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男子限定! スイーツバイキング
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【6】幸せ一杯
今日のスイーツバイキングには、常連客ももちろん訪れていた。
寝子高二年の
早坂 恩
も、その一人だ。
(スイーツバイキングだなんて……! とっても楽しみだわ!)
とばかりに、店にやって来た。
「店長さんv、こんにちわ」
「恩さん、いらっしゃいませ。いつもお世話になっています」
レジ前でジェレミアを見送っていた景貴は、声をかけられ、笑顔で挨拶する。
「こちらこそ、いつも美味しいお菓子をありがとう」
笑って返して、恩は言った。
「今日は、男性限定って、めずらしい催しものなのねぇ。こういうのも、たまにはいいと思うわ♪ 私はとっても歓迎よ!」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、うれしいです」
うれしそうに答える景貴に、恩は続ける。
「でも、男性限定をやるなら、女性限定もやらないと不公平かしら? やる時は、女の子のお友達に宣伝するから、言ってちょうだいね♪」
「はい、その時はぜひ」
そつなくうなずく景貴に、じゃあねと手をふり、恩はスイーツの並ぶテーブルの方へと移動した。
「やっぱり、限定メニューは食べておかないとね」
そんなことを呟いて、まずはりんごのシブーストと柿とミルクのジェラートを皿に取る。
「あとは……と」
テーブルの上を見回して、四種のベリーベリータルトとガトーショコラをチョイスしてそこを離れた。
「店長さんv、ダージリンをお願いね」
レジを離れて、空の皿を下げに行こうとしている景貴に声をかける。
「はい。席の方で、お待ち下さい」
うなずく彼に、「ウッドデッキの方にいるわね」と答えて、そのままそちらへ歩き出した。
何度かのおかわりのあと、盆助は大きな吐息をついて、呟いた。
「いやぁ、これは来て正解やったなぁ、幸せな時間が過ごせたわー。やっぱ、甘いもんって最高やねぇ」
しみじみとした彼の言葉に、直治もうなずく。
「ああ、俺もそう思う。……こんなにたくさん、甘いものを食べたのは久しぶりだ。その上、どれも美味い」
本当に、叔父に無理を言った甲斐があったと、心の中で付け加える。
「本当にそうやねぇ」
盆助も大きくうなずき、それから幾分か切実な響きを帯びた声で続けた。
「また開催されたらええなぁ」
「ああ」
うなずいたものの、直治は、もし定期的に開催されるようになっても、場合によっては金銭的に無理かもしれない、とふと思う。
盆助の方は、カフェオレの残りを飲み干すと、再度吐息をついて立ち上がった。
「さて。さすがにもう、これ以上は食べられへんから、俺は帰るわ」
「あ、俺も……」
直治も、慌てて立ち上がる。全制覇とはいかなかったものの、あらかた食べ尽くして、もうお腹一杯だったのだ。
レジには、春彦が立っていた。
「シブーストとジェラート、美味かったっすか?」
直治の顔を覚えていた春彦に問われて、直治は慌ててうなずく。
会計を済ませ、土産をもらって、彼は改めて口を開いた。
「あ、あの……今日は、来られてよかった。お菓子美味しかったし、楽しかった。あんたたちのおかげ。……えと、ありがとうございました」
最後にぺこりと頭を下げる彼に、春彦は笑う。
「当然っすよ。店長さんの作る菓子は、マジウマっすからね。……お持ち帰りもOKっすから、また来て下さいっす」
「あ、うん」
うなずいて、直治はレジの順番を待っている盆助にも、頭を下げた。
「今日は、ありがとうございました」
「かまわへんよー、俺も相席できて、楽しかったからねー」
笑って返す盆助に、直治も笑顔でうなずくと店をあとにした。
店の前で軽く準備運動などしているのは、寝子高一年の
志波 拓郎
だった。
「準備……万端……。よし、食べるぞ、思いっきり……!」
それが終わると、一人呟き、決然と店の中へ足を踏み入れる。
彼はこういうところで、男一人で食べるのも平気な方だったが、1500円で食べ放題は夢のようだと、店にやって来た。
さっそく取り皿を手に、スイーツの並ぶテーブルを見回す。
(りんごのシブーストは、絶対に食べたいな)
うなずくと、まずはシブーストを取り、あとは腹に入る限り食べまくろうと、並んでいる順番に乗るだけ皿に取って行く。
(マカロンは、全ての味を食べ較べてみたいな)
などと考え、マカロンは全種類を皿に盛った。
(こんなものか)
大盛りになった皿を見やってうなずくと、ちょうど通りかかった景貴に声をかける。
「すみません……。アールグレイと……あと、お水をお願いします……」
「はい。拓郎さんも、来て下さったんですね。ありがとうございます」
景貴は、笑ってうなずくと言った。
「すぐにお持ちしますので、席の方でお待ち下さい」
「はい。あの……ウッドデッキの方に……います」
拓郎はうなずいて言うと、踵を返す。
店内は人であふれている印象だったが、ウッドデッキの方はそうでもなく、比較的空いていた。
宙太郎、刀、望月の三人も、勝負の決着のあと立ち去っていたし、エミルと天懸の二人も店を出ていた。
ちなみに天懸は、結局エミルを女の子と勘違いしたまま一緒に食事をし、明日の日曜にはどこかへ出かけようという約束まで交わして別れていた。
もっともそれは、拓郎は知らない話である。
ウッドデッキに出てすぐのところにある席に腰を下ろすと、拓郎はアールグレイと水が届くのを待って、食べ始めた。
最初に彼が手をつけたのは、果肉入りのフルーツゼリーだ。それから、柿とミルクのジェラート、ふわとろプリンと進み、徐々にしっかりとした味のものへと移って行く。
もちろん、アールグレイも味わいつつ、新しいスイーツを食べる際には、水を飲んで舌をリセットしてから臨んだ。
(……定期的に、こういうのがあればうれしいのになぁ)
手は止めないままに、ふとそんなことを思ったりもする。
(そういえば……どのスイーツが今回、一番人気なんだろう?)
ふと気になって、水を飲みつつ周囲を見回した。
食べている間に人が増えて来て、ウッドデッキの席もほとんど埋まっている。もちろん、全員男ばかりだ。
(けっこう甘いもの好きな男が多いんだな。なんか親近感)
胸に呟きつつ、ショートケーキを口に入れた時だ。
「拓郎ちゃん、何食べてるの?」
声をかけられ、ふり返れば、恩が立っていた。
「早坂先輩……」
驚いて、拓郎は目を見張る。
恩の方は、持って来たスイーツを食べ終えて、あたりを見回していてちょうど彼の姿を見つけたので、好奇心もあって何を食べているのか、見に来たのだった。
「意外だわぁ。拓郎ちゃんも、甘いものが好きだったのねぇ」
「あ……うん。甘いものは……大好きだ……」
うなずくと、拓郎はさっき考えていた、どのスイーツが一番人気なんだろう、という問いを彼にぶつけてみる。
「そうねぇ……」
恩は首をかしげて考えていたが、「シブーストとジェラートを皿に乗せている人を、けっこう見た気がするわね」と答えた。
「ふうん。……やっぱり、期間限定だから……人気があるのかな……」
「そうかもね」
うなずくと、恩は彼の皿を覗き込んだ。
「拓郎ちゃんは、何が美味しかった?」
「りんごのシブースト……だ。……それと、マカロンも、いろんな味があって……どれも美味かった」
答えて拓郎は、付け加える。
「ジェラートと、ダックワーズは……甘いのが苦手な人でも、行けそうだ……」
「ふうん、いろいろ食べたのねぇ」
それを聞いて、恩は感心したようにうなずく。そうして、ふいに顔を上げると目を見張った。
「あっちにいるのは、この間会った時生ちゃんじゃない~! ケーキの写真とかバイキングの様子とか撮ってるのかしらね」
呟くと、拓郎をふり返る。
「ごめんね~。ちょっと、あっちに行って来るわ!」
言うなり、恩は踵を返した。
それを見送り、拓郎は小さく吐息をつく。
(忙しない人だ……)
胸に呟き、再びスイーツを食べ始めた。
恩が声をかけた時、時生は新たにダージリンのストレートを頼み、それと一緒にりんごのシブーストと四種のベリーベリータルト、ショートケーキにプリンを盛った皿に手を伸ばしているところだった。
「あら。写真を撮っているわけじゃないのね」
向かいに腰を下ろして、恩は笑う。
「ところでその紅茶、ストレートなの?」
「うん。……緑茶には、砂糖を入れない、よね? ……だから、コーヒーにも紅茶にも、砂糖は入れない。同じお茶、だよ?」
問われて返し、時生は付け加えた。
「それに、ケーキの味が、よりわかる、と思う……」
言いながら彼は、溶け残るほどの砂糖に歯が痛くなる甘さを想像して、思わず顔をしかめる。
「どうかした?」
「ううん」
問われて、慌ててかぶりをふり、彼は皿に手を伸ばす。
ほどなく、皿は空になった。
最後にプリンをスプーンですくって、口に運ぶ。
「一日に二個食べるのって、贅沢だよね」
幸せそうな笑顔を浮かべて呟く彼に、恩は笑った。
「そうね。好きなものをいつもより多く食べられるのって、贅沢よねぇ。そして、今日はそれが許される日なのよ~」
対して時生は、何も言わなかったが、一口一口プリンを味わうように口に運ぶ。
やがて全部食べ終わると、ホッと吐息をついた。
ダージリンを飲み干して、少し考えていたが、時生はつと立ち上がる。
「待って。新しいのを取りに行くなら、私も行くわ。それで、戻って来たら、あっちの席に行かない?」
それへ言って立ち上がった恩が示したのは、拓郎のいるテーブルだった。
「ん、いいよ」
時生がうなずく。
そこで二人は、そろって店の中へと入って行った。
戻って来ると、二人は一緒に拓郎のいるテーブルに向かう。
「拓郎ちゃん、私たちも混ぜてね」
「あ、ああ……」
うなずく拓郎に、時生が向かいに、恩は二人の間にそれぞれ腰を下ろした。
恩はマカロンやシュークリームなど、新たにいくつも皿に盛っていたが、時生が持って来たのは柿とミルクのジェラートだけだ。
恩を待っている間、時間があったので、日替わりジュースを入れてもらうのを待って、一緒に持って来た。
三人はそれぞれ、自分の皿のものに手を伸ばしながら、たわいのない話に花を咲かせる。といっても、一番賑やかなのは、恩だった。
拓郎は、考えながら訥々としゃべるせいもあって、それほど話していないように見えたし、時生も言葉数が少なく、話し方もゆっくりだ。
もっともその分、拓郎はずいぶんたくさんスイーツを口にしていた。
三人で話している間に皿が空になり、席を立って新しいものを取りに行ったほどだ。
一方、時生はジェラートをジュースでゆっくりとたいらげ、やがて満足の吐息をついた。
「お腹一杯、気持ち一杯、幸せいっぱい、だね」
文字どおり、幸せそうに微笑んで呟く。
「甘くて美味しいものって、本当に幸せな気持ちになるわね」
「ああ……。自分も、幸せだ」
それを見て恩が言って笑えば、拓郎もうなずくのだった。
そのころ、レジにはすっかり満足した顔のバルシュと透の二人がいた。
レジに立っているのは、景貴だ。
会計を済ませたバルシュに、お土産のガレット・ブルトンヌの袋を渡す。
袋を受け取り、バルシュは笑顔で言った。
「ありがとうな、美味しかったぜ。Hayırlı işler !」
最後に、母国語で『商売の幸運を祈る』という意味の言葉を告げて、彼は景貴の肩を軽く叩くとそのまま踵を返す。
「こちらこそ、ありがとうございました」
頭を下げてそれを見送り、景貴は改めて透をふり返った。
「お待たせしました」
こちらも会計を済ませたあと、お土産の袋を渡す。
「ありがとう。……とても美味しかったです。また寄らせてもらいますね」
それを受け取って言う透に、景貴は笑顔でうなずく。
「はい、またのご来店を、お待ちしております」
それへ笑って軽く会釈すると、透は店をあとにした。
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月23日
参加申し込みの期限
2015年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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