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男子限定! スイーツバイキング
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【1】スイーツバイキングへようこそ!
スイーツバイキング当日。
洋菓子店『Raton』の店の前には、すでに一時前から開店を待つ客の列ができていた。
一方、店の中では開店前のミーティングが行われている。
「男性限定ということで、どうなることかと思いましたが、外を見ればわかるとおり、杞憂だったようです」
オーナー兼店長の
荒井 景貴
が言うのを、バイトの
ジニー・劉
と
楢木 春彦
の二人は、神妙な顔で聞いている。それへ、景貴は言葉を続けた。
「お二人とも、お皿の上げ下げや飲み物のサーブなどで、とても忙しくなると思いますが、よろしくお願いします」
「任せて下さいっす! 食べ放題はうらやましいっすけど、打ち上げ目指して、がんばるっす」
元気よくうなずく春彦に、ジニーが笑う。
「ご褒美が目当てってか? ったく、甘いもん好んで食べたがる奴らの気がしれねーぜ」
「ここでバイトしてて、それ言うんっすか?」
思わず突っ込む春彦に、ジニーは肩をすくめた。
「仕事は仕事だ。――気合入れてやるから、そっちは心配すんな」
「……頼りにしてますよ。それじゃ、開店準備の方、よろしくお願いします」
二人のやりとりに、小さく苦笑して景貴が言う。
やがて一時半となり、店はオープンした。
並んでいた客たちが、次々と店内に入って来る。
「いらっしゃいませ!」
「お会計は、帰りにどうぞっす。お土産もありますんで、ゆっくりくつろいで下さいっす」
景貴が笑顔で出迎えれば、春彦も笑顔でシステムを説明する。
ショーケース前のテーブルに並んだスイーツはどれも、今日のために一口サイズに作られていた。それを、客が自由に好きなだけ、自分で皿に取って行くようになっている。
ただ、飲み物だけは注文を聞いて、景貴たち三人がそれぞれ運ぶようになっていた。
「飲み物を注文される方は、遠慮なく声をかけて下さい」
ジニーが、普段は使わない改まった言葉で、客たちに声をかけている。
「甘いもの以外がほしくなった時は、こちらのコンソメ味のパスタスナックをどうぞ」
さっそく皿を手に、スイーツを選んでいる客たちに、景貴が声をかけた。
彼の示す先には、細めのパスタをカリカリに揚げたものが置かれている。
「箸休めって感じのものまであるんだね。さすが、店長さん」
それへ声をかけたのは、寝子高一年の
日暮 ねむる
だった。一見すると三十路男の、
飛吹 勘助
が一緒だ。ちなみに、彼も寝子高の一年生である。
「ねむるさん、来てくれたんですね。ありがとうございます」
笑顔で返す景貴にねむるは、「ホントに1500円で食べ放題?」と尋ね、肯定されると勘助を振り返った。
「やったね、勘助君」
ぐっと親指を突き出してみせて、皿を手に取りながら大きく欠伸する。
「あぁ眠い。……店員さん、ブラックコーヒーひとつお願いします」
低く呟き、ちょうど通りかかったジニーに声をかけた。が、相手が誰か気づくと、ねむるは小さく目を見張る。
(劉さんがマトモにお仕事してる。堅気に戻る決心でもしたのかなぁ)
胸に呟き、まじまじと相手を見やった。
「俺も、コーヒー、お願いします」
傍から勘助もジニーに声をかける。
ジニーはにっこりと営業用スマイルを浮かべ、「承知いたしました」とうなずき厨房の方に入って行った。
それを目を丸くして見送り、ねむるは取り皿に目についたスイーツを乗せて行く。
一方の勘助も、皿を手にスイーツを選んでいた。
(全部、小さくて、可愛いね……)
目を細めつつ、限定メニューのりんごのシブーストにマンゴーのレアチーズケーキ、にくきゅうマカロンをいくつか取って皿に乗せて行く。
ちなみに、ここに誘ったのは、ねむるの方だ。
皿が一杯になったところで、二人は空いている席を見つけて座る。
「食べ放題、なんて素敵な響きなんだろう。勘助君も遠慮せずどうぞ~」
テーブルに置いた皿を示して言うと、ねむるは一番上に乗っていたマカロンのコーヒー味をつかんで、さっそく食べ始めた。
「う、うん」
勘助もうなずき、シブーストから口をつける。
今日も一緒のアンゴラうさぎのぬいぐるみ、『もふもふ』にも食べさせてやる。といっても、実際には食べることができないので、フォークの先でぬいぐるみの口元をちょんちょんと突いているだけだったけれど。
そこにジニーがコーヒーを運んで来た。もちろん、余分なことは言わず、二人分のコーヒーを置いて、立ち去って行く。
それを尻目に、ねむるは口を開いた。
「さてと、本題に入ろうかな~。勘助君、前々から聞こうと思ってたけど、僕がある人に好意を寄せてるんじゃないか~って思ってません?」
「え……」
勘助は、驚いたように顔を上げる。ねむるは続けた。
「まぁ、たしかに好きは好きだったけど……七夕に告白して、ふられちゃったんだよねぇ。それからは、普通にお友達としておつきあいしてるんだ。なんで、勘助君が思ってるような感情は抱いてないから、安心してね」
「……ごめん、なさい……俺、勘違いを、して……」
話を聞くうち、勘助の目は大きく見開かれて行く。やがて、オドオドと謝罪の言葉を口にし、慌てて付け加えた。
「で、でも、別にやましいことまで、考えて、ません……!」
「やましいこと? それは、考えててもいいんじゃない?」
笑って返すねむるに、勘助は困ったようにうつむくと、膝に乗せた『もふもふ』をぎゅっと抱きしめ、低く言う。
「……最近、彼女の近くにいるだけでも、ドキドキ、するんです。でも、彼女には世界で一番大切な人が、いて、俺みたいなのが、告白しても……きっと……」
更にうなだれ、勘助は小さく唇を噛みしめた。
「……ごめんなさい、俺、怖がってるだけ、ですね」
「う~ん、たとえ彼女に想い人がいるとしても、勘助君が彼女を好きでい続けるのは、かまわないんじゃないかな」
それへ今度は、神妙な顔で考え込みながら、ねむるは返す。
「それに……あきらめるのは、何もかもやりつくしてからでも、遅くはないさ」
「何もかも、やりつくして、から……」
驚いたように顔を上げ、勘助は呟いた。
「そうそう、当たって砕けろってね。おっと、砕けちゃいけないか」
片目をつぶってみせて笑うねむるに、勘助はじんわり涙がにじんで来るのを感じた。
(日暮さんは、好きな人にフラれても、立ち直って……こんな俺でも、背中を押して、くれる……)
そう思ったら、涙があふれそうになり、思わず『もふもふ』の背を自分の顔に押し付ける。
そうしてしばらく、『もふもふ』の匂いと感触に包まれていたら、ようやく気持ちがおちついて来て、彼は顔を上げた。
「ごめんなさい。せっかく、誘ってもらった挙句、暗い話に、なって……」
謝ってから、続ける。
「……あの、これからは、ねむるって、呼んでも、いい、ですか?」
「もちろん、全然呼び捨てしてくれて大丈夫だよ」
聞くなりねむるは、大きくうなずいた。
「改めてよろしくね、勘助君!」
言って彼は、勘助の方へと手を差し出す。勘助は、おずおずとその手を取った。
勘助の手を軽くふり回すと離し、ねむるはテーブルの上を示す。
「さ、話も終わったし、食べよ~。なんてったって、食べ放題だからね~」
「う、うん」
勘助もうなずくと、改めて皿の上に手を伸ばした。
そのころ、店の出入口ではちょっとした問題が起きていた。
「だから、今日は男性限定なんっすよ。女性は入れないっす」
さっきから、そう繰り返しているのは、春彦だ。
対して、「ですから、僕は男性なんです」と、困った顔で返しているのは、中学一年の
エミル・クローゼ
だった。
彼、れっきとした男性なのだが――可愛い顔立ちの上に、背もさほど高くなく、男女どちらとも取れる服装だったせいで、周囲には女の子と見えていた。春彦も、女性と信じて疑っていない。
エミルは小さく吐息をつくと、ポケットから生徒手帳を取り出した。
何か証明が必要になった時のためにと、持って来ていたのだ。
「これでは、証明になりませんか?」
言って、彼は手帳の名前や住所が書かれた欄を開いた。
春彦は眉をひそめて、それを受け取り、中を見やる。たしかに性別欄には『男』とあった。だが、目の前にいるのは、どう見ても女の子だ。
手帳と自分の顔を見比べている春彦に、エミルはもう一度吐息をついた。こうなったら、最後の手段で、胸を触らせるしかないだろうと思った時だ。
「春彦さん、どうかしましたか?」
二人のやりとりに気づいた景貴が、歩み寄って来て春彦に声をかけた。
「実は――」
と春彦が、ことの次第を説明する。
話を聞いた景貴は、彼から生徒手帳を受け取り、開かれたページに目をやった。そしてうなずく。
「女の子っぽい見た目ですが、たしかに男性ですね」
言って、景貴はエミルをふり返った。
「まことに申し訳ありませんでした。どうぞ、入ってスイーツバイキングをお楽しみ下さい」
そして、エミルに手帳を返す。
「はい、ありがとうございます」
ホッとしてうなずき、手帳を受け取ると、エミルは店内へと入って行った。
それを見送っている景貴に、春彦が頭を下げる。
「店長さん、申し訳ないっす。手帳見ても、男って信じられなかったっす」
「僕も最初、女の子だと思いましたからね、しかたありませんよ」
苦笑して返すと、景貴は「商品の補充をお願いします」と告げる。
「了解っす」
うなずいて、春彦は厨房へと消えて行った。
一方、店内に入ったエミルの方は、スイーツの並ぶテーブルの方にいた。
彼が皿に取っているのは、限定商品のりんごのシブーストにこれも限定商品の柿とミルクのジェラートだった。更に、ショートケーキとマフィンを足して、テーブルを離れる。
「ホットココアを一つ、お願いします。ウッドデッキの方にいますので」
途中、ジニーにそう声をかけ、彼は皿を手にして店外のウッドデッキへと向かった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月23日
参加申し込みの期限
2015年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月30日 11時00分
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