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【ハロウィン】パンプキン・ファンシードレス・キャンペーン
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イートインコーナーは……甘くかぐわしい戦場だった。
後木 真央
と
椿 美咲紀
は己の限界に挑戦するがごとくひたすら食べ続けている。
そこに合流してきたのは、
八神 修
と
常闇 月
だ。
「あ、修ちゃんと月ちゃん! やっときたのだ、2人も食べるのだ!」
「勝負ですよ勝負っ!」
現れた友人に、スイーツを頬張りながら後木と椿は手を振ってみせる。
「……お2人とも、よくそんなに食べれますね」
といっても、常闇は2人の尋常ではない食い気に若干驚いている様子だ。
私はお腹が気になって、と常闇は腹をそっとさするが、その腰周りは同年代の女子たちと比べてもすらっとスレンダーなものである。ともすればイヤミにも聞こえるような言葉であったが、さいわい他の女子2人は目の前のお菓子に夢中だった。
「勝負、か。味わって食べたいから俺はそういうのは……」
一方の八神も苦笑いで2人の挑戦を軽く受け流そうとした。
が、それを許さなかったのが椿だ。口の端についたクリームをぺろりと舐めると、不敵な笑顔を浮かべてみせる。
「あらあらシュー君、あなたともあろう人が不戦敗を選ぶですか?」
椿の言葉に、八神は小さく笑った。
「見え透いた挑発だな。……いいだろう、乗ってやる」
誘い言葉には誘われるのが礼儀である。八神はコスチュームのマントを脱ぐと、袖を腕まくりした。
「大丈夫ですか、八神さん」
あまり大食漢には見えない八神に、常闇がやや心配げな表情でそう尋ねる。
「ああ。こう見えて甘いものは嫌いじゃないんだ」
ポイントは水分をあまり取らないこと。スポンジが水を吸ったら胃の中で膨張するからな。
フードファイトでも彼らしい理屈に則った戦法は変わらない。
よし、と気合を入れると、既に大きく突き放されている友人たちの皿の枚数に追いつくべくフォークを手に取った。
「わーすごい食べっぷり……僕も負けてらんないかな」
雑誌の企画として真面目にスイーツレポートをしていた
夜乃 理沙
だったが、2人の規格外れの食べっぷりにむくむくと食欲が刺激されたようだ。これも仕事だから、とカメラマンにうなずいてみせると、次から次に注文していく。
「んー! このムース、イチゴの味がしっかり残ってておいしーい!」
「かぼちゃパイはおすすめされるだけあるね! 生地はさくさく、甘さふんわり、最高」
「ケーキのクリームはしつこすぎないのがポイントだね! どっと来ないからもうひとついけちゃうかも」
運ばれてくるスイーツひとつひとつに思うままの感想を述べながらたいらげていく。
可愛い少女の見事な食べっぷりを、カメラマンも最初こそ楽しげに撮っていたのだが――次第に渡されたお財布の残額が気になりはじめたようだった。
「あ、あの、理沙ちゃん……そろそろ」
「えっ?」
「予算、ない……」
カメラマンの困ったような表情に、そんなあ! と夜乃は悲痛な叫びを上げるのだった。
ハンガーに並ぶ色とりどりの衣装。
天使、魔女、猫娘……そのさまざまな可愛らしい衣装の中から
小島 海美
が選んだのは、人魚姫をイメージしたマーメイドドレスだった。少々大人びたシルエットのドレスは、可愛らしい小島にとってとても新鮮だ。
店員さんが真剣に見繕ってくれて、1番似合うとおすすめしてくれた1着だ。元気を象徴するような彼女のツインテールは、今は大人っぽく耳の下でひとつに結わえられている。
「ねーおかあさん、やっぱりこれが1ばんかわいいよね?」
くるくると回ってみせる娘の嬉しそうな表情に、母親は思わず笑って頭をなでた。
海美という名前にぴったりの人魚姫――我が家のかわいいお姫様の姿をしっかりと写真におさめると、そういえば、と母親は辺りを見回した。娘がこんなに可愛い姿をしているというのに……。
「このかっこう、はやくおとうさんにも見せたいのに! 1人でどっか行っちゃったままだよ?」
娘の言葉に、ホントにね、と母親は少し呆れたように息を着いてみせた。
いっそ携帯電話にこの画像を送ってしまおうか……と母親が思ったときだった。
『サアサア皆サン、ショータイム! ステージデ、ショーガ始マルヨ!』
変声器を通した声が、拡声器で更に大きく歪んで辺りに響く。嫌でも耳に届くその宣伝の言葉は、もうすぐ始まるショーを紹介していた。
『ナント驚クナカレ! イヤヤッパ驚イテ! 舞台ハナント、アノ人気アニメ「シンギュラルプリンセス・フローラはるか」ダヨ。ミンナの好キナ魔法少女ダヨ』
その宣伝に、きょろきょろと父を探していた小島はぱっと顔を上げる。
小学生らしいの食いつきの良さで、ショーがあるんだって! と母親の手をつかんで顔を輝かせる。
「見てみたい、ねえおかあさん! 見に行こうよー!」
「お父さん探さなくていいの?」
「おとうさんも、ぜったいショー見てるはずだよ!」
大人っぽい格好をしてみても、中身はいつもの海美ちゃんである。結局母親は根負けして、ふらりとどこかへ行った夫を探すのは諦め、愛娘の手を引いてショーへと向かうのであった。
ジャック・ド・サンタの宣伝の声を聞きながら、
金剛 恵
はトイレの中で鏡をじっと見ていた。
これは男性である彼が――女性である彼女になるための儀式だった。もともと女性的な顔をしている金剛。見た目に大きな変わりはないが、金剛はいまや体も完全に女性となっていた。
「アイドルとしての仕事。しっかりやり遂げなきゃね」
金剛は「桜乃春香」という名で、女性としてアイドル活動を行っていた。今日はその活動の一環でステージパフォーマンスをすることになっているのだ。演目は人気アニメ『シンギュラルプリンセス・フローラはるか』のヒロイン、はるか役だ。
見事に女性に変身した金剛は、マネージャーに案内されるままステージ脇へと移動する。幕の隙間からちらりと見てみると、観客は結構な数が集まっているようだ。
(みんな観に来てくれてるんだ……がんばらなきゃ)
金剛が小さく意を決したとき、ジャックの機械音が辺りに響き渡った。
『ソレデハ皆サンゴ注目クダサイ! フローラはるかノ登場ダヨ!』
沸き起こる拍手。ステージに歩み出た金剛は、その拍手に応じるように頭をさげる。
「みんな、こんにちはーっ! 今日は私もイベントに誘ってもらっちゃったの!」
魔法少女はるかになりきって金剛は声を張り上げる。観客の最前列から「はるかーっ」と野太い声援が入ると、そちらににこりと笑顔を向けた。
「応援ありがとうーっ! 今日は私も、魔法少女ってことは忘れて皆さんと一緒に仮装パーティを楽しみたいと思ってまーす!」
ステージ上で愛想を振りまく金剛。
その姿をじとーっとステージ脇から恨めしそうに眺める人影がひとつ。
人影――いや。そのシルエットははっきり言って「人」ではなかった。
「なんなの、もう。これ。ホントに」
カニ。そうそのいかつい甲殻類のシルエットは紛れもなく――カニだった。
どこから仕入れてきたのか巨大なカニの怪人の格好をした
夜乃 理沙
は、見るからに不機嫌そうだった。どうやら今ステージで手を振っているアイドルの事務所とのコラボを行うらしいが――その内容が、あのアイドル演ずる魔法少女が、夜乃演ずるカニ魔人をやっつける、というものらしい。
「ちょっとー、僕コレぜんぜん似合ってないでしょ? なんでこんな……」
「まあまあ。これが終わったらスイーツいっぱい食べさせてあげるから。俺の自腹で」
マネージャーの調子のいい言葉に、ふううーん、と夜乃は挑戦的な目を向ける。
「言ったね? 破産させてやる」
あながち冗談に聞こえないのが恐ろしい。
そんな会話をしている間にも、ついに夜乃もといカニ魔人の出番が来たようだ。
ああもうこうなったらホントに破産させてやるんだから! と、半ばヤケクソになりながらカニ魔人はステージに降り立った。
「そんなっ、こんなところにまで妖魔がっ! このままだとみんなが危険だわ」
フローラはるかはそう言うと、ばっと魔法少女の姿に早着替えしてみせた。この衣装がいわば彼女の「戦闘服」である。
「安心して、ここは私がおさえるわ! 食らえっ、『バーニングフローラル』っ!」
フローラはるかの声とフリに合わせて、大きな音と光が炸裂する。ええっとこれ必殺技よね? と首をかしげつつも、夜乃はばたーっと倒れ伏してみせた。
「ぐ、ぐわあーーっ!」
何がぐわー、よ。
心の中でため息をつきながら、早くも彼女の頭はスイーツのことでいっぱいであった。
そんなステージの盛り上がりを遠巻きに眺めながら歩く3人。
設楽 千聖
と
七雅 麗音
、そして今日の主役である
海晴・メルブリーズ
だ。
「楽しいけど、いろんなとこ歩くとけっこう疲れちゃったね」
伸びをしながらミハルは言う。3人はオズの魔法使いのセットコスチュームに身をつつんでいるため、どこかしら歩くたびに写真撮影を求められていたのだ。
「そうねぇ。さすがに歩き疲れたわ。何か甘いものでも食べない?」
会話の流れはきわめて自然。七雅がちらりと設楽に視線を向けると、彼女もうなずいてみせた。
「ええ。ハロウィンといえば仮装だけでなくお菓子も特別なのですわ」
そう特別な――とびきり特別なものだ。
イートインコーナーの一画に腰掛けた3人のもとに、すっと何かが運ばれてくる。
「あれ? まだ何も頼んでないよー?」
不思議そうに首を傾げるミハルの前にどんと置かれたのは、ハロウィン仕様のバースデーケーキだった。かぼちゃのような独特の色合いのクリームに、上にはコウモリやジャック・ド・ランタンをかたどったようなクッキーがいくつも乗っている。
そして何より目を引くのが――ケーキにきれいに刺さった16本のロウソク。本来ならば年齢ぶん差せる年頃ではないのだが、誕生日といえばロウソク消しですわ! と設楽がこだわりと見せたため、ロウソクはきっちり16本刺さっている。
「こ、これってまさか……バースデーケーキ?」
ミハルが目を見開いたままそう尋ねると、まるでその問いに答えるかのように七雅が歌いだした。ハッピーバースデートゥーユー。誰もが知っているあのメロディも、七雅の美しい声が歌うとなんだかとても特別なものであるように聞こえる。
さらに設楽が、その七雅の歌に合わせてヴァイオリンを弾き始める。2人の友人が奏でるハッピーバースデーの音色に、ミハルは思わず泣きそうになるのをぐっと堪える。
やがてその演奏が終わると、七雅は満面の笑みで、設楽はちょっとだけ気恥ずかしそうに、2人口を揃えて言った。誕生日おめでとう!
「う、ううう……リカさん、レオ先輩……!」
訳もわからないまま両親から放り込まれた日本での1人暮らし。初めは1人の不安と寂しさでいっぱいだったけれど――いつの頃から、こんなに素敵な友人たちが隣にいてくれた。
「俺……ずっと一人ぼっちで、日本のことなんてよく分かんなかったけど……こんなすばらしい友だちができて……すっごく幸せ者だよ! 本当にハッピーバースデーだよー!」
涙を堪えたまま、しかし感極まった様子でミハルは両腕に2人をぎゅうっと抱きしめる。
「やだ、ちょっと! おおげさね……もう」
七雅は慣れた様子でぽんぽんと優しくミハルの頭を撫でる。設楽は困惑したように目を白黒させていたが――友人の気持ちを感じ取ってその腕を振りほどくことはしなかった。
ここまで喜んでもらえるなら、サプライズをした甲斐があったものだ。ミハルに抱きしめられたまま、設楽と七雅は目を合わせて小さく笑みを交わすのであった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月15日
参加申し込みの期限
2015年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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