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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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突然ステージの両脇、さらには下部から、シューッと音がしてもうもうとスモークが上がった。
それも半端な量ではない。ステージがひととき、ドライアイスの煙に隠れて見えなくなったほどだ。
やがて煙が晴れると、中央に誰か、赤い姿が立っているのが見えた。
海賊のようだ。頭にバンダナを巻いた典型的な海賊の手下風である。しかもそんな男が何人もいるのだ。手に手にカトラス(反りのあるサーベル)を握っている。
……ということは海賊集団の仮装なのかと思いきや、これはよく見るといずれも、段ボールで作られた人形に過ぎない。
けれども疑問を抱いている暇はないだろう。ここに突然、大量の爆竹が投げこまれたからだ。
もちろん破裂が破裂を呼んで、音も煙も光もすさまじい。もはや爆裂というほかない狂乱の騒ぎだ。
この演出は会場を驚かせたようで、思わず立ち上がる姿も少なくない。しかし驚くのはまだ早い!
舞台袖から緋走る姿、その鮮やかさに多くの観衆は目を奪われたことだろう。
新たな海賊だ。
それも、女海賊。
赤い閃光のような凜々しさであった。鮮やかな赤、伝承や神話の世界から飛び出してきたような。
そう、神薙焔の仮装なのである。同時に、疾走系のハードロックナンバーが高らかに鳴った。
音楽にぴたりとあわせ、彼女は手にしたフリントロック銃で次々と海賊たちを撃ち倒していく。撃つたび、ドラム音が激しいビートをくわえた。
ただ走って撃つだけではない。焔は滑り込み、手を突かずとんぼ返りして、右に左に飛んで着地を繰り返し、あげく後転までして見せた。しかもその間中ずっと、銃を撃ち続けているのである。実際にはフリントロック銃というのは連射できないものだというが、この場合はリアリティより演出優先なので気にしないでほしい。
かくてあわれ数十秒のうちに、段ボールの賊徒は一掃されたのだった。
パン、とここで見得を切るように、焔は倒れた賊の一人に足をかけポーズを取った。
ここで、ジャン、と音楽が停止する。
いつの間にか彼女は、オルゴール大の宝箱を小脇にかかえている。
派手な動きだったので焔は肩で息をしているが、不敵な笑顔だ。
この仮装、ベースは元々彼女が持っていた真っ赤なドレスに、祖父のロングコートを合わせたものである。それにしても気合いの入ったコートではないか。分厚くて肩に徽章があって、白い縁取りが目に眩しい。これは焔が寮に引っ越したときの荷物になぜか入っていたらしい。帽子は手製である。
ブーツとサーベルは借り物だが、奇跡的に、このたたずまいにぴったりのものが見つかった。
フリントロック拳銃はエアガンを改造して作ったものである。なお、本当にBB弾を撃つこともできる。
喝采が飛んだ。歓声も。
焔は荒々しく肩を上下させながらも黙ってその声を聞いている。
焔がそれを聞きとげたタイミングでまた音楽が鳴った。
すると彼女は一言も発さず、ステージを駆けて姿を消したのである。
こういうストレートな演出もいいではないか。
このとき、焔のステージを黙って見つめていた少女があった。
秋冬用の一般的な服装だ。仮装はしていない。
葉利沢倫理子である。
倫理子がコンテスト会場を訪れたのは、まったくの偶然だった。目眩から逃れてふらふらと倒れるようにして、この場所に足を踏み入れたのである。
そうして彼女は、赤い少女海賊が大立ち回りを演じているのを観た。
人々とともに喝采を送った。
――あれ……何だか心がすっと……軽くなるのを感じる……。
なぜだろう。
もう少し、観ていこうか。
「いかがですか」
倫理子に声をかける姿があった。
赤い修道服を着たシスターだ。
「あなたは……?」
意識したわけではないのだが、ふと倫理子の口を突いた言葉がこれだ。
「星ヶ丘寮メイドが一人、
檜扇 唱華
と申します。本日は、この会場の飲食提供スタッフをしておりますの」
唱華が差し出した盆には、なるほど飲み物の入ったグラスが置かれている。
倫理子はとっさにかける言葉が見つからず、黙って彼女の服装を見た。するとこれをどう勘違いしたのか、
「この服ですか? 私の手作りでございます。妹の服を作ってましたらば御主人様から『自分の服も作ったらどうだ?』と。着るのは妹の領分ですのでなるべく目立たないように、と修道服を選びました。制作のコンセプトは妹と外さぬようにしております。ある意味ではお揃いですのよ」
と、鈴が鳴るように笑って、
「あら、わたくし、少しおしゃべりがすぎましたね。私のことなどご興味ないでしょうに……失礼いたしました」
「いえ、別に……」
唱華という人はまるで悪意のない人のようだ、そうはわかっていても、倫理子は丁重に飲み物の提供を断ってその場を離れた。
やはり人と関わりを持つのは、疲れる。
自分はステージを観ているだけでいい。
「あの方……」
唱華はしばし、言葉をなくして倫理子の背を見送っていたが、
「ヘイ! そこなお嬢さん!」
背後から声をかけられ慌てて振り向いた。
「サンマさん?」
急に現実に引き戻されたような気がした。唱華の眼前に、サンマさんのツルテカっとしたボディが現れていたから。(よく考えてみればこっちのほうがよほど非現実だが)
「審査員席にいたはずでは?」
見るとステージ正面の席には、リカルドとかぼちゃさんしかないではないか。
「気がつけば横にいる……そんな奇想天外さがサンマ流でね」
などとまた意味不明のことを言う彼である。まあ、この煙に巻きっぷりがサンマさんらしいとは言えよう。
「ところで、なぜ俺がここに現れたか、わかるかい?」
サンマさんは意味深な口調で言った。
「あら?」
唱華はちょっと考えた。
「……あらあら」
わかってきたらしい。
「ご指名ですか? スタッフなのですけれども……」
「スタッフかどうかなど、関係ないんだぜ」
「けれど、少しお待ちいただいてよろしいでしょうか」
もうすぐ妹が出ますので、と唱華は言った。
そう、いよいよ
檜扇 舞華
の出番なのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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