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八神 修
の未来>
爆砕と怒号が、路上を照らす。
どこの国の言葉かはわからない。ただ、悪意と害意だけは明瞭に伝わってきた。
(温暖化か……)
八神 修
は額の汗をぬぐう。未来の寝子島は蒸し暑く、ひどく不快だった。
夜の闇が、まるで獣の息づくジャングルのようだ。
彼方に明滅する真紅の瞳は、肉食動物のそれではない。
奇怪にねじくれたそれは、何かの古代文字のように見える。
修は眉をひそめた。自分は耐えられるが、一緒に転移してきたカーキーが、急激な環境の変化に慣れられるか心配だ。
硝煙と、マスタードガスの臭いが漂う。ひどくきなくさい。
何かの勢力が、戦っているのか?
突如爆炎とともに、背後の倉庫が火を噴いた。
突き破られる入口からは、大量の本が運び出される。
黒い服に身をまとった兵士たちが、それを取り囲んだ。
10人、20人……数はしれない。
(焚書か……)
一斗缶からガソリンがぶちまけられる。臭気にカーキーが身をすくめた。
この後の事項の推移を想像して、修は胸が悪くなる。
本を焼く者は、いずれ人も焼くといわれている。
そしてまさに、兵士たちの間から、後ろ手に縛られた青年が現れた。
撮影班と思しき兵士が、カメラの砲口を向ける。
歩み出るのは、骸骨を模したフルアーマーの兵士。
バーナーを取り出し、噴射ノズルを本の山に向ける。
周囲の兵士たちが、奇怪な掛け声を唱和し始める。
あたりの延焼の危険など、一切お構いなし。自分の行為に酔っている。
フルアーマーの兵士は威嚇的な、甲高い声を上げて、存分に己の蛮行をアピールし、そして青年の鼻先へ……。
そのとき、突如アスファルトに地割れが走る。
足をとられて、兵士がよろけた。
兵士たちは大混乱に陥る。
修は青年を引きよせ、駆け出す。どのみち、見過ごす訳にはいかない。
多くの多元宇宙がそうであった、人類崩壊という道を修の未来はたどらなかった。
それが幸福だったのか、不幸だったのか。
電光掲示板が、現在が西暦3000年だと知らせる。
だが、元号は不明だ。西暦表示の下の文字は、奇怪にねじれて、読むことはできない。
救出した青年の指示に従い、修は彼らのアジトにたどり着く。
アジトの様子を一瞥し、修は自分の置かれる状況が予想通りのものであったと知る。
インターネットの発展により、国家、政治体制というのはぐずぐずと崩れた。
あとに残ったのは、歴史・文化の伝統などない、悪夢的冗談でコラージュされた、カルチャーの位相。
偏見と悪意の集積体であるそれらによって、寝子島の所属する政体は四半世紀前に滅びた。
「今の寝子島は、寝子島ではない」
掠れた声で、青年はつぶやく。Wa……Ging……省。「文化も歴史も教えられない。すべて禁止だ」
ねじり上げられた歴史は、異様にいびつで、つじつまの合わないものだ。
何しろ、古代中国と古代インドの区別もついていない。
ただ、偏見と悪意を助長するだけの、ぞんざいなエクスキューズだ。
「記録、言論……不都合なものは、命も含めてすべて削除だ」
高い城の男は哄笑を放つ。
彼らはレジスタンスであった。かつて武器を持たず抵抗しようとする、高潔なレジスタンス。
少なくともいまはそうであると、修には感じ取れた。
青年は熱っぽく語った後、修へ彼は言葉を求めた。
慎重に、言葉を選ぶ。
「歴史や文化の死は、民族の死だ」
修は止めない。動機としては、それほど間違えているわけでもない。世界史的に見ても、擁護されるべき立場だ。
「今の生活と、どちらを優先するかは、価値観だ。しかし、少なくとも俺は、自由独立を欲する」
N…解放戦線という、名前はどうでもよかった。青年は、理想を掲げる戦士だった。
かつてファシズムに無手で対した白バラ会のように、極力武器はとらない。言論で解決して見せる。
「君たちの、大切なものは何だ」最後に、修は聞いた。
「誇りだ」
そうか……修は頷く。ならば止めない。
喊声とともに飛び出す青年。その手に武器は擬されていなかった。
あくまで白バラ会に自らを準えるつもりだろうか。
もしこの場に
大天使 天吏
がいたら、なんと答えたろう。
冷たく嫌悪をあらわにするだろうか。気にも留めないだろうか。
別離の挨拶もなく、修は再び時空の揺らぎに消える。
カーキーがひどく悲しげな眼をしていたのが、印象的だった。
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担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月10日
参加申し込みの期限
2015年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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