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【ハロウィン】パンプキン・ファンシードレス・キャンペーン
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「わあ、すごい装飾だなあ。こういうのってワクワクするよね」
ハロウィン一色のアウトレットを、
海晴・メルブリーズ
は楽しそうに見回している。
その隣を歩くのは、友人の
設楽 千聖
と
七雅 麗音
だ。
「ほら見て、あれ可愛い……おっと」
「海晴ちゃん、ぼーっとしてたら危ないわよ」
天井にぶらさがった巨大なかぼちゃに気をとられふらふらと歩く海晴の腕を、七雅が慌てて引っ張った。まるで世話焼きの母親のような口調であるが、その外見はれっきとした男子高校生である。
「でもほら見てよ、あの仮装! ねえねえ、俺たちもしてみない?」
海晴の無邪気な言葉に、七雅と設楽は思わず顔を見合わせた。
もとよりそのつもりだ――そのつもりで、2人は海晴に見つからないようこっそりと衣装まで用意していたのだ。
10月31日といえばハロウィンであり、目の前のおっとりとした友人の誕生日である。ティーンの誕生日は少しでも派手に大事に祝うべきという設楽の信条のもと、2人は海晴に内緒でサプライズを準備していたのだ。
しかし――今はまだそれを悟られるべき時間ではない。
さいわいハロウィンの浮かれた景色に興味を惹かれている海晴は、2人の一瞬の視線の交錯には気づいていないようだった。海晴の言葉に、ごほんと設楽は咳払いをひとつする。
「ええ、そのつもりですわ。せっかくのハロウィンですもの、楽しまなければ」
3人が向かったのは「かう!」のコーナーだ。実際はもう衣装は購入済みであるが、どちらにせよ試着ブースは必要だし、何よりサプライズはまだ海晴には内緒である。
ハンガーにはたくさんの衣装が並んでいる。わあ、と海晴はひときわ目を輝かせてその衣装のひとつを手に取った。
「見てみてこれかわいいー! 魔女かな? リカさんに似合うんじゃない?」
「そ、そうですの?」
海晴が手に取ったのは、黒地に赤のフリルがついた魔女っ娘の衣装だった。衣装を胸に当てられると、設楽も女の子である――もう目的の衣装は購入しているにも関わらず、思わず似合うか鏡を探してしまう。
「たしかに可愛いですわね。けど……ちょっとスカートが短すぎますわ」
「あらこれはそういう衣装なのよ。でも脚を出すのが嫌なら、カラータイツとか合わせたらいいんじゃないかしら」
女子顔負けのセンスを持つ七雅も、乗り気で設楽の仮装にアドバイスをする。
「うーん、タイツなら案外いいかもしれませんわ……って、ナナミヤ、違うでしょ」
うっかり本題から逸れかけてしまった。魔女っ娘の衣装も名残惜しいけど――そっとハンガーを棚に戻して、設楽は海晴に向き直った。
「そうだったわね……で、やるなら今かしら」
七雅の言葉に、設楽は無言でうなずいて足元のカバンを持ち上げた。
「ど、どうしたの、改まって」
目をしばたかせる海晴に、ずい、と差し出したのは、カバンから取り出したひとつの包みだった。きれいにラッピングされたそれは、一目見てプレゼントだと分かるものだ。
「え? これ、俺に? くれるの?」
何が何やら分かっていない海晴の様子に、七雅は思わず吹き出してしまう。
「やっぱり覚えてなかったみたいね、海晴ちゃん」
「ふふ、あなたのことだから、自分の誕生日も忘れてらっしゃるようね」
「え、ええ……あ!」
そう、海晴の誕生日はちょうどハロウィンの時期であった。
そこでようやく思い当たった、という顔を見せた海晴に、2人は思わず笑ってしまう。
「ハッピーバースデー、ミハル」
「これ、私たちからのプレゼントよ。さっそく開けてみて?」
「あ、ありがとう、リカさん! レオ先輩っ!」
包みを開けると、中に入っていたのはライオンの着ぐるみだった。着ぐるみといってもマスコットのようにしっかりとした作りではなく、ゆったりとしたジャンプスーツにライオンのフードがついた可愛らしいものだ。
「わあ、ライオンだ! かわいいなこれ~!」
「どうせなら長く使ってもらいたいし、今日が終わったらパジャマにでもしてちょうだい」
「ただのライオンじゃありませんのよ。私はカカシでナナミヤがブリキ。3人でオズの魔法使いですの」
そう言いながら、設楽はカバンから残りの包みを出した。あらかじめこの店で買っておいた衣装は、オズの魔法使いのセット衣装である。
「ということで……せっかくだからミハルから着替えて、と言いたいところなんだけど、ここはレディファーストで私から行かせてもらいますわ」
設楽の仕事はまだ終わっていない。このあと飲食ブースでケーキを用意してもらえるかの交渉に向かわなければならないのだ――無論、そんな事情をありのまま説明するわけにもいかないので、やや不遜な態度でそう言いながらブースへと入っていく。
いってらっしゃ~い、と特に気にした様子もなく海晴は彼女に手を振ると、改めてもらった衣装を胸にあてて七雅に披露してみせた。
「どう、レオ先輩! 似合うかなあ?」
「ええ、いい感じよ。着てみるのが楽しみね」
「待ちきれないなー、もう俺、ここで着替えちゃおうかな」
これなら服の上からでも着れそうだし、と海晴はごそごそと壁際に寄ってライオンの着ぐるみに着替えていく。
「お、サイズぴったりだこれ」
「もちろん、ちゃーんと事前にチェックしておいたわ」
「さっすがレオ先輩~! と、ほら見てみて」
着替え終わった海晴は、その姿をプレゼントしてくれた七雅に披露する。
2人の見立てに狂いはなかったようだ。サイズもさることながら、デザインも海晴によく似合っていた。
「やだ、可愛いー! メーちゃんと真剣に悩んだ甲斐があったわ~!」
手をぱんと合わせて喜ぶ七雅。そんな彼に海晴が嬉しそうに笑ってみせたとき、2人の背後でカーテンが勢いよく開く音がした。
「あら……ホント、よく似合ってましてよ、ミハル」
着替えを終えて出てきた設楽は、オズの魔法使いのカカシの衣装を身にまとっていた。
カカシといってもラストの王様をイメージした衣装である。カカシの素朴さを出しつつも豪奢な印象の強いその衣装は、設楽の雰囲気によくマッチしていた。
「リカさん、すっごく似合ってるー!」
「メーちゃんも可愛いじゃない! 2人とも、とっても素敵よ!」
「ありがとうございますわ。ふふ、さっきの魔女っ娘もよかったけど、やっぱり今日はコレで決めたいですわね」
2人に賞賛され、照れたようにはにかみつつ設楽は言った。
「じゃあ残すところは私みたいね。早速着替えてくるわ」
「うん、レオ先輩のも楽しみにしてるー」
「それでは私はちょっと……お手洗いに行ってきますわ」
本当はケーキを用意しにいくのであるが――当人を前にして言うわけにはいかない。設楽のその言葉に、海晴は目をしばたかせて首を傾げた。
「どうせなら着替える前に行けばよかったのに」
彼のごく自然な問いかけに、設楽は内心でどきりと焦りつつも顔をしかめて彼を睨んでみせた。
「レディのお手洗いのタイミングに口を出すなんて無粋ですわ」
「ええっ、あ、そ、そうだね……ごめんね、いってらっしゃーい」
すごまれた海晴はその視線に圧倒されつつも素直に詫びを口にする。
そんな彼に若干申し訳なさを感じつつも、これもサプライズのためである。では私行ってまいりますからね、と衣装をたなびかせて設楽はイートインコーナーへと向かうのであった。
設楽と入れ替わるように衣装コーナーを訪れたのは、デジカメとボイスレコーダーを手にした
夜乃 理沙
だ。
読者モデルとして活躍している彼女だが、今回はそのセンスを生かしてイベントの様子をリポートしてほしいという仕事を請け負っていたのだ。
「フツウのオシャレとは違う格好も、たまには楽しいよね」
見慣れない変わった衣装を身にまとった人たち。その人だかりの中にひときわ変わった格好をした人物を見つけ、夜乃はお、と目を丸くした。
1人はライオンの格好をした銀髪の少年、そしてその隣には――
(あれは……ブリキ?)
隣に立つ黒髪の少年は、一風変わった鈍い色の衣装を身につけていた。ライオンと並んだその立ち姿は、昔見たおとぎ話の絵本の表紙を思い出させる。
「あのー、すみません。僕、雑誌のインタビューしてる者なんですけど」
担当している雑誌の名前を言いながら、夜乃は2人に近づいた。
「あら、雑誌のインタビュー? 他にも可愛い子がたくさんいるのに、ねえ」
困ったようにブリキの少年――七雅は笑いながら隣の海晴に話しかける。
「でもせっかくの機会だし、俺たちでよかったらいいですよ~」
海晴の言葉に、ありがとうございます、と夜乃は嬉しそうに笑ってお辞儀をした。
「ハロウィンって言ったらゴシックっぽい衣装が多いんですけど、お2人のは変わってますね。えーっと……オズの魔法使い?」
夜乃の言葉に、そうそう、と七雅はうなずいた。
「今日はこのライオンの彼の誕生日でね、仲間で衣装を合わせてお祝いしてるのよ。もう1人は残念ながらケーキ――じゃなくて、今ちょっとトイレに行ってるみたい」
うっかり口走ってしまった七雅。しまった、と海晴の方をちらりと見るが、能天気なライオンは遠くに見えるかぼちゃのお神輿に夢中で聞いていなかったようだ。
(1人はサプライズでケーキを取りに行ってるのね)
素早く状況を察した夜乃は、小声でセーフでしたね、と七雅にウインクしてみせた。そんな彼女に、七雅も肩をすくめて小さく笑う。
「あなたもモデルさんなのよね? せっかくなら着替えてみたらどう?」
「うんうん、お姉さん可愛いし、きっと似合うと思うよ」
2人の言葉に、夜乃はずらりと並んだ衣装に目を向けた。
せっかくのイベントだ、もともと自分も着るつもりだった夜乃はそうですねえと棚に近づいた。
せっかく一風変わったオシャレが出来るのだ。どうせなら何通りかコーディネートを考えてみたいところだ。
(イベント用のはロックスタイルでカッコいいヤツがいいかな? あとはデート服っぽいフェミニンなものも絶対可愛いし……!)
真剣に衣装を選ぶ眼差しの色はまさに乙女。仕事中とはいえオシャレには目がない彼女をほほえましく眺めつつ、2人は未だ戻らないカカシのお姫様を待ち続けるのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月15日
参加申し込みの期限
2015年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月22日 11時00分
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