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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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せんべい牢獄・その3
◆
「もっと穏便に済ませたかったんだけどな」
こうなってしまった以上、もはや言っても仕方ない。
それでも
志波 武道
は、出来る限り傷つけないように無力化にあたることはやめなかった。
「吹雪すげぇ!」
雪や氷の飛び交う寒さを獣人の毛で耐え忍び、猫獣人のしなやかさを持って肉薄。
「――とうッ☆」
雪女の額に、猫ぱんち手刀をそっと叩きこむ。
『スイ・マー』が発動し、神経と感覚を麻痺させられた雪女がふらりと崩折れる。
別の雪女がそれに気付いた。
「うおぅ、やっば!」
武道に向かって氷が、
「――志波!」
一閃。
楪 櫻
の『姫鶴一文字』が、雪女の意識を刈り取った。
鞘ぐるみの打撃である。オバケとはいえ生きているはずであって、自分達のようにここに連れて来られた人間が変化しているものかもしれない。
であれば、抜身の真剣を向けるわけにはいかない。
「櫻ちゃん、さんきゅ!」
「今は獣毛に覆われているとはいえ、あまり無茶をするんじゃない」
武道はただの猫獣人であり、もふもふとはいえ特別寒さに強いタイプの獣ではない。
生身よりはずっとマシ、の域を出ないのだ。
「もう、櫻ちゃんは心配性だなあ。大丈夫だって☆ ――うおっと!?」
跳躍。
一拍遅れて突き立った氷片。
それを踏みしめ、櫻が駆けた。
わずかな衝撃でも無力化できることは、既に知れている。
故に、優先すべきは威力ではなく速さと射程。
片手持ちにした『姫鶴一文字』を、全身を使って一寸でも長く突き出す。
生身であれば子供が転ぶかどうかという程度の衝撃にすら、雪女はいとも容易く倒れ伏した。
「とにかくこのまま、看守の気を惹き続けよう。――志波?」
振り向けば、武道は着地した体勢のままうずくまっていた。
「うぅ……」
うめく声は苦しげだが、負傷はどこにも見当たらない。
櫻は直感する。武道の理性が、失われつつある。
すぐさま戻り、肩を掴んで揺する。彼の瞳孔が開きつつあるのが、櫻には見て取れた。
「おい、しっかりしろ志波!」
「――っ、あ!」
びくんと身体を大きく跳ねさせたかと思うと、武道がゆっくり息を吐く。
わずかに憔悴の色が見えるものの、瞳孔は元に戻っていた。
安堵も束の間、吹雪が襲いかかる。
「やめてください」
のんびりとした声。
別方向から吹きかけられた吹雪が、二人を狙ったソレを相殺していた。
「あ、あれ?」
その吹雪を吐いた当人――
天動 記士郎
は、そのつもりなく吐いていたようで、心なしか慌てた様子だ。
雪女の意識が、邪魔をした記士郎の方に向かう。
ゾッとするような冷たい視線に射抜かれ、
「あ、ご、ごめんなさい、あ、う」
少々しどろもどろに謝罪を口にして――また、吹雪が出た。
しかも慌てているせいか、さっきより勢いが強い。
ますます怒りを買ってしまったらしく、雪女が恐ろしい形相でこちらに向かってくる。
その時、パチン、と誰かが一つ指を鳴らした。
直後、雪女がすっ転ぶ。
神野 マキナ
の、『スイーツトラップ』だ。
すると今度は、雪女達の注意はマキナの方へと移る。
カラコンの藍色の瞳に挑発的な色を乗せ、マキナは雪女を転ばせていく。
◆
看守との激しい闘いが繰り広げられている間にも、穴掘りは進んでいた。
長らく探索に向かっていた
鷹城 空
も、とうとう目的の物を発見したか帰還する。
「すまない、遅くなった。私が見てきたところ、こっちのほうが出口に近いぞ!」
穴掘り組にはそう伝えるが、その一方で信用できそうな面々には真実を耳打ちした。
――出口の先に悪魂石があったぞ、と。
鬼崎 未月
の『トレジャーセンス』の情報が、これで確実になったわけだ。
空によれば、それは大きさが3~5センチ程の細長い小石だったと言う。
ゆらゆらと揺らめくような、あるいは黒光りしているような。
眺めていると、吸い込まれてしまいそうな不可思議な感覚に襲われる。
そして何より異常なのは、その石が纏うオーラというべきものだった。
ほんの小さな欠片のようでありながら、しかし何か危険を感じずにはいられないような――。
とかく、どうあっても回収しなければならないのだけは確かだ。
そうして、とうとう脱獄に――悪魂石に繋がる穴が開通した。
最初に辿り着いたのは、
結城 永遠
だ。
光差す希望の空の下、確かにその石は彼の眼前に存在していた。
空の言葉通り吸い込まれてしまいそうな、しかし危険な存在感と共に。
次いで姿を現したのは、一体いつの間にやって来たのか
御巫 時子
。
ちなみに一番欲しがっていたキュルビスは今、空のろっこんですっ転び続けている。
「石……調べさせて頂いても、いいですか……?」
おずおずと問う時子の様子に、永遠は害意や敵意を感じない。
「調べればいい」と手振りで示した。
では……、と時子が石に触れた時だった。
数羽のカラスが現れたのは。
だが時子は慌てることなく『鳥の囀り』を発動し、カラスに話しかける。
あくまでも友好的に、仲良くしたいのだと。
ならば、とカラス達は言う。
――その石を、自分達に渡してくれと。
我知らず、時子は悲しげな表情を浮かべていた。
渡したい気持ちはあるが、それ以上にこの石は危険だ。
眠りにつかせておくのが、きっと一番なのだと想う。
だから。
静かに、穏やかに、しかしはっきりと首を横に振った。
それが合図になったかのように、襲いかかってくるカラス達。
衣服に欠片を滑りこませる時子と彼らとの間に、永遠が咄嗟に割って入った。
その背中にそっと礼を言って、時子は『鳥の囀り』――その進化能力を発動した。
スズメ目の鳥に、「身に着けたものごと」変身する。そう、服に滑り込ませた欠片ごと。
その姿は、今まさに目の前に居るカラスのソレ。
そう、カラスもまたスズメ目の鳥なのである。
一度離れてしまえば、もはや仲間のカラスと区別はつくまい。
悪魂石をその身に背負い込んだ時子は、眠りにつかせられる場所を求めて飛び立った。
カラスたちが永遠から離れ、その後を追う。
青空の下、抜け落ちた黒羽がひらひらと舞い落ちた。
<Mission complete...?>
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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