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4.お手伝いのコンチェルト
「うにー、届かないに!」
ぴょんぴょんと跳ねながら高い位置の棚へ本を入れようと苦戦しているのは
七音 侑
。
脚立があることにはあるのだが他の委員が使用していることもあり、侑はなんとか自力で収納しようとしている。
届かないことに苦労をしてはいるのだが、それはそれで彼女は委員としての仕事を楽しんでいる様子だった。
「ろっこん使えば届くけど……上履きだったに」
はたと気づいてつま先で床を2回叩くが、彼女のろっこん能力はスニーカー限定であった。
「うなー……!」
棚にしがみつくようにして、不安定ながらも腕を伸ばす。
「あら、大丈夫ですか?」
品のある声がして、悪戦苦闘する彼女の腕の先にある本を棚へと向かわせる白い腕。
片手に推理小説を持ち、眼鏡をかけた茶髪ロングの2年生、
朝海 瑠歌
である。
「あ、朝海先輩ありがとうございます♪」
笑顔でお礼を言う侑。
「図書委員会はお忙しいみたいですね」
図書室の状況を見回して瑠歌は言う。見れば侑のように返却された本を片付ける者、未返却リストに不備はないか確認作業をする者、校内校外へ回収へ向かう者、そして通常業務と明らかに委員の人数は足りていないらしかった。
そんな状況を見兼ねてか委員以外にも手伝う生徒も散見される。骸は珪との交換条件によって働いているようだった。
「大盛況すぎなのです」
と侑は敬語で返す。
「でしたら、私もお手伝いさせていただきます」
優しく微笑んで瑠歌は協力を申し出る。
「朝海先輩がいたら上の棚も確認できるに~♪」
2人の身長差は約10cm程である。
嬉しそうな侑はスカートのポケットから、猫印の入った『図書委員手伝い』の名札を彼女に手渡す。
「あらあら、可愛らしいですね」
瑠歌はそんな名札を豊かな胸元の上に付ける。
「では、本の整理と並行してリストの確認作業も致しましょう」
本棚に本を片付けるとともに、それと同じ書架にある本の収納状況を確認するほうが効率的と瑠歌は判断して提案する。
「普段は先生が管理してるんですけど、今日は追分さんが担当してるはずです」
と侑は返却カウンター内で通常業務を行っているスキンヘッドの
追分 義一
を指差す。
「では、ちょっと行って参りますね」
そう言って瑠歌は義一の方へと向かう。
「うに♪ 行ってらっしゃいなのです」
八神 修
は神経質なまでに丁寧に本を並べていた。彼が担当する書棚は整然という言葉が似合うくらいには綺麗である。
抜けがあれば未返却リストにないか確認し、周辺の本棚に並べられていないかどうかを確認する。
本を収納する前に棚に汚れがあれば拭き取り、本が損耗していれば修繕する。
一連のことをやるのは時間と根気の要る作業だが彼は上機嫌である。
「俺のろっこんは、物を壊す事は出来ても直す事は出来ないからな……」
ブックトラックの上で破損した本の綴じ糸を結び直し、本の背の隙間にボンドを入れて補修していく。
伊達眼鏡までかけてその姿は本好きの好青年然としていた。彼の胸元にも『図書委員手伝い』の名札。
修繕を終えた本を棚に収納して彼は顔を歪める。
「1巻抜けているな……」
棚の隙間が気になるらしく、すぐさま手元のリストと照合をする。
「無いな、誰かが借りたか? それとも……。む」
と、修がリストから顔を上げると賑わっている図書室で本も読まずに携帯電話をいじっている女子生徒の姿が目に付いた。
彼は眉をひそめて、その女子のもとへと向かった。
携帯電話ことスマートフォンを触っている女子生徒は不機嫌な瞳でメールを打っていた。座っていても分かる高身長とそばかすが特徴的な彼女の名前は
弘明寺 能美子
。
元モデルなせいか座っている姿も絵になるようだったが、本も読まずにスマートフォンを操作する姿は図書室で浮いていた。
「感心しないな」
と、修が声をかける。
「何よ」
能美子は顔を上げて睨みつける。
「図書室は本を読む場所だ。携帯を触る場所じゃない」
彼女の様子に臆することなく修は注意する。
「……は? なんなの? 文句ある?」
苛立つように能美子は言葉を吐く。
「文句ではない、当たり前のことを言っているだけだ」
修の言葉は優等生が不良に注意するようなノリになりつつあった。
「別に、騒いだり飲食しなければ図書室で何やってもいいんでしょ? スマホなんだから音もしないじゃない。誰にも迷惑かけてないでしょ」
それに対して、引くつもりのない能美子。
「なら、自分の教室でやっていればいいだろう?」
と、修が言う。
「……ほら、あっちの方注意すれば?」
わざとらしい溜息をついて能美子は話が盛り上がっているテーブルを指差した。
そこには数名の男女が本を肴に談笑しているらしかった。
「後でまた注意しに来るからな」
修はそう言い捨てると図書室にしては騒がしくなりつつあるグループへと向かった。
その様子を見送って彼女はスマートフォンに視線を落とす。
「『図書委員手伝い』の癖に生意気なのよ」
誰にも聞こえない声で彼女は呟いた。
彼女の静かで孤独な時間は続いていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月14日
参加申し込みの期限
2013年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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