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風呂上がりの火照った頬で
曖浜 瑠樹
が部屋に戻ってきた。布団には一足先に大きな羊の縫い包みが横になっている。
「羊さんの夢が見れたらいいなぁ」
パジャマ姿の瑠樹はもぞもぞと布団に入る。よろしくねぇ、と羊に声を掛けて白い綿菓子のような背中に抱き付いた。
「もこもこだねぇ」
目を閉じた瑠樹は笑ったような顔で眠りに就いた。
「あれ、外にいる……公園だねぇ」
真昼のような明るい公園に瑠樹はいた。服装はパジャマではなく、胸に猫がプリントされたシャツと青いハーフパンツであった。
周囲からは賑やかな声が聞こえてくる。兎が談笑しながら後脚で歩いていた。継ぎ接ぎだらけの小さな熊の縫い包みが亀と相撲を取っている。
「ここは夢の中なんだねぇ」
驚いた様子はなく、すんなりと現状を受け入れた。瑠樹はのんびりと歩きながら方々に顔を向ける。
「羊さん、みーつけた!」
座っていた羊は背中を震わせて四つん這いになった。
「あれ、大きくなってないかなぁ?」
「あ、あの、実は待ってる間にごはんを食べ過ぎて、太っちゃったメェ~」
裏声のような高い声で言った。
「そうなんだねぇ」
はちみつ色の目で瑠樹は微笑んだ。周囲にある遊具を眺めて一つに目を留めた。
「すべり台があるねぇ。羊さんといっしょにすべるよぉ」
羊は滑り台の方を向くと四肢を踏み鳴らした。突然の行動に瑠樹は覗き込むような姿勢になる。
「なにしてるのかなぁ」
「き、気にしなくてもいいメェ~。準備体操みたいなもんだメェ~」
「まぁ、いっか。はやく行こうよぉ」
瑠樹は走り出した。羊は荒い息遣いで付いていく。
「オレからすべるよぉ」
滑り台の急な梯子を瑠樹は身軽に上っていく。頂上に着くと羊に向かって手を振った。羊は前脚を僅かに上げて答えた。
「行くよぉ」
座った姿勢から手で勢いを付ける。傾斜で髪が吹き上げられ、水平になっても進んだ。
「すっきりするねぇ」
「そ、そうだメェ? 角度が厳しいし、速くて危ないメェ~」
「そんなことないよぉ。あ、そっか。はしごを上るのがむずかしいんだよねぇ」
「え、そういうことじゃ、やメェ~」
羊は瑠樹に尻を押された。梯子を上る時も頭で押し上げられ、頂上に辿り着いた。
「羊さん、がんばれぇ」
後ろからの声援に震える声を返す。
「し、死ぬ気で滑るメェ~」
腰を下ろした羊は、ふんふん、と気張るような声を出した。滑り台の幅が狭く、臀部が挟まっている。瑠樹が背中を押してようやく滑り出せた。
「は、速すぎる、だメェ~」
故意に止めようとした。上体が傾いて見事な前転を見せる。ごろごろと転がり、滑らないで制覇した。
「すごいよぉ、羊さん」
「こ、これが羊さんの本気メェ~」
ふらふらする足で地面に降り立つ。
「つぎはブランコだよぉ」
瑠樹は笑顔で容赦ない。羊を急かせてブランコに座らせると背中を思い切り押した。何度も繰り返して羊は空を見上げる形で頭から落ちた。
「……頭の中に……ひ、羊が走り回ってるメェ~」
瑠樹は楽しそうに笑って、オニごっこもするよぉ、と言って駆け出した。
「羊さんがオニだよぉ」
「負けないメェ~」
羊は少しの余裕を見せて追い掛けた。瑠樹は不規則に走る。羊は身体を左右に振られた。
「こ、こんなに足が、速いなんて、メェ~」
羊は激しい息遣いの中、足をもつれさせて真横に倒れた。目の当たりにした瑠樹が大急ぎで引き返す。
「羊さん、だいじょうぶ?」
「さ、さすがに、体力の、限界だ」
低い声が切れ切れで返ってきた。
「もしかして、中におじさんがいるのかねぇ」
「そこは、羊さんでいいだろ」
羊はゆっくりと身を起こす。胡坐をかいたような姿で大きな息を吐いた。瑠樹はそっと後ろに回る。
「チャックを探すなよ。俺は縫い包みの羊さんだぜ」
「そうだねぇ。羊さん、あそんでくれてありがとうなぁ」
「こっちも楽しかったよ」
何となく終わりを予感して瑠樹は羊と抱き合った。
布団で目覚めた瑠樹は少し残念そうな顔をした。
「朝になちゃったねぇ」
羊の縫い包みを目にして背中の部分を撫でる。指に引っ掛かるものがあった。
「チャックがあるよぉ」
少しの間を空けてチャックを下ろした。中には一枚の紙が収められていた。
『おじさんじゃねえよ』
書かれている言葉に笑みが零れた。紙を戻して羊を抱き上げる。飾っていた
兎の縫い包み
の横に置いた。
「それじゃ、行ってくるなぁ!」
着替えを済ませた瑠樹は元気に部屋を出ていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月29日
参加申し込みの期限
2015年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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