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【ハロウィン】パンプキン・ファンシードレス・キャンペーン
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果てないと思われた大食い競争は、店から「もう勘弁してくれ」という悲痛のストップが入ったためまさかの引き分けとなった。
なんだかんだでイベントを満喫した
後木 真央
、
椿 美咲紀
、
常闇 月
、
八神 修
の4人。
日の傾きはじめた帰り道で、そうだ、と思い出したように後木が声を上げる。
「そういえば真央ちゃん、みんなにプレゼントがあるのだ」
そう言って彼女が出したのは、キャンディの入ったパンプキン柄のペンケース。
「新聞部でもこれは使えそうなのだ! そして月ちゃん、もしよかったら入らないのだ?」
常闇に手渡すとき、後木は無邪気に笑いながらそう尋ねる。
1人だけ新聞部ではなかった彼女に、後木なりに気を遣ったのかもしれない。
その言葉に一瞬驚いたように常闇は目を丸くしたが、すぐに小さくはにかんでみせた。
「……ありがとうございます。考えて、おきますね」
プレゼントを用意していたのは後木だけではなかった。
「あ、実はね、私もあるのですよ! サプライズにと思って」
後木の言葉に、椿も持っていた袋を開ける。中には夏に収穫したミニサイズのかぼちゃがある。まだ中身は詰まっているため、普通に食べることができる一品だ。
はいどうぞ、とそれぞれを友人たちに配る後木と椿。
その品を受け取った常闇が、実は私も……と一歩前に出る。
彼女からのプレゼントは、かぼちゃをかぶった猫のキーホルダー。猫の毛の色はそれぞれの髪の毛の色を表していた。
3人の視線は自然と八神に集まる。
示し合わせたわけではないが、皆が持ち寄ったサプライズのプレゼント――その視線を受けて、八神は肩をすくめてみせた。
「……この流れ、持ってきてて正解だったみたいだな。俺からはこれを」
彼が差し出したのは小さなブーケだった。それぞれに似合うような花が広がるブーケには、可愛らしいキャンディがくくられてある。
「トリートは先払いしておく。悪戯は勘弁してくれよな」
そう言いながら、彼は大切な友人たちにきれいな花を手渡した。
せっかくのイベントだからと集まった今回のハロウィン。思いがけず4人は友情を確認しあうこととなり、それぞれ顔を見合わせて笑顔を浮かべる。
「よし、せっかくだし記念写真でも撮って帰ろうか」
楽しい1日が終わってしまう夕日の中。今日の思い出をずっと残そうと八神はデジカメをポケットから取り出した。
腕を伸ばしてカメラを構えると、皆で身を寄せ合うようにして撮影した。
ハイ、チーズ! オレンジの夕焼けの中に、ひときわ明るい学生たちの声が響く。
そんな仲むつまじい友人同士の声を遠くに聞きながら。
「今日はありがとうございました、咲さん。とても楽しかったです」
隣を歩くポニーテールの少女に、
七峯 亨
は笑いかける。
最後まできっちりエスコートさせてくれと、七峯は
矢萩 咲
を家まで送り届けるべく共に歩いていた。1人で帰れないほど自分は子どもではない。別にいいと矢萩は断ったのだが――隣にはずっと彼がいる。
「こちらこそありがとう。いろいろあったけど……楽しかったな」
恥ずかしいコスプレ姿を見られたときはどうしようかと思ったが、あのときも七峯の機転で乗り切ることができた。そのあとは甘いパイを食べられたし、それに――
(それに……)
パイを食べさせ合ったあの甘いひとときを思い出して、矢萩は思わず顔が熱くなる。
そんな彼女の様子を目ざとく察した七峯は、周囲に人気がないことをさっと確認すると矢萩を軽く抱きしめた。
「えっ、ちょ、ちょっと……! 亨君っ!?」
「顔が赤いですよ? 何を思い出したんです、咲さん」
耳もとで響く声はいつも以上に低く、甘く聞こえる。
その感覚に頭の中がぼうっと火照りそうになりながらも、矢萩は必死に身をよじらせた。
「や……やめっ……きゃっ」
ぐっと近づけられた七峯の口はそのまま矢萩の耳をそっと甘噛みする。ひときわ高い声をあげて身をすくめる矢萩に、咲さんって耳弱いのかな、と七峯は更に舌を這わせた。
「最後まで紳士的にと思ってたんですがね……送り狼ってご存知ですか?」
ええ、我慢しきてなくなって。
七峯はそう言うと、更に手を胸元へ伸ばそうとして――
「や、やめ……ろと言ってるだろうっ!」
大きく振りかぶった矢萩のこぶしが、見事に顎へとヒットする。
「うぐうっ!」
軽くないその衝撃に思わずうめいた七峯。そんな彼をきっと潤んだ瞳でひと睨みすると、矢萩は身をひるがえして走って行ってしまった。
顎を押さえながら、揺れるそのポニーテールをぼんやりと見送る七峯。
……やっぱり咲さんって可愛いな。そんなことを考えつつ。
「ただいま帰りました。ちょっと遅くなってしまいましたね……」
友人2人と別れ、
御巫 時子
が寮についたのはもう日が沈んだあとだった。
彼女の見慣れないドレス姿に、飼っている鳥のヨタカさんが物珍しげな目を向けながら彼女の肩に止まった。
「ふふ、びっくりしましたか? 今日は楽しかったのですよ。可愛いお洋服を着て、お友達とも楽しく過ごせて……これ、見てください」
ドレス姿のまま縁側に腰掛けると、御巫は手にしたかぼちゃのランタンを置いた。
その見慣れないフォルムを、ヨタカさんはやはり興味深々といった様子で眺めている。
ちちち、と小さく鳴く友人に、御巫は穏やかに目を細めてみせた。
「ハロウィンが終わるまでは、なるべくつつかないようにお願いしますね……」
縁側からは、丸い月が浮かんで見える。
今日は楽しかったな。その月を見ながら、御巫は秋の夜風の中そっと目を閉じた。
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あとがき
担当マスター:
花村翠
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、花村です。
今回も長らくお待たせいたしました!
楽しいハロウィンパーティのアクション、ありがとうございました。
今回は初のシルバーシナリオということもあり、みなさんのアクションだけでなく、
さまざまなイラストも楽しむことができました。文字だけでなく絵があると華やぎますね…!
ゆるやかな日常ものということで、楽しく穏やかな休日をイメージして執筆いたしました。
格安で衣装のレンタルも購入もあるアウトレット、行ってみたいです!><
このたびは多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
もしご縁がございましたら、次回もぜひぜひよろしくお願いいたします!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月15日
参加申し込みの期限
2015年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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