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小さな夢を抱いて
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薄霞む森にオーマは導かれた。途端に眼付きが鋭くなる。被っていた黒いテンガロンハットの帽子の鍔を少し上げた。狩猟に適したベストや迷彩柄のズボンに関心を見せず、定めた一方に足を踏み出した。
一帯は巨木に占められていた。巨人の足の間を抜けるようにオーマは歩を進める。
「やっぱり、オーマも来たんだね」
狩猟の格好をした刻人が猟銃を手に駆け寄ってきた。足元から生木を踏むような音がして一気に身体が傾斜した。俯せに倒れる寸前でオーマが刻人の襟首を掴んだ。急激に喉元が締まり、訴えた手がオーマの手首を叩く。
「もう少し丁寧に扱って欲しいな」
刻人は首の辺りを撫でた。目は用心深く、周囲を窺う。
「この風景は見たことあるよね。過去の再現なのかな」
オーマは直立の姿勢で周辺を睨み付ける。刻人は手の中の猟銃に目を落とした。
「標的はバンビになるのかなぁ」
刻人は猟銃を構える。銃床を肩口に当てて銃口を素早く動かした。
「猟銃の扱いは一通り習ったけど、どうも苦手なんだよなぁ」
ちらりとオーマの方を見ると、凄まじい眼光で返された。刻人は反射的に後ずさる。
「わかってるよ。僕が標的の足を止めてオーマが仕留めるんだろ」
オーマは周囲への警戒に戻った。
「仕方ないか」
刻人は諦めた様子で歩き出した。オーマは音をさせないで付いていく。
台無しにするかのように刻人が木の根に足を引っ掛けた。転ぶ寸前で踏み止まったものの、派手な足音に野鳥がけたたましい鳴き声で飛び立った。
「わざとじゃないよ」
乾いた色の双眸に刻人は笑みを見せた。何も答えないオーマに、本当だよ、と念を押しながら歩く。
刻人は横を向いた状態で繁みに足を入れた。
瞬間、仕掛けが作動した。撓められた枝が霞を切り裂いて顔面を襲う。素早い一歩を踏み出したオーマが掌で受けた。その状態で鉄槌の拳を振り下ろし、半ばで枝を圧し折った。
「危なかったー。ありがとう、オーマ」
オーマは即座に前を向いた。微かに音がする。ゆっくりと、しかし、着実に離れていく。
刻人がオーマの横に並んだ。
「もしかして標的が――」
オーマは前方を見据えた姿勢で刻人を前に蹴り出した。
無言で猟銃を構える。銃口で霞を払うようにして刻人は前進した。
青いバンビが横手から飛び出した。やや遅れてピンクが続く。二匹は重なるように逃げた。
「狙い易くなるんだけど」
気乗りしない声で一発を放った。青いバンビが一声もなく倒れた。
用心した足取りで刻人が近づいていく。青いバンビが下草に横たわる。腹部からは白い綿が溢れていた。全身が痙攣する最中、濡れたように光る黒い瞳を刻人に向けてきた。
「こんな目を見るとダメなんだ」
刻人は背中を向けて足早に離れる。入れ替わるようにしてオーマが進み出た。間もなくして何かを捩じ切るような音がした。遠くで立ち止まっていたピンクのバンビが急いで逃げていく。
「夢なのに過酷だね。昔と違って標的が多いから」
泣き言を口にしながらも刻人はオーマに蹴られる前に動き出した。
二人は更に深い森の中へと分け入った。
白く隔絶された世界から銃声が聞こえた。野鳥が叫ぶように鳴く。獣達が不穏な音を立てて一斉に駆け出した。
騒然とした中で銃声は続き、やがて森は静けさを取り戻した。
布団の中で目覚めた刻人は溜息を吐いた。寝汗を気にして額に手を当てる。
「夢は見れたけど、悪夢とはね」
疲れた表情で身を起こす。横たわる青いバンビの縫い包みに目をやり、滑らかな腹部を労わるように撫でた。
「オーマはどうなったんだろう」
寝床を探って枕の下からスマホを取り出した。メールの内容に少し考えを巡らす。
「うん、いいね。殺伐とした夢のあとだからね」
完成した文章に目を通し、笑顔で送信した。
がらんとした部屋でオーマは目を閉じていた。
携帯電話が鳴った瞬間、手が掴み取った。顔の前に持ってきて、ようやく瞼を開けた。慣れた手付きで画面にメールの内容を表示させる。
『昨晩は酷い悪夢を見たよね。だからってわけでもないんだけど、一緒に縫い包みに合う服を作ろうよー』
即座に電源を落とし、元の場所に携帯電話を投げ捨てた。背中を向けると再び瞼を閉じた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月29日
参加申し込みの期限
2015年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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