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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
学園ロミオとジュリエット！
【そして──】
そして、後日。引き続きでぼろぼろになった宇崎 宙太郎の耳に「いかにもチャラそうな男子が白昼堂々と女の子を次々押し倒してたらしい」という不名誉な噂が流れて、それを否定する為に、珍しく彼が奮迅している中──
その後には、無事に帰ることは許されず、見事に捕まった骨削 瓢と後木 真央が、御剣 刀によって徹底的にふんじばられ、それだけではこの思いはまだ足りぬとばかりに、屋上の柵の外に宙ぶらりんにぶら下げられていた。
「うわ～んっ、刀ちゃん！ 反省したのだっ、反省したから引き上げて欲しいのだ～っ！」
「──ん？ あっしに反省？ そりゃ無理な話でさぁ」
ケラケラと笑いながら、瓢が器用に吊るされた状態から上半身を起こして、紐と手繰り寄せながら上ろうとする。
「こんな紐くらい自力で這い上が、れ──」
刀の手の中で、何かが光った。
それは新品のハサミ──！
刃を紐に当てれば、それだけでブチブチ端から紐が切れていく。
「み、御剣はん……？ いや、この高さから落ちたらもれいびでもタダにゃ済まな……──」
「──安心しろ。粉塵爆発を３回受けた俺だって、生きてる」
刀の目は──据わっていた。それはもう思いっ切り据わっていた。
そして、来るべき運命の瞬間。
──ぶちん…ッ！
「あ～れ～っ」
こうして、事件を更なる波乱に招いた犯人は屋上落下の刑に処された。
後に、深刻な顔で刀は語る──“紐まで切った記憶が無いんだ”
おそらく、彼は本当に疲れていたのだろうと、皆全員が納得した──
数日後──
幸せそうに歩く二人の姿に、バナナの皮で足を滑らせかけた叶寿里を綺麗に受け止める吾妻壬王の姿があった。
「……あれなら、大丈夫そうだ。ラブレターが渡せた時点で俺達の役目は終わりだしな」
数日経って、やっと落ち着いた様子の御剣 刀が告げる。
『では、２９９coffeeにでも行って、打ち上げと、こっそり二人のお祝いでもしましょうか？』
その幸せそうな様子を眺めながら、浅山 小淋が刀と緋紅朱 赫乃に提案をした。
「うん……そう、だね……」
赫乃がそれだけ答えて頷くが、その目は幸せになった二人を遠目に見ながら離れる様子は無い──
【恋に動く女性は強かですね
お二人の姿を見て改めて実感しました
緋紅朱さんも……いえ、詮索はしません】
学生支援部の部長は、ふと、幸せそうな二人を目で追う、共に来た同じ仲間を想って見ては、敢えて深くは考えまいと思考を止めた。
──それでも、少しだけ浮かんでしまう。きっと彼女なら大丈夫だろう、と。
そして新聞部では、無事に引き上げてもらった後木 真央と八神 修が次号の記事を編集していた。
「修ちゃん？ これなら確かにＮＭＲ（寝子島ミステリーレポート）ネタとしては秀逸と思うのだ、寿里ちゃんの奮戦記部分だけ書かなければハロウィン目前秋のミステリーって新聞ネタになるのだっ」
嬉々とした様子で語る真央に、修は少し考えてから小さく首を振って軽く真央を諌めた。
「現象自体は充分だが、陰であれだけ奮闘した乙女の努力を書かないのは堪えかねる。
断腸の思いだがこれはそっとしておこう」
こうして、学校中を巻き込んだ珍事件＆怪事件はＮＭＲ（寝子島ミステリーレポート）として新聞に取り上げられる事無く、静かに幕を閉じたのであった……
そして、後日。引き続きでぼろぼろになった宇崎 宙太郎の耳に「いかにもチャラそうな男子が白昼堂々と女の子を次々押し倒してたらしい」という不名誉な噂が流れて、それを否定する為に、珍しく彼が奮迅している中──
その後には、無事に帰ることは許されず、見事に捕まった骨削 瓢と後木 真央が、御剣 刀によって徹底的にふんじばられ、それだけではこの思いはまだ足りぬとばかりに、屋上の柵の外に宙ぶらりんにぶら下げられていた。
「うわ～んっ、刀ちゃん！ 反省したのだっ、反省したから引き上げて欲しいのだ～っ！」
「──ん？ あっしに反省？ そりゃ無理な話でさぁ」
ケラケラと笑いながら、瓢が器用に吊るされた状態から上半身を起こして、紐と手繰り寄せながら上ろうとする。
「こんな紐くらい自力で這い上が、れ──」
刀の手の中で、何かが光った。
それは新品のハサミ──！
刃を紐に当てれば、それだけでブチブチ端から紐が切れていく。
「み、御剣はん……？ いや、この高さから落ちたらもれいびでもタダにゃ済まな……──」
「──安心しろ。粉塵爆発を３回受けた俺だって、生きてる」
刀の目は──据わっていた。それはもう思いっ切り据わっていた。
そして、来るべき運命の瞬間。
──ぶちん…ッ！
「あ～れ～っ」
こうして、事件を更なる波乱に招いた犯人は屋上落下の刑に処された。
後に、深刻な顔で刀は語る──“紐まで切った記憶が無いんだ”
おそらく、彼は本当に疲れていたのだろうと、皆全員が納得した──
数日後──
幸せそうに歩く二人の姿に、バナナの皮で足を滑らせかけた叶寿里を綺麗に受け止める吾妻壬王の姿があった。
「……あれなら、大丈夫そうだ。ラブレターが渡せた時点で俺達の役目は終わりだしな」
数日経って、やっと落ち着いた様子の御剣 刀が告げる。
『では、２９９coffeeにでも行って、打ち上げと、こっそり二人のお祝いでもしましょうか？』
その幸せそうな様子を眺めながら、浅山 小淋が刀と緋紅朱 赫乃に提案をした。
「うん……そう、だね……」
赫乃がそれだけ答えて頷くが、その目は幸せになった二人を遠目に見ながら離れる様子は無い──
【恋に動く女性は強かですね
お二人の姿を見て改めて実感しました
緋紅朱さんも……いえ、詮索はしません】
学生支援部の部長は、ふと、幸せそうな二人を目で追う、共に来た同じ仲間を想って見ては、敢えて深くは考えまいと思考を止めた。
──それでも、少しだけ浮かんでしまう。きっと彼女なら大丈夫だろう、と。
そして新聞部では、無事に引き上げてもらった後木 真央と八神 修が次号の記事を編集していた。
「修ちゃん？ これなら確かにＮＭＲ（寝子島ミステリーレポート）ネタとしては秀逸と思うのだ、寿里ちゃんの奮戦記部分だけ書かなければハロウィン目前秋のミステリーって新聞ネタになるのだっ」
嬉々とした様子で語る真央に、修は少し考えてから小さく首を振って軽く真央を諌めた。
「現象自体は充分だが、陰であれだけ奮闘した乙女の努力を書かないのは堪えかねる。
断腸の思いだがこれはそっとしておこう」
こうして、学校中を巻き込んだ珍事件＆怪事件はＮＭＲ（寝子島ミステリーレポート）として新聞に取り上げられる事無く、静かに幕を閉じたのであった……
あとがき
担当マスター：
冬眠
ファンレターはマスターページから！
ご参加頂きました皆様、最後まで読んで頂きました皆様、誠に有難う御座います。この度ＭＳを努めさせて頂きました冬眠と申します。
この度は、「恋は…まあ、叶わない事もある」と普通にルートの一つとして構成しておりました。『今回はラブの皮を被っただけだ！』と心に決め、
協力してくださる方のアクションよりも妨害してくださる方のアクション数が多かった場合、もしくは出会えないまま、ラブレター無くした、告白の自信無くした等、裏で如何に否リア充エンディングとなるかを、実はこっそりと沢山思案しておりました。
しかし、この度は『文字通りにリア充は爆発し、アフロになった。なのに何故かラブがある』という、皆様のアクションのお陰で、不思議にもとても充実した結果となりました。
そして『爆発しても、愛と命さえあればリア充は存在し続ける』のだと、今回新しい教訓として覚えました。……リア充がこんなにも逞しい存在だとは……不覚です。
今回は、素敵かつ興味深いアクションを沢山頂き、執筆させて頂きながら大変楽しませて頂きました。改めまして有難う御座います。
それでは、またお会い出来ます事を願いまして……。
この度は、「恋は…まあ、叶わない事もある」と普通にルートの一つとして構成しておりました。『今回はラブの皮を被っただけだ！』と心に決め、
協力してくださる方のアクションよりも妨害してくださる方のアクション数が多かった場合、もしくは出会えないまま、ラブレター無くした、告白の自信無くした等、裏で如何に否リア充エンディングとなるかを、実はこっそりと沢山思案しておりました。
しかし、この度は『文字通りにリア充は爆発し、アフロになった。なのに何故かラブがある』という、皆様のアクションのお陰で、不思議にもとても充実した結果となりました。
そして『爆発しても、愛と命さえあればリア充は存在し続ける』のだと、今回新しい教訓として覚えました。……リア充がこんなにも逞しい存在だとは……不覚です。
今回は、素敵かつ興味深いアクションを沢山頂き、執筆させて頂きながら大変楽しませて頂きました。改めまして有難う御座います。
それでは、またお会い出来ます事を願いまして……。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年05月07日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年05月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年05月14日 11時00分
