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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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仮装すれば――と
ナスティ・クローヴァ
は考える。そうすれば自分だと、世間は気付かぬのではないか。
だったら仮装コンテストに出場してもいいだろう。ばれて騒ぎになるのだけは避けたい。
このところプロフィギュアでの活躍が目立ち、ナスティは名声の階段を駆け上っていた。テレビのゲスト出演が増え、コマーシャルへの起用まであって、雑誌や電車の吊り広告も含めると、かなりの露出度といえる。
観光大使として、サンマさんはそんな彼女に目をつけたのだろうか。なんとコンテストの数日前、彼からじきじきに、ナスティはコンテストへの参加要請を受けた。いや、要請なんて生やさしいものではなかった。ほとんど、強制的に出場させられたというべきだろうか。
本当のところナスティは、これがなければせいぜいパレードにだけ軽く参加して、肉まんのひとつでも食べられば満足だったのである。
――ハロウィンだからかぼちゃ肉まんとかあるかなぁー……。
けれどもその夢はあえなくついえて、現在ナスティは白と銀色を散らした和服を着て氷の結晶ののかんざしをさし、雪女に変装した状態でエントリーシートを書いているのだった。とくにウィッグやコンタクトレンズを用意しなくても、あとは素のままで十分である。雪色の髪も透き通る目の色も、すべてナスティの自前だ。エントリーネームは本名を伏せ、単に『雪女』としたためておく。
この仮装に決定するまでにはかなりの紆余曲折があったということだけ書いておこう。
まず彼女は、ハロウィンだからおばけやモンスターですか――と考え、そこから一瞬、大人気ゲーム『ニャンスターハンター(ニャンハン)』のモンスターに扮することを思いついたのだが、
――いやいやそれはダメ…っ。
すぐに冷静になって思いとどまったのである。なぜってナスティはニャンハンのテレビCMに出演したことがあるのだ。これで顔バレを避けるというのは、無理に無理をかさねた無理の無理無理というやつになろう。むしろバレるためにやってきたような結果となるはずだ。
とはいえどうしてもフィギュアスケートの要素を入れたくて、ナスティは自作の着物に、スケート衣装のアレンジをかなり入れてある。華やかさと美しさがあって、スケートさえ履けば、このまま銀盤に躍り込んでもおかしくない姿だ。和洋折衷だが清涼感があり、なかなかの仕上がりだとナスティは自負していた。
このとき、ナスティのそばをサンマさんが通りかかった。とはいえ彼も彼女を見て、「ナスティ」と呼びかけたりはしない。
サンマさんはただ、静かに両手でサムズアップして、
「フッ、期待以上だ」
とクールな一言を残すのみであった。
さて雪女がいるのなら、ケーキ男がいたっていいはずだ(!?)。
今、ステージ袖にて胸を昂ぶらせているのは、
「ふっふっふ……特製コスプレ衣装を、大舞台でお披露目する日が来たんだよー!」
まさしくケーキ男だ! 『スイーツ男子』なんていうレベルじゃない! スイーツであり男子、つまり、ケーキの衣装を着た
千鳥 雅人
である!
頭にはケーキ状の冠、とりつけられたジャック・オ・ランタンのロゴも、ずらっと立てられたロウソクのレプリカも、祝祭イメージをいやがうえにももり立てる。法王のように長いふわふわふりふりの衣装もベースは白で、ホイップクリームをイメージした白いデコレーションが、きっちりふんわり四ヶ所についているのだ。
「この衣装、結構気合い入れて作ったから、みんなに見せるのが待ちきれないよ……!」
雅人の出番は早いから、もうじき名前が呼ばれることだろう。緊張しているためか、彼のエモーションアンテナすなわちピンと立ったアホ毛も、不安と期待を表すようにツンツンと揺れるのであった。
「いよいよデスね」
背後から声をかけられ雅人のアホ毛が、エクスクラメーションマークのごとく跳ね上がった。
振り向くとそこにいたのは、すらり長身の青年であった。
切れ者、そういう印象を受けるだろう。切れ長の瞳、長い髪、知性的な、それでいてなまめかしくもある顔立ち。彼は才気のほとばしりと、それがゆえの白刃の冷たさ感じさせる視線を有する。その容貌はなにか一種の魔性めいたものを感じさせるのだ。まるで、天女の羽衣を着た夜叉のような。
青年は名を、
深縹 露草
という。
「露草さん」
雅人は彼と面識があった。かつて水着コンテストで、一緒に実行委員をした同士だ。
「仮装コンテストのスタッフだったんですね!」
「イエス。未来の学費等を稼ぐためにもね……ふふ」
露草は意味深な含み笑いを見せる。どうも彼が言うと、ただのアルバイトの話の背後に世界を揺るがすクラスの企みが隠されているような気がしてならない。
「仮面舞踏会のアルバイトも心惹かれたのデスが」
ふと露草は言葉を切った。彼はうっすらと眉間に眉を寄せていた。伝わってくるのは、苦悩だ。
雅人は肌が粟立つのを感じた。露草を……この人をこれほどまでに悩ませる事情とは、一体……。
「残念ながら、私は舞踏会バイトの条件を満たせず……ぶっちゃけ…年齢が1(いち)たりないのデース!」
青みを帯びた黒色の目が、うるっと涙に濡れていた。なんだかぷるるっと瑞々しくて、アイスミルクティーに入っているタピオカのようだ。
「え……それだけ?」
静かに露草はうなずくのである。
「とても悲しい話デース。微妙な未成年たる私……けれども分の悪い賭け、マー要するにダメ元で舞踏会バイトにアタックしてみるという無謀には出まセンよ?」
フー、と肩をすくめる露草を見ているうち、ああそうだったと雅人は思いだしていた。
水着コンテストのときも彼には、ちょっとおっかないような第一印象を受けたのである。ところが実際にイベントにまつわる仕事をこなし、後片付けやゴミ拾いに、スタッフたちへの差し入れまで共にすると、その印象はどんどん変わっていったのだ。実際の露草は気の良いお兄さんである。むしろ、天然ボケ的な親しみやすさもある。
だから改めて頭を下げた雅人は、すっかりリラックスした笑顔になっていた。
「今日はよろしくお願いします!」
頭のアホ毛もぺこりと一礼する。
「こちらこそよろしく、なのデス。なんでもお申し付けくだサーイ。心からのおもてなしスマイルで、気力体力身長その他を目一杯活用して働きマース」
「いや身長はどう活用を!?」
「頭上から巨大隕石が落ちてきたら、真っ先に私がヘディングするデショウ」
「いやいやいやそんなわけには! 隕石落下時には及ばずながら俺も、この跳ねた髪でお手伝いをしますよー!」
「オー、それは頼もしいデース。巨大隕石、降ってくるの楽しみになってきまシタ」
「いやあ、そもそも巨大隕石は勘弁ですよー!」
なぜ隕石の話に? と、ふと雅人は思った。まあいいか。
おっと、と露草は腕時計を見て、また従前のシリアスでクールでエッジの立った(言い換えれば悪の匂いのする)表情に復した。
「間もなく開幕デスね!」
そうして露草はステージ袖の出演者たちに呼びかけるのである。凜然とした声で。
「出演者の皆さん、準備をお願いしマース。特に、序盤の出演者はこちらでお待ち下サイ」
「いよいよだよー!」
雅人も思わず拳を握りしめていた。
ホテルを背にした大ステージに、マイクを、持ったリッカルド町長が歩んできたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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