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男子限定! スイーツバイキング
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【5】オススメはどれだろう?
店に足を踏み入れ、会社員の
京野 盆助
は、男性客ばかりの店内を見回し、小さく口元を緩めた。
(いろいろと面白そうな島やと思って、ここ越して来たけど、まさかこんなイベントに巡り会えるとは……!)
内心にぐっと拳を握りしめて、彼は取り皿とトングを手にする。
そう、この店のことは、以前から気になっていたのだが、男一人ではなんとなく入りづらくて、二の足を踏んでいたのだった。だが、今日は本当に、「男性しか入れない」バイキングイベントだ。甘いものに目がない彼としては、これは来ないわけには行かなかった。
(よっしゃ、食うぞー!)
胸の中で歓声を上げると、彼はさっそくスイーツを選び始める。
(さーて、何がええかなあ……)
テーブルに並んだものを眺め、「やっぱ定番はショートケーキやんなぁ」と呟いて、ショートケーキを皿に取った。
ショートケーキといえば、子供のころは『誕生パーティーで食べるもの』のイメージだったので、バイキングでたくさん食べられるなど、夢のようだと思いながら、更にスイーツを選ぶ。
結局、ベイクドチーズケーキとスフレも皿に乗せ、カフェオレを「甘いケーキにあわせて、ちょっとビターめのやつで」と景貴に注文し、空いている席へと腰を下ろした。
まずは、ショートケーキを口にする。
「んー、最高♪ 思わず笑顔になってしまうねぇ」
言葉どおり、口元を思いきり緩ませながら、幸せそうに呟いた。
そこに、カフェオレが運ばれて来る。
「お待たせしました。ご注文どおり、ビターめにさせていただいています」
景貴が言って、カップをテーブルに置いた。
「おおきに」
礼を言う盆助に、景貴は笑顔を返して立ち去って行く。
それを見やって、盆助はチーズケーキに手を伸ばした。
「うん、これも美味いわぁ♪」
更に口元を緩めつつ咀嚼して、最後にスフレを食べたあと、カフェオレのカップを手にする。
「うん、ほっとするねぇ」
言って、吐息をついた。
甘さひかえめのカフェオレは、ケーキの甘味を邪魔することも増幅することもなく、ちょうどいい。
なんとなくおずおずと店に入って来たのは、中学二年の
津島 直治
だった。
中学生の彼にとって、1500円はけして安くはなかった。なので、居候させてもらっている叔父に頼み込み、二週間は掃除洗濯を自分がやるという条件で、なんとか代金をもらい、こうして店にやって来たのだった。
「うわ、本当に男ばかりだ……」
中に入って、思わず呟く。大人の姿も目につくが、高校生か中学生と見える客も多く、彼は少し安心して足を踏み出した。
今日の彼の目標は、全種類制覇だ。
せっかく、叔父に無理を言って来たのだから、そのぐらいのつもりでないと、甲斐がない。
だが、品物が並ぶテーブルの前で、彼は悩んでしまった。
全種類制覇とは言っても、全部食べきれるとは限らない。ならば、最初のうちにオススメのものを食べておきたいと思ったのだが、それがどれなのかわからないのだ。
商品には、名前と簡単な紹介文のついたプレートがついていて、『十一月のオススメ(限定商品)』と書かれているスイーツが二つほどある。だが――。
迷った彼は、ちょうど商品の補充をしていた春彦に声をかけた。
「ここの店の、オススメって何かな」
問われて、春彦が顔を上げる。
ちなみに春彦の方は、食べ放題の客たちがうらやましくてしようがない。接客しながらも、「俺も好きなだけとか食いてーなっ。今度は俺の非番の日にやってくんねーかなぁ」などと考えたりしていた。
今も補充の商品を厨房から運びつつ、「食い放題だからって、お前ら食うの早すぎじゃねぇ?! 店長さんの菓子マジウマなんだから、ちゃんと味わって食えよっ」などと一人ぶつぶつ言っている。
それでも、せっせと接客に、商品補充に、雑用にと動き回っているのは、終了後の新作の試食会と打ち上げを楽しみにしているためだ。
それはともかく。
顔を上げた春彦は、言った。
「限定のスイーツっすね。限定商品は今しか食えねぇから、食べとかないとぜってー損っす」
そして、りんごのシブーストと柿とミルクのジェラートを示して続ける。
「シブーストは、りんごと焦がしキャラメルの甘さ加減が絶妙だし、さっぱりしたいならジェラートっすね」
「そっか。ありがとう」
礼を言って、直治はシブーストとジェラートの両方を皿に取った。
(次は……と、並んでいる順番でいいですかね)
と胸に呟き、シュークリームを取ろうとする。が、でも他にもオススメがあるかも? と考え手を止めた。
そこへちょうど、おかわりを取りに、盆助がやって来た。
「あの……あんたなら、まず何から食べる? ……いろいろあるから、迷っちゃって……」
思い切って声をかけると、盆助はちょっと困ったように首をかしげる。
「俺も、今日初めてこの店へ来たんでなぁ……。オススメとかは、ようわからへんわ」
言って、続けた。
「けど、最初に食べたんは、ショートケーキやなぁ。チーズケーキも美味しかったなぁ」
「ショートケーキと、チーズケーキ……」
小さく呟いて、「ありがとう」と礼を言うと、直治はその二つも皿に取る。
「どういたしまして」
笑って返すと、盆助はシブーストとダックワース、シュークリームを続けて皿に取った。
それを見やって直治は、あとは並んでいる順番に、皿に乗るだけスイーツを取り、ようやくそこを離れた。
商品の補充を終えた春彦に、日替わりジュースを注文し、空いている席を探していると、こちらも皿に一杯のスイーツを乗せた盆助が声をかけて来た。
「席、探してはるんやったら、一緒にどうぞ。俺も一人やよって」
「あ……。じゃあ」
うなずいて、直治は盆助のあとに続く。
席に着いた盆助の向かいに腰を下ろし、さっそく食べ始めた。
自分も食べ始めながら、盆助はそんな彼に話しかける。
「ここ、前から気になってたんだけど、一人じゃ入りづらかったんよねー。こういうイベント催してくれて、本当にうれしいわー」
「だよな」
直治は、シブーストの美味しさにちょっとくらくらしつつ、うなずいた。
そこへ、日替わりジュースのグレープフルーツジュースが運ばれて来る。礼を言って受け取る直治の向かいから、盆助はカフェオレのおかわりを注文する。
「少々、お待ち下さいっす」
ジュースを持って来た春彦は言って、立ち去って行った。
それを見送り、盆助はダックワースに手を伸ばす。直治も、ジュースを一口飲んで、再び皿の上に手を伸ばした。
一方。修と護は、すっかりお菓子を堪能して店を出たところだった。
どちらも手には、お土産のガレット・ブルトンヌの袋を下げている。
「お土産までもらえるなんて、なんだか得した気分ですね」
「ああ、そうだな」
護の言葉にうなずいて、修は思い出したように笑う。
「それにしても、俺の友人知人には、存外、甘いもの好きが多かったようだ」
というのも、店の中で彼は、声をかけて来たジェレミアや透だけでなく、友人のねむると勘助、望月や、知人のジニーにも出会ったからだ。
もっとも、ジニーは店員として働いていて忙しそうだったので、目顔で挨拶するだけにとどめておいた。
勘助は、相変わらずぬいぐるみの『もふもふ』も一緒で、そちらにもスイーツを食べさせていたし、ねむるも相変わらず、コーヒーを何杯もおかわりしていて、声をかけると眠そうに挨拶を返して来た。
望月は、たまたま窓から外を眺めていてウッドデッキにいるのを見つけたのだが、刀と宙太郎の二人と大食い勝負をやっていて、「あいつららしいな」と修は苦笑してしまったものだ。
「いい意味で、『類は友を呼ぶ』ってことですね」
笑って言うと護は、小さく頭を下げた。
「今日は、本当に楽しかったです。……それじゃあ、僕はここで」
「ああ。またな」
修もうなずく。それへ手をふって、護は踵を返した。
その背を見送り、修は店の傍に止めてあった自転車に歩み寄る。徒歩の護に合わせて、学校からここまでは乗らずに押して来たのだ。
だが今は。
「食事前に、ちょっと走るか」
呟いて自転車にまたがると、彼は軽快にペダルをこぎ始めた。
そのころ、ジェレミアはレジ前にいた。
会計はすでに終わり、土産のガレット・ブルトンヌももらった。
その彼がまだそこにいるのは、頼んだマカロンを待っているのだ。
(病院のスタッフさんたちへ、バイキングとは別に、にくきゅうマカロンをお土産に買って帰らなくちゃ)
店に来た時から、そう決めていた。
患畜の飼い主らがくれたここのお菓子は、病院のスタッフで分けて食べたこともあったから、ここのお菓子はスタッフの誰もが喜ぶはずだった。
そして、せっかく美味しいものを好きなだけ堪能したのだ。そのお裾分けをしても、バチは当たるまいと考えた。
景貴に、にくきゅうマカロンを二十個ほどみつくろってほしいと声をかけると、彼は笑顔で了解して、厨房へと引っ込んで行った。
やがて。
「お待たせしました」
箱詰めしたマカロンを入れた紙袋を手に、景貴がレジに戻って来た。
「それでは、こちらをどうぞ」
「ありがとう」
それを受け取り、その分の会計も済ませて、ジェレミアは改めて景貴に向き直る。
「今日は、とても良い体験ができたよ、ありがとう」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございました。また、お越し下さい」
笑顔で返す景貴にうなずき、ジェレミアは店を後にした。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月23日
参加申し込みの期限
2015年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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