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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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追試のお時間です ――星の海は赤点地獄？――
とまぁ、こんな具合にがんばる者がいる一方、夏夜以上に痛い思いをする者達もいた。必死に眠気と戦い、答案を埋める飛吹 勘助だったが、中々眠気は消えない。うっかり星の話を聞いてしまい、夢の世界へ旅立とうとするのだ。
（また、だ！）
勘助は少し躊躇ったが……徐にシャープペンシルを握るとぷすっ、と思いっきり手の甲を刺した。なんでも雑誌に書いてあった眠気対策らしいのだが……。うっすらと血が滲むものの、眠気はどうにか去ったようだ。
（怖いし、痛いけど……、我慢、しなきゃ……。テスト、今度こそ、絶対に、合格するためにも……！）
痛い思いをするのはこれっきりがいい、とばかりに背筋を伸ばす勘助。それでもうっかり星の話へと意識が逸れそうになると、シャープペンシルを握り締める。
（ダメだ。……しっかり、しなくちゃ）
そんな風にふるふるする勘助だったが、ゴンッ！ とものすごく痛そうな音が立て続けに聞こえる。顔を上げると、日暮 ねむると御剣 刀がどうやら机に額をぶつけてしまったようだった。
問題さえ解ければ眠る事が出来る、とがんばっていたねむるだが、眠気を我慢しすぎて手が震えてしまっていた。
（どうすれば眠たくなくなる？ ……そうだ、痛みを感じたら散らせるかも）
閃いたねむるは徐に道具を机の端によせて……思いっきり頭を机にぶつけたのである！ それですっきりしたのはいいが、雪彦は心配して駆けつけてくれた。
「大丈夫ですか？」
「いえ、大丈夫です。さっきからうるさくてすみませんね。テストやりますから。僕、追試頑張りますから」
その言い方が微妙に大丈夫じゃないような気がするが、先生は気をつけるように、と言うと星の話に戻っていく。
（よし、問題を……）
と、気合いを入れるねむるだったが……、暫くしてぼきっ、と音をたてて鉛筆が折れた。おまけに手に血も滲んでいる。そして、彼は机に伏せた。
「だ、駄目だ、一問も解らねぇ……」
記号として丸暗記した追試問題の数字を埋めるつもりだったねむる。しかし、さっきの頭突きで何もかもが吹き飛んだとでもいうのだろうか……！
ねむるはその後、必死になって問題をよく読み、どうにか頑張って解いていた……。
そして、刀はというと……。
（返してもらった後、あのテストを満点取れるまで勉強した。だから、追試も普通に受ければ大丈夫だろうな。つまり……この眠気に勝てば何とかなるんだ！ この追試、絶対に勝つ！！）
と、記憶を掘り起こして頑張っている間に眠ってしまっていた。気付いた時には額を机にぶつけており、痛みで我に返る。
「くっ、こいつは手ごわいな」
そう言いながら手の甲や太腿を抓ってみるも、その痛みだけでこの追試を乗り越えられるか不安になった。それでも首を振り、真剣な眼差しで回答を埋めて行く。
（いや、神魂の影響とはいえ、この眠気は自分の中から出ているんだ。己を律すれば勝てる。俺は……この追試に勝つ！）
ぷすっ、と手の甲に音をたてて突き刺さるシャープペンシル。刀は鋭い眼をより鋭くして問題を解いていく！ 刀とねむるから発せられる殺気にも狂気にも似た何かを諸に感じ取った勘助は少し涙目になった。
そんな中、ころん、と転がる物１つ。よく見るとそれは消しゴムである。
「ちょっとよろしいでしょうか？」
と手を空けたのは鬼崎 あやめ。彼女は一か八か、と気を引こうとわざと消しゴムを落としたのだ。直ぐに雪彦が姿を現し、消しゴムを拾ってくれる。
「気をつけてください」
と付け加えて渡す雪彦。消しゴムを受け取る……と見せかけ、あやめは先生の手に触れる。
「はい、ありがとうございます、先生。……暗くてよく見えないんですよね……」
そこまで言ったは良いが、雪彦はにこっ、と笑って星の話を続けながら立ち去る。魅了効果のある彼女のろっこん『リリスの微笑み』は『対象の体に５秒以上触れながら笑顔を見せる』という発動条件なのだが、５秒経つ前に先生が離れてしまった。これでは、発動しない。
（うぅ、不発ですか……。でも、めげません！）
眠気に襲われるあやめだが、彼女もまたシャープペンシルをぷすっ、と手の甲に突き刺す。彼女はふふふ、と薄ら笑いを浮かべていた。
（私は出来る子なんです！ 私は出来る子、私は出来る子……）
妙に怖い雰囲気を漂わせるあやめ。彼女からもおどろおどろしい物を感じた勘助は必死になって問題を解くのだった。
（また、だ！）
勘助は少し躊躇ったが……徐にシャープペンシルを握るとぷすっ、と思いっきり手の甲を刺した。なんでも雑誌に書いてあった眠気対策らしいのだが……。うっすらと血が滲むものの、眠気はどうにか去ったようだ。
（怖いし、痛いけど……、我慢、しなきゃ……。テスト、今度こそ、絶対に、合格するためにも……！）
痛い思いをするのはこれっきりがいい、とばかりに背筋を伸ばす勘助。それでもうっかり星の話へと意識が逸れそうになると、シャープペンシルを握り締める。
（ダメだ。……しっかり、しなくちゃ）
そんな風にふるふるする勘助だったが、ゴンッ！ とものすごく痛そうな音が立て続けに聞こえる。顔を上げると、日暮 ねむると御剣 刀がどうやら机に額をぶつけてしまったようだった。
問題さえ解ければ眠る事が出来る、とがんばっていたねむるだが、眠気を我慢しすぎて手が震えてしまっていた。
（どうすれば眠たくなくなる？ ……そうだ、痛みを感じたら散らせるかも）
閃いたねむるは徐に道具を机の端によせて……思いっきり頭を机にぶつけたのである！ それですっきりしたのはいいが、雪彦は心配して駆けつけてくれた。
「大丈夫ですか？」
「いえ、大丈夫です。さっきからうるさくてすみませんね。テストやりますから。僕、追試頑張りますから」
その言い方が微妙に大丈夫じゃないような気がするが、先生は気をつけるように、と言うと星の話に戻っていく。
（よし、問題を……）
と、気合いを入れるねむるだったが……、暫くしてぼきっ、と音をたてて鉛筆が折れた。おまけに手に血も滲んでいる。そして、彼は机に伏せた。
「だ、駄目だ、一問も解らねぇ……」
記号として丸暗記した追試問題の数字を埋めるつもりだったねむる。しかし、さっきの頭突きで何もかもが吹き飛んだとでもいうのだろうか……！
ねむるはその後、必死になって問題をよく読み、どうにか頑張って解いていた……。
そして、刀はというと……。
（返してもらった後、あのテストを満点取れるまで勉強した。だから、追試も普通に受ければ大丈夫だろうな。つまり……この眠気に勝てば何とかなるんだ！ この追試、絶対に勝つ！！）
と、記憶を掘り起こして頑張っている間に眠ってしまっていた。気付いた時には額を机にぶつけており、痛みで我に返る。
「くっ、こいつは手ごわいな」
そう言いながら手の甲や太腿を抓ってみるも、その痛みだけでこの追試を乗り越えられるか不安になった。それでも首を振り、真剣な眼差しで回答を埋めて行く。
（いや、神魂の影響とはいえ、この眠気は自分の中から出ているんだ。己を律すれば勝てる。俺は……この追試に勝つ！）
ぷすっ、と手の甲に音をたてて突き刺さるシャープペンシル。刀は鋭い眼をより鋭くして問題を解いていく！ 刀とねむるから発せられる殺気にも狂気にも似た何かを諸に感じ取った勘助は少し涙目になった。
そんな中、ころん、と転がる物１つ。よく見るとそれは消しゴムである。
「ちょっとよろしいでしょうか？」
と手を空けたのは鬼崎 あやめ。彼女は一か八か、と気を引こうとわざと消しゴムを落としたのだ。直ぐに雪彦が姿を現し、消しゴムを拾ってくれる。
「気をつけてください」
と付け加えて渡す雪彦。消しゴムを受け取る……と見せかけ、あやめは先生の手に触れる。
「はい、ありがとうございます、先生。……暗くてよく見えないんですよね……」
そこまで言ったは良いが、雪彦はにこっ、と笑って星の話を続けながら立ち去る。魅了効果のある彼女のろっこん『リリスの微笑み』は『対象の体に５秒以上触れながら笑顔を見せる』という発動条件なのだが、５秒経つ前に先生が離れてしまった。これでは、発動しない。
（うぅ、不発ですか……。でも、めげません！）
眠気に襲われるあやめだが、彼女もまたシャープペンシルをぷすっ、と手の甲に突き刺す。彼女はふふふ、と薄ら笑いを浮かべていた。
（私は出来る子なんです！ 私は出来る子、私は出来る子……）
妙に怖い雰囲気を漂わせるあやめ。彼女からもおどろおどろしい物を感じた勘助は必死になって問題を解くのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年06月11日 11時00分
