はご機嫌そうな声を出してされるがままにした。
同じように近寄ってきた猫すべての診察を済ませる。
「はー、癒されるね、可愛いねぇ」
猫の健康チェックのはずなのだが、すっかり自分が癒されていることに気付く。
「にゃむー」
一匹の猫がジェレミアのカバンをちょいちょい、といじった。
「お腹空かせているならカリカリを少しあげるよ」
カバンから取り出した少量パックの餌を与えると、猫は奪い合うように頭を寄せてそれを食べる。その隙に、ジェレミアは持ってきたにゃんこ生態メモノートに記録していく。
「健康状態……異常なし、っと」
「なるほど! 猫さんは人懐っこい子が多いようですね」
ぽん、と手をうち、記士郎は頷く。そういえば、変わった模様の猫がいるって誰かが言ってたっけなぁ。
「探すとしたら……小判模様ですね!」
ぐっと拳を握りしめ、決意。一応自営業なのでお金は大事。でも彼の店はいつも閑古鳥。小判模様の猫を撫でたらご利益がある……かな? そんなことを考えていると……小判模様の猫が一匹、二匹……。
「にゃーん」
「にゃにゃーん」
「わあ……これは縁起が良いですね」
早速現れてくれた~、なんてにこにこしていると……温泉に浸かっているつもりが、小判模様の猫に埋もれて……!?
「わ、わわ、たくさん……」
なんだか視界がほやあ〜となってきた。目の前が、猫だらけ。
……!?
「はっ!?」
ずるり、溺れかけて起きる。つまり、気がついたら湯船で寝ていて、小判模様の猫に埋もれる夢を見ていたというわけだ。
「あ、危ない危ない」
手すりを頼りにふらつきながら記士郎は温泉から上がり、着替えて外へ。温泉街を歩き回るとたくさん猫は居るものの……。
「やっぱり欲を出すとダメですかね〜」
小判模様のある猫に中々出会えずため息をつきかけたその時。小柄で、模様も小さくて小判というより小銭みたいな模様の猫が! にぃにぃと鳴きながら寄ってくる猫に、しゃがみ込んでそっと手を伸ばす。
「可愛いですね……」
「にぅ」
そして手を合わせて拝んだ。
「商売繁盛しますように……」
「ぅな?」
猫はなんのこと?と言いたげにこちらを見つめていた。
陽の少し傾きかけた頃、涼しくなるのを見計らって寝子温泉にやってきたのは
三宅 葉月
。寝子高二年芸術科の彼女は、スケッチブックと72色の色鉛筆を携えてのんびり気ままに絵を描きに来たようだ。
適当なベンチを見つけて、すとん、と腰かける。
どちらかと言えばインドア派な彼女は、休日は星ヶ丘寮の自室のアトリエでひたすら絵を描くか、本を読むか、自分で服を作るっているか……。現在着用している真っ黒なゴシックドレスも、彼女の自作だ。
けれど、たまにはこうして外に出て刺激を得ないと作品もマンネリと化すし、何より気分転換になるだろう、と彼女は寝子温泉の噂を聞きつけてやってきたらしい。
陽光を受け深緑に輝くウェーブがかった長い黒髪を靡かせて歩く姿は、さながらツンとした黒猫のよう。翡翠の瞳は寝子温泉の風景をしっかりと捉え、その白い指に握られた鉛筆はさらさらとスケッチブックの上を踊る。
目と心に留まったものをスケッチブックの中に閉じ込める。……閉じ込められた景色や物や人に命を吹き込んで、白い紙から飛び出していけたら、と願いながら。
絵を描いていると、何匹か猫が集まってくる。何を描いているの? と言いたげにスケッチブックを覗き込む子猫、足元で遊ぼうよ、と誘う猫。そんな猫の頭を撫でてやったり、色鉛筆をかじっちゃだめよ、と話しかけたり。まるでアンティークドールのような少女が猫と戯れる姿は、一枚の絵画のようだった。
そうこうしているうちに日は暮れはじめ、夕日が美しく空を赤に染め上げた。徐に彼女は立ち上がる。今日はたくさん猫の絵が描けた。様々な絵柄とタッチで何枚も。このうちの何枚かはキャンバスやデジタルに移し替えられる予定だ。帰ってより良い作品に仕上げよう。満足そうに微笑み、彼女は帰る前に足湯で一息つこうと東屋へ足を運ぶ。
夕暮れに染まる足湯にどこからか紅葉が舞い降りてきた。
「……ふぅ」
ホッと一息ついたところで、声をかけられる。
「お嬢さん、お隣よろしいですか?」
小さく頷くと、背の高い青年はジェレミアと名乗り、葉月の横にそっと腰かける。
靴を脱いで足湯へと足を浸し、ジェレミアも葉月と同じように小さく息を吐いた。
「足湯につかっているにゃんも居るかな? って思ったけど、さすがにいないか」
ふふ、と微笑むジェレミアを横目に、葉月はやって来た猫を静かに指差す。
「……あの子」
猫は、ちょいちょいと前足で足湯の湯を触っている。浮かんでいる紅葉を取ろうとしているのか。
「ははは、紅葉が気になるのかな? とってあげようか?」
「にゃうあ~」
ぱしゃんぱしゃんと湯に向かって猫パンチをかます猫。その背には、紅葉模様がついていた……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月14日
参加申し込みの期限
2015年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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