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【ハロウィン】いぬねこ合わせてハロウィンパーティ!!
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【皆は、等しくカボチャです】
広場の噴水の周りを回るように、2匹の小さなカボチャがじゃれあうように追いかけっこをしています。
走っては転がって、相手とぶつかっては笑いながら転がって。
その内、熱くなって忘れてしまったのでしょうか。脱ぐのを禁止されているカボチャ帽子を、2匹揃ってスポンと持ち上げてしまったのです。
「みてみて、ぼくねこー」
「おれはいぬー。凄いっ、ねこの友たちができたー!」
喜ぶ二本足のいぬとねこ。それに気づいた大人のカボチャは真っ青です。追い出されるのが大人であればまだしも、相手は無邪気な子供たち。
祭の主催である、そのルールを決めた『いぬとねこの中立共存を目指す会』に見つかる前に、慌ててそれを注意しようとして──
「2匹さんとも、お祭りのお約束を破ってはいけませんよ」
一番近くにいた佇まいの非常に落ち着いたカボチャが1匹、2匹に声を掛けました。
2匹はそれで我に返ったようにぴたりとその動きを止めてから、大慌てで謝り始めました。
「うわあっ、つまみ出されちゃう! ごめんなさい! ごめんなさいっ!」
「いいえ、ひとも、ねこもいぬもうっかり約束ごとを破ってしまう時はあるものです。
そのような時は、次に気をつければよいと思います。
……それでも、お友たちができたのはとても良いことですね。ここにいるのはいぬでもねこでもなく、ただのカボチャです。もっとお友たちができれば良いですね」
その言葉を聞いた2匹は羨望のまなざしで相手のカボチャを見つめた後、カボチャを被り直して、一際大はしゃぎで噴水の周りで遊び始めました。
そんな様子を、カボチャ──
森 蓮
が微笑ましそうに眺めていると、後ろから感動を隠さない拍手の音が聞こえてきました。
「素晴らしい! 素晴らしいです!」
「いえ、私は何もしていません。それを実行したのはあの子たち2匹です」
「ますますもって、素晴らしい!
それをもっと広めたい! あ、私はこういう者です」
差し出された名刺にはいぬとねこの足跡をアクセントにした“いぬとねこの中立共存を目指す会 会長代理”と記されています。
「こちらの会は、このお祭の主催の会と伺っています」
「はい。初めていぬねこ分断派から、この土地を勝ち取ったとき、必ずや、いぬとねこが平等になれる場を作りたいと決意したのです!」
「なるほど、それでお祭なのですね」
「ええっ、もし宜しければ本部でお話を是非伺いたいですな! ちなみにお時間の程は空いておられますか?」
「私もNGO──いえ、将来的にはこういった会で働こうと思っていました。
是非みなさんのお話を参考にさせていただければ幸いと思います」
その言葉を聞いたカボチャは、早速蓮を“いぬとねこの中立共存を目指す会”お祭り本部へと案内しました。
「凄い方を連れてきたぞ! 我々の行動に確かな根拠を与えてくれる凄い人だ!」
何やら、鳴り物入りの歓迎です。
しかし、そこで蓮に渡されたのは、ねこの手でも握れる特殊加工のマジックペンと、大きなホワイトボードでした。
将来NGO団体に身を預けたい蓮にも聞きたい事があります、あったのですが……
溢れ返る期待の眼差しに圧し負けるように。
いつしか、話を聞きに来たはずの蓮は、話をする側に回っていたのです。
「はいっ、ひとの真似っこをして『ハロウィン』の季節にお祭しているけれども──『はろうぃん』って、一体何ですかーっ?」
まず第一声として。中くらいの背丈のカボチャが早速、祭の根幹を揺るがす爆弾発言を起こしました。
周りの大人たちは慌てて“シーっ!”とカボチャの口に肉球を当てて発言を止めようとしましたが、蓮は静かに僅かに柔らかな微笑みを浮かべてその質問に答え始めます。
「聞きかじりの知識なので、勘違いや記憶違いがあるかもしれませんが、ハロウィンの起源は古代ケルト人のお祭りだそうですね」
「古代毛取る人?」
「ちがうよ、古代ケトル人だよ。古代なのに最先端だ!」
小さなカボチャたちが感銘を受けつつ、きゃっきゃと話をしているのを幸せそうに見つめながら蓮は話を続けます。
「古代ケルト人は、この時期になると、この世とあの世を自由に行き来できるようになると信じていたそうです」
「だから、ハロウィン祭をやると違う世界のお客さんが来るのか」
聴衆のカボチャたちは非常に納得した様子で頷きます。
「先生っ『じゃっく・おー・らんたん』ってなんですか? お菓子ですかっ?」
「ジャック・オー・ランタンのランタンは、提灯や行灯を意味する言葉ですね。ジャックはよくある男の名前なので、意味合いとしては「提灯を持った男」という感じでしょうか」
その言葉にカボチャたちが“初めて知った!!”とばかりに、衝撃と共に話を聞きます。
それは、カボチャのいぬねこたちの知識が、見よう見まねから、実質的に身についた知識へと変化した瞬間でした。
「今、こうして、ここにいるのは猫でも犬でもなく、ただのカボチャたちです。
仲良くしましょう。
そして、これは私の一つの考え方にすぎませんが──」
蓮は一息ついて、言葉を置きました。
「決まりごとを一つ一回破ったからと、即追い出してしまうのは良くないと私は考えていました。
カボチャたちにも伝えれば通じるのです。つまみ出してしまう前に、説得することはできないでしょうか」
それを聞いた本部のテント内から“そうだ!”“そうしよう!”という声が高らかに相次ぎました。
こうして──蓮は、図らずも『いぬとねこの中立共存を目指す会』のカボチャたちの心を、強く掴む事に成功したのです──
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月28日
参加申し込みの期限
2015年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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