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ちゃよなら、フツウのひ
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●島岡先生といっしょ(パパを探して編)●
【桜栄邸前】
「うぇ〜ん、ぐずっ……パパどこ……」
さて、また1人ぼっちになってしまった島岡先生だったが、さいわいにもその泣き声を聞きつけ、彼女を見つけてくれる生徒がいた。1年9組の
戌井 創
だ。
「どーしたの、なんで泣いてるの? ボクにはなしてくれない?」
いちど、宮田厚たちにワケを聞かれていた島岡先生は、しゃくり上げながらも今度はすぐに事情を話すことができた。迷子になってしまったこと、いなくなった父親を探していること。
そして話を聞いた戌井の方はと言えば、昔の自分のことを思い出していた。
母子家庭で、父親がいなかったこと。
お母さんも忙しくて、それで泣いてたボクを、助けてくれた友達がいたこと。
(あ、そうか、つぎは、ボクがたすける番なんだ)
おんなじように泣いている、この子のことを。
「それじゃー、おとーさんさがしのぼーけんだねっ。ボクもいっしょにいってあげるよ!」
「ぼー……けん??」
首をかしげるお下げの子にウン、と頷き、そして自分の頭を3回撫でてみてと言う戌井。その頭からピョコンと仔犬の耳が生え、びっくりして手をひっこめる島岡先生。
「じつはボクはあたまをなでられるとわんこになるわんこにんげんだったのです。
においがわかればおとーさんさがせるよ!」
「わ……ああ! すごい、すごいでちゅの!」
島岡先生が、ようやく顔をかがやかせて、泣き止んだ!
「あと、ふたりだけじゃあぶないから、なかまをあつめよー」
冒険には仲間なのだ。さらに戌井がわふわふっと空に遠吠えをして、旅の友たちを呼び集めた!
「くさったしたい!」
「よせやい、そんなにほめられるとてれるじぇ」
屍 骸
があらわれた!
「くさったじょし!」
「ふむ……まんざらでもないな」
神城 凛
があらわれた!
「はんずぼんしょた!」
「傍迷惑な紹介だな……」
弓弦原 譲
があらわれた!
「くろれきし!」
「お兄ちゃん、だーいちゅきっ」
夜榊 鏡花
があらわれた!
「そのあに!」
「にっしっし☆ 魔法にょ国のお城を探検だにょ」
夜榊 水月
があらわれた!
島岡先生+6人、第2次パパ捜索パーティの結成である。
先生もアセアセと、何か言わなきゃと思ったのか、スカートから何かを取り出した。
「ま……まんばけん!」
重要アイテムの登場である。島岡先生が、お守りだと父親から持たされたアイテムらしい。
「くんくん……におうぞ! キミのおとーさんはすぐちかくにいるよ!」
ろっこん【ALL IN ONE】で、五感が犬っぽくなった戌井が、パーティの先頭に立って、
「いざ、ぼーけんにしゅっぱーっつ♪」
【星ヶ丘ホースクラブ前】
「えっと……うん、あれ?」
戌井 創
の先導で、捜索隊が着いた先は、学校近くの星ヶ丘ホースクラブだった。
「おんまさんが、いっぱいいるでしゅねー」
入口からビクビクと施設をのぞき込む、子供たち7人。ちなみに、ここまでは子供化現象の影響はまだ及んでいないようで、中のスタッフや厩務員は大人のままである。どこの子供かしらと不思議そうに見返されて、あわてて首をひっこめる戌井たち。
「ここに、パパがいるでちゅか?」
お下げの子にまっすぐな目で見つめられて、だんだん自信がなくなってくる、わんこ戌井。
「う……クゥン……」
「ちがうにょ! キミのおとうしゃんはきっとあのお城の、
悪い(魔性の女と書いて)魔女にさらわれちゃったんだにょ!」
と今度は別方向の、星ヶ丘の豪邸をズビーシとそこで指差すのは、
夜榊 水月
だ。
「えう……(魔性の女と書いて)そんなこわいまじょにパパが……?」
じわっとまた泣き出しそうになる島岡先生だったが、
「だいじょうぶだっチ、ユキノン! ここにいるみんなが、ユキノンのトモダチッチ。
オレッチもついてるから、ちっともこわくないだっチ!」
それを、妹の鏡花が持っていたぬいぐるみ(当時の魔法少女アニメのマスコットらしい)の声色を真似て、おどけてなぐさめる水月。いつもの昼寝グセや怠けグセが見られず、子供の頃の水月はやたらと元気だ。
夜榊 鏡花
も、当時はそんなお兄ちゃんが大好きっ子だったらしく、兄の背に隠れながら、しっかりとその子供服のスソを握りしめている。
「きょうかも、ゆきのちゃんとお友達になりたい……れす」
だが、やたらと脈絡のないことを言い出す子供たちに、しびれを切らしたのか、
「ボクは寛容だから協力してやってもいいが、探そうにもノーヒントなのが辛い」
「そうだ。父親をさがすなら手伝うが、まずは特徴を教えてくれ」
とこのメンバーの中では、比較的まだ高校生の理性を保っている、
神城 凛
と
弓弦原 譲
が訊ねた。
「先生の父親はどんな人で何の仕事をしてるんだ」
「ぱぱ……ゆきののパパは、すごうでのぎゃんぶらあなのでしゅ!」
ギャンブラー。やっと新しい情報が出た。
「でも、おふねとおんまさんとじてんしゃをおっかけて、いつもかえってこないんでちゅ。
ゆきのより……おんまさんがすきなのかな……」
「……とーちゃんか。とーちゃんいねーのはさびしいもんさ」
そこでしみじみとそう言ったのは、
屍 骸
だ。
「おれのとーちゃん、さいしょからいなかったし、
かーちゃんももういねーもんな……」
ちなみに、5歳児のいまの彼はそんなにゾンビっぽい見た目ではない。普通よりも多少やつれた子供、といった感じ。当たり前だが人間だ。
「ふむ……ではボクの人間観察ノートを駆使して、
島岡先生から聞いた特徴に当てはまった人を探そう」
と提案する凛だったが、
「まずはギャンブラー……ぎゃんぶらあ……うっ、よ、よめない」
いきなり幼児化が進み、その人間観察ノートが凛には読めなくなった。そもそも、そんな便利なノートを所持していると思っていたこと自体が、凛の勘違いだったのだろう。
「そうだ、先生。うまく特徴を説明できないなら似顔絵に描いてくれ」
弓弦原が思い付いたこの提案は、シンプルだがとても有効だった。うんっ、と返事をした島岡先生が、わりあい上手に父親の絵を描き始め、できあがったのは──
「……何だか妙に、どこかで見たことある気がするな」
髪を金髪に染め、前髪にサングラスをのっけた、やたらとチャラそうな印象の男だった。
【星ヶ丘】
学校へと戻る途中の車内で、
高校生の
八十八旗 信彦
はふと窓の外に目を留めた。
「おや、あの小さなレディは島岡センセーに似てるね……?
ちょっと車を止めてくれるかい?」
このセレブ八十八旗、ステッラ・デッラ・コリーナでのランチデートから、相手を星ヶ丘駅まで送っていたら、5限の授業に遅れてしまったのだ。
ここまで遅刻したら、どんなに急いだところで同じこと。
「お子さんがいるって話は聞いたことがないけど、
年が離れた妹さん、とかかな?」
先生によく似たその子供が気になり、星ヶ丘寮スタッフの運転手は先に行かせて、自分は車を降りる八十八旗。見れば、そのリトルレディの周りにも、どこかで見たような幼児たちがいる。
「やあ、そこの小さなレディは、島岡センセーの血縁ってことで正解かな?」
女性であればどんな小さな子供にも敬意を失わず、にこやかにそう話しかける八十八旗。
ちなみに、このとき八十八旗が、一瞬で脳裏に描いた絵図は、以下のようなものである。
(そっかそっか、やっぱり島岡センセーの妹さんか。
そうするとこのリトルレディも大きくなったら、
島岡センセーみたいな素敵なレディになるのかな?
これは有望株だよ!
三つ子の魂百までっていうし、幼い頃受けた影響って後々に影響するよね?
よーし、何か困ってるならこの信彦さんが華麗に助けてあげよう。
そして、頼れる素敵なオニーサンとしての印象を植え付けておくのサ!)
名付けて、『光源氏計画』。
父親代わりになって理想の奥さん「紫の上」を育てたあのイケメンのように、こんな小さなレディにまで目を付け、将来への仕込みをしておく八十八旗。マメと言うか、なんというか……。
しかし、車を降りた八十八旗をひと目見るなり、そのリトルレディはこう叫んだ。
「パパなのでちゅ!」
「いや俺はオトーサンじゃなくてオニーサンだからっ。
…………
Σ えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」
八十八旗信彦、ついに隠し子発覚?
【星ヶ丘ホースクラブ前〜星ヶ丘】
「パパなのでちゅ!」
と大声で叫んでそのチャラ男に駆け寄ろうとする島岡先生を、とっさに背中にかばい、
弓弦原 譲
が、もっと大きな声でさけんだ。
「だまされないぞ、この不埒な誘拐犯め!」
同じ1年2組のクラスメイトなのに……ついに弓弦原の記憶も劣化してきたみたい。
「みんな、逃げろ!」
そう振り向き、自分も島岡先生の手を引いて、ダッと逃げ出す弓弦原。
「あっ、ちょっとどこ行くのさ、リトルレディ!
パパってどういうことなのさー(なのさー……)」
後ろで先刻の怪しいチャラ男が何かわめいていたが、弓弦原は聞く耳を持たず、それから彼らは迷路のような星ヶ丘の街中を、ひたすらぐるぐると走り回った。
「? きみたち、どうしたの……」
途中、何人かの大人たちに声をかけられたが、子供たちはやはりUターンでキャーと逃げ出す。
「だめりゃよ! きっとあれは悪い魔女が、ユキノンのおとうしゃんや、
しんせつなおとなに化けて、ぼくたちをだまそうとしてりゅんにょ〜!」
そう言いさとす
夜榊 水月
に、こちらもこくこくと必死でうなずく島岡先生。
ところで、そろそろお気付きかもしれないが、そうやって近付いてくる大人や、15歳のままだった
八十八旗 信彦
は、この子供化現象に巻き込まれていない。西門封鎖時に
後木 真央
が、接触感染を疑っていたが、どうやらこの現象は、キャリア(被害者)に近付いたり触ったりで、伝染していく類のものではないようだ。
やがて弓弦原たちは、逃げ回るのにすっかり疲れ果て、いつしかまた学校の近くに戻ってきてしまっていた。
疲労で眠り込んでしまったお下げの子をおんぶしながら弓弦原は、
「まったく、ほとほと手を焼かされる……この甘えん坊の泣き虫め……
俺の妹でなかったら、とっくにそこらに放り捨てているところだ……」
いつしか記憶があいまいになり、現実の妹と島岡先生を、もはや混同していた。首から下がったアパートの合鍵を、無意識に指でさぐって、にぎりしめる。
──そして、迷い込んだ小さな公園の日溜まりで、子供たちは互いをかばい合うようにひとつに固まり、そのうち、うとうとと眠り込んでしまったのだった。
そんな子供たちのカタマリにのっかるように、やがてぽてぽてと加わる、もう1匹。
チビなのに、モッサリした仔猫……これは、
後木 真央
が召喚して、すぐにどこかに行ってしまった、あの三毛猫のがおーだ。
かわいた涙の跡で、パリパリの寝顔になっているお下げの女の子の横に、モソモソともぐり込むその仔猫。
「Zzz……ん〜…………だれか……
ユキノンをおとうしゃんに……逢わしぇてあげれ……」
ムニャムニャと聞こえた、その
夜榊 水月
の寝言に面倒そうに、
「うなーー?」
と一声、がおーが鳴いた。そして水月のろっこん、【路地裏は猫の王国】──発動。
日溜まりの光が、何かに束ねられるようにゆらゆらと集まって、やがてそれは眠る子供たちを見下ろす、1人の軽薄そうな金髪男の幻影に変わる。
「ありぇ……パパ、よかった……そこにいたんでちゅか……
おかえりなちゃい……
あのね、ゆきの今日、いっぱいおともだちができたんでちゅよ……」
お下げの幼児は、幻の父親にとろんとした目でそう報告し、そしてまた、えへへ……と安心して深い眠りにつくのだった。
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鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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