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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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◆
結局――石を見つけた者達が考えたのは、概ね同じことだった。
『テオの所へ持って行こう』
呼びかけたのは彼なのだ、何らかの対処は望めるはずである。
テオが居るのはチョコレート川、そこを目指す彼ら彼女らは自ずと集まっていく格好になった。
「……やっぱり、石は欠片に分かれてたんだね」
ロベルト・エメリヤノフ
は、手の中の欠片を握りしめて言う。
『これらが全て一箇所に集まると合体するのでしょうか?』
浅山 小淋
の考えは、一番自然でもっともらしいもののように思えた。
「だけど、じゃあなんでまだ合体しないんだろうな」
御剣 刀
の疑問に、
「全部揃っていないんじゃないでしょうか……?」
と
御巫 時子
が言う。
「おおまかにエリアが9つ……他の所にもあっておかしくないわね」
指折り数える
栖来 衣夢
。
「しかも壊せないからなあ、アレ」
「見つかってないのかな? それとも、他の誰かが……」
相変わらず
冴木 竜司
に背負われたままの
鬼崎 つくし
の――なお、
鬼崎 あやめ
の所へ持っていくのは、フジコちゃんとの遭遇リスクとの天秤から泣く泣く断念した――言葉に、皆が顔を見合わせる。
欠片を持っている『他の誰か』が居るとしたら、それは。
クローネにほかならないのではないだろうか。
「――おい、皆」
少し後ろを翔んで記録に徹していた
鮫ノ口 礼二郎
が、険しい声で呼びかけた。
◆
片倉 恵理
は、うまいこと出くわしたクローネと会話していた。
大天使 天吏
がうんざりしたような顔で見ているが、気にしない。
「で、好みの男性のタイプとか居るの? 恋愛経験は?」
「やだも~、ちょっとがっつき過ぎよぉ」
視線を逸らすようにして、ぱたぱたと羽を手の代わりに振るクローネ。
「んー、その反応……まさか彼氏できたことなくて、キスの経験もないなんてわけはないわよね?」
「まさかそんなわけないわよぉ」
口ではそう言うが、なんとなく怪しい。いや、本当にただ「なんとなく」なので確証も何もないが。
夢――と言っていいのかわからないが――を聞いたらとんでもないイチゴワールドだったし、もしかして案外夢見がちな乙女だったりするのだろうか。
だとしたら、それはそれで可愛いのだけど。
「あ、そうだ美容について興味ない? 10歳は若く見えるやり方、知ってるんだけど……」
「あら~、それは教えてほしいわね――っとごめんなさ~い、お話はここまでよぉ」
「えー、折角だしもう少し……ってちょっと!」
クローネは大きく翼を打って加速、天吏もその後を追う。
出遅れた恵理は、置いて行かれてしまった。
◆
「あら~、あなた達わざわざ持ってきてくれたのぉ?」
ざわりと緊張が走る。
クローネと、スケッチブックを抱えた天吏がそこに居た。
「そんなわけないでしょ。誰が渡してやるもんですか」
ぴしゃりと言い放つ衣夢。
「この石は危険です……。クローネさんも、この石がどういうものかわかっていないんじゃないですか……?」
クローネに会えて嬉しく思いつつも、少し思いつめた様子で時子が言った。
しかし天吏が、その言葉を否定する。
「そんなことないわよ。クローネさんは、ちゃんとわかってる。それが自分の願い事に必要なものだって。」
「そういうこと~、ってことでその欠片も頂、」
「その前にクローネ……前回結局女性姿見せてくれなかったじゃねーか!」
びしぃ、っと人差し指を突きつける竜司が、クローネの出鼻をくじく。
「今回は見せてもらうぜ! そしておっぱい揉ませてください!」
「……お兄ちゃん、クローネの胸もみたいってどういう事……?」
背後から迸る黒いオーラには応えず、代わりにつくしの手に持っていた欠片を滑りこませる。
「……お兄ちゃん?」
そのままつくしを背から降ろし、
「絶対に! おっぱい! 揉むからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
『性春パワー!』を発動して飛びかかった。
「クローネさん!」
咄嗟に割ってはいろうとした天吏を軽くかわし、クローネに肉薄。
クローネは飛んで距離を取り、かつ羽を、
「――お久しぶりです!」
「なっ、あなた……っ!?」
『胡蝶の詩』を解除した
屋敷野 梢
が、クローネを羽交い締めにした。
小柄で細身の梢とはいえ、人一人――しかも不意を衝かれた状態で背負うには、カラスの身体では小さすぎる。
梢共々、クローネは自由落下。
助けに行こうとする天吏を竜司が抑え、スケッチブックに捕らえられた石を奪い取って投げる。
つくしがソレをキャッチし、そして石を持つ面々はテオの元へ向かった。
◆
――そして。
梢と竜司を残し、面々はなんとかテオの元へとたどり着く。
すっかり小豆洗い根性が染み付いていた彼も、時間が経ったおかげかなんとか復活したようだ。
「よくやった」
しゃっしゃ。
「石がバラバラになってるのは俺も予想外だったが」
しゃっしゃ。
「クローネに渡さずには済んだみたいだな。……1個だけアイツのとこなのは、この際構わねえ」
しゃっしゃ。
『本当に正気に戻られてます?』
「……完全には抜けきってないみたいでな」
小淋のツッコミに、渋い顔で答えるテオ。
……真面目な顔で真面目なこと言いながら、手は相変わらず小豆を洗っているまままであったが。
「で、テオ。これ俺達が持ってても拙いだろう? どうすればいいんだ?」
「俺が持ち歩くわけにもいかねえからな……。こうするんだ」
世界に猫ぱんち。
テオの力で別の異次元世界が開き、そして彼はその世界に向かってあごをしゃくった。
「お前ら。投げろ」
テオ曰く。
こうやって他の世界に放り込んでおくことで、その世界に行かない限り石は手にできなくなるらしい。
ちょうど、今回このかぼちゃ城の世界が現れるまで石を手に入れられなかったように。
「時間がない。お前ら急げ」
「……」
誰も石を投げ入れず躊躇っていると、刀が口を開いた。
「この石が世界を揺るがすって、どういうことだ? 俺たちにも害になるのか?」
「知らなくていいことを知ろうというのは、まったく愚かだぜ……」
テオはそう言ってため息をひとつつくと、静かに語り出す。
「クローネがこれを使うと、寝子島……いやそれどころか、この世界そのものが消えるだろう」
――世界が、消える。
あまりにも規模の大きな話すぎて、危険だということはわかっても、実感がまるでわかない。
クローネがこれを使って、世界が消えて。
そうしたら、
「俺たちは、みんなはどうなるんだ……?」
するとテオは、川原に転がっているチョコレートを拾って見せた。
「ここにチョコレートがあるな。これを食べたら、あったはずのチョコレートはどうなるんだ?」
と言いながら、つくしの口に突っ込む。
「んぐぐ……美味しいです」
つくしが飲み込んでしまえば、テオの手にはもう、チョコレートはない。
ロベルトが、はっとした表情で呟いた。
「……みんなも、消える?」
「ののこも俺も、それは望んでない。お前らはどうだ?」
そう言って、テオはその場の全員の顔を見やる。
しばしの沈黙のあと、顔を見合わせ。
ロベルトは、小淋は、刀は、時子は、衣夢は、つくしは――石を世界に、投げ入れる。
そしてテオが、世界を閉じた。
「……」
その一部始終を、
鮫ノ口 礼二郎
は記録していた。
◆
「テオー!! 真央ちゃん石を飲み込んじゃったのだどうなっちゃうのだ!?」
世界が閉じた後、大慌ててで走ってきた
後木 真央
に一同が唖然とする。
事情を聞けば、カラスに奪われるかどうかという場面で咄嗟のことだったらしい。
テオは頭痛でも覚えたように額に手をやり、呆れた様子で答える。
「……おそらく腹の中から出てくることはないだろう。クソの役にも立たないとはこのことだな。そのまま大事に持ってるんだな」
少しだけ考えるような素振りを見せた後、
「わかったのだ~、パンドラの箱ごっこなのだ大事にするのだ!」
案外あっさりと真央は受け入れたのだった。
ともかく。
こうしてかぼちゃ城での石探しは、無事に終結を迎えたのである。
<All Missions Completed!>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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