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男子限定! スイーツバイキング
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【3】大人だって、スイーツを食べたい。
ひそかに甘党の
日向 透
は、男性限定のスイーツバイキングと聞いて、『Raton』にやって来た。
「こんにちわ」
ちょうど、皿を下げて厨房に戻る途中のジニーに出会い、挨拶をする。
「よう! ……じゃねぇ、いらっしゃいませ」
顔見知りの相手に、ジニーはついつい素で返事しそうになって、慌てて接客用の言葉に変える。
「こちらのスタッフだったんですか?」
透の方もわずかに驚き、尋ねた。
「まあな」
ジニーは曖昧に答えて、小さく咳払いすると、店員の顔に戻って今日はビュッフェ形式であること、ドリンクは注文を受けて自分たちが運ぶことを説明する。
「……ああ、だから『バイキング』なんですね」
透は、焼肉やランチなどのバイキングと同じなのだと理解して、うなずいた。そして、スイーツの並ぶテーブルの方へと歩み寄る。
彼が選んだのは、ショートケーキとモンブラン、ガトーショコラの三つだった。厨房に皿を置いて戻って来たジニーに、ダージリンをストレートで注文し、席を探してあたりを見回す。
その視界に、護と向かい合っている修の姿が入った。
ちょうど、その近くの席が空いていたこともあり、透はそちらへ歩き出す。
「こんにちわ。こんな所で会うとは、奇遇ですね」
声をかけると、修がふり返った。
「甘いものは、わりと好きだからな」
軽く会釈してうなずく修に、透は笑いかける。
「そうなのですか。……そちらは、お友達ですか?」
「ああ」
うなずく修に、護が小さく会釈した。透はそれへ会釈を返し、「お互い、心行くまでスイーツを堪能しましょう」と言い置いて、再び歩き出す。
空いた席に腰を下ろし、テーブルに皿を置いて、改めて周囲を見回した。
(八神さんたち同様に、友達同士で来ているお客さんも多いようですね)
そんなことを胸に呟きつつ、フォークを手にしたところへ、ジニーがダージリンを運んで来た。
それへ礼を言って、彼はさっそくショートケーキに手を伸ばした。
ドネルケバブの移動販売をやっている
バルシュ・コルテュルク
は、かなりの甘党だった。
男性限定のスイーツバイキングの話を聞いた時、男一人でスイーツ系の店に入るのもあまり気にならない彼は、甘いものを食べて幸せになるのに、男も女も国籍も関係ないと思った。
だが、それはともかく、食べ放題と聞いては放っておけない。
というわけで、ここにやって来たのだったが――。
店の中は思った以上に混雑していた。
ショートケーキにホワイトチョコケーキ、シュークリームにロールケーキ各種、それにりんごのシブーストを盛った皿を両手にして、空いている席を探しながら歩き出す。
「よかったら、ご一緒にいかがですか?」
あたりを見回しつつ、彼がテーブルの間を通り抜けようとした時、そう声をかけられた。
声をかけたのは、透だ。先程から、彼が席を探しているらしいのに気付いてのことだった。
「いいのか? 兄ちゃん!」
「ええ。どうぞ」
尋ねるバルシュに、透がうなずく。
「俺はバルシュってんだ、よろしくっ!」
テーブルに皿を置き、向かいに腰をおちつけてバルシュが名乗った。
「
日向 透
です」
透も名乗ったところへ、バルシュが頼んであったコーヒーが景貴の手で運ばれて来る。
それへ礼を言って、バルシュは自分の皿を見下ろした。
「……どれから食べるか、悩むよなぁ……」
呟いて、ひとしきりスイーツたちを眺めたあと、ようやくシブーストに決めて、フォークを手に取る。
「んまい……!」
一口食べて叫ぶと、彼は残りのシブーストをあっという間に平らげた。
それを眺めつつ、透もモンブランへと手を伸ばす。
最初に食べたショートケーキも美味しかったが、このモンブランもなかなかのものだった。
ダージリンを一口飲んで、最後に残ったガトーショコラも食べる。
(……これも美味しいです。今まで、この店をチェックしなかったのが、悔やまれますね)
その美味しさに、透はそんなことを胸に呟いた。
一方、バルシュも皿の上のスイーツを次々と賑やかにたいらげていた。
どう賑やかかというと。
「このシュークリームは、本当に焼き立てだぜ。シューがめちゃくちゃ香ばしいぜ」
シュークリームを食べてはそう叫び、ロールケーキを三種類とも食べては絶賛する。
「生地がすげーしっとりしてて、クリームともよく合ってるぜ。いちごもマンゴーも抹茶もいいが……俺のイチオシは抹茶だぜ」
そんな調子で、皿の上のスイーツを全て食べ終え、小さく吐息をついた。
そしてふと顔を上げると、改めて口を開く。
「トオルは、この店はよく来るのかい? 俺は初めてなんだよなぁ。こんな美味いケーキが食べられるなら、もっと早くから通っておけばよかったぜ」
「それは俺も、同感です。……実は、俺もこの店に来るのは今日が初めてなんです。今まで来なかったことを、さっきひそかに悔やんでいたところでした」
バルシュの言葉に、透も思いを同じくしてうなずき、言った。
「そうなのかい? おちついてるから、常連かと思ったぜ」
バルシュは軽く目を見張る。そして、少し考え、訊いた。
「けど、俺より先にこの店に来てたってっことは、もうけっこう食べたんじゃねえのか? どれが美味かった?」
「俺が食べたのは、ショートケーキとモンブランとガトーショコラですが、どれも美味しかったですよ」
答える透に、バルシュはすっくと立ち上がる。
「ショートケーキは食ったが、他の二つはまだだぜ。よし、それをもらって来よう!」
言うなり彼は、空になった二枚の皿を手に、商品の並ぶテーブルの方へと突進して行った。
「明るい方ですね」
それを苦笑と共に見送って、透も空の皿を手に立ち上がる。
バルシュがさっき絶賛していたシュークリームと、最初に選んだ時に気になっていた四種のベリーベリータルトを皿に取った。そのあと、りんごのシブーストを見下ろして、どうしようか少し悩む。
そこへ、ちょうどジニーが通りかかったので、透は声をかけた。
「この、りんごのシブーストというのは、どういうお菓子なんですか?」
「カラメルで煮た紅玉とプリン液を入れて焼いたタルトの上に、カスタードとメレンゲで作ったムースを乗せ、表面を焦がしたキャラメルでおおったものです」
ジニーはよどみなく答える。メニューはもちろん一通り頭に入っていたし、各商品についてもわかりやすく、きっちり説明できるだけの知識ができていた。
「……それはそれは、なんとも美味しそうですね」
説明を聞きながら、脳裏にカラメルで煮られている紅玉の姿や、カスタードとメレンゲのムースを思い浮かべていた透はうなずくと、すっかり食べる気になって、シブーストを皿に取る。それから、ついでにともう一つ質問した。
「こちらの、四種のベリーベリータルトには、どんな果物が入っているんですか?」
「ラズベリー、ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリーの四種です」
ジニーの答えに、なるほどとうなずき、透は礼を言うと更に物色を続ける。
結局、テーブルに戻った時には、最初に取った三つのほかに、マンゴーのレアチーズケーキとティラミスが加わっていた。
テーブルにはすでにバルシュも戻っていて、ガトーショコラをほうばっているところだった。
そうしながら、彼はコーヒーに砂糖を足している。
それを見て、透はふと眉をひそめた。たしか、さっきもケーキを食べる間に、ちょこちょこと砂糖を足していたのを、見たような気がするのだ。
「……そんなに砂糖を入れて、大丈夫ですか? 甘いものと一緒の時には、飲み物は甘くない方が美味しい気がしますが……」
よけいなお世話だろうかと思いつつも、透は尋ねる。
「んー? 最初は俺もそう思って、ブラックにしたんだけどな、なんか甘さが物足りなくてなー」
答えてから、バルシュは慌てて付け加えた。
「いや、ケーキは美味いんだ! けど、こう、細かいって言うか……シトヤカっていうか……」
うまく、自分の言いたいことを表現する日本語がみつからず、彼はもどかしげに頭を掻く。
「ええっと……繊細な味……とかですか?」
透にも、彼の言いたいことが、わかるようでわからず、なんとなく思い浮かんだ言葉を口にした。
「そう、それ! それだよ! うん、センサイなんだ」
まさに自分の言いたかったことだと、バルシュは思わず透の方を指さして声を上げる。
「だから、俺の舌にはこう……今一つパンチが効いてないように感じられるんだよなあ」
ようやくすっきりしたと言いたげに続ける彼に、透は苦笑した。
「なるほど……。たしかに、優しくて繊細な甘さのものが多いですね」
うなずいて透は、日本人の舌にはちょうどいい甘さでも、外国人の彼には物足りなく感じるのだろうかと思う。少し考え、言った。
「ジャムとか、チョコレートをかけて食べてみるとかしたら、どうでしょう?」
「……そいつは悪くない考えだが、それはそれで、せっかくの美味いスイーツをダメにしちまいそうな気がするぜ」
バルシュは笑って返すと、砂糖を入れすぎて、もはやコーヒーなのかなんなのかわからなくなったカップを持ち上げる。
「とりあえず、今日はこいつで補っておくさ」
言って、それを一気に飲み干した。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月23日
参加申し込みの期限
2015年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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