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委員会の後。
西陽がしっかりと傾きかけた日没直前。赤いまどろみのような世界が図書室を包む。時計は午後6時半を指していた。
「珪先生、メールの内容はこのような感じで大丈夫でしょうか?」
1年4組の図書委員であるボブカットの女子生徒、
綾辻 綾花
がノートパソコンから顔を上げて、司書教諭の
早川 珪
に問いかける。
「どれどれ」
珪は今しがた受け取ったばかりの返却図書を片手にパソコンを覗き込む。
綾花が行っていたのは返却を促すメール文章の作成であった。
寝子島高校図書室からのお知らせです。
○○様が借りられている図書が返却期限を超過しています。
早めのご返却をお願いします。
都合が悪く図書室まで来られない場合は郵送での返却も受け付けていますので下記の住所までお願いします。
何か質問などありましたら、こちらのアドレスまでご一報ください。
神奈川県木天蓼市寝子島町△△-□□□私立寝子島高校図書室。
「これは主に卒業生向けかな?」
文章に目を通してから、癖のように片目を閉じて珪は綾花に訊ねる。
「はい。特に県外などに転居された方向けです。アドレスは卒業生リストなどから分かる範囲で、ですけれど」
綾花は珪の反応を伺うように珪を見る。パソコンの横には彼女の物らしい猫型のメモ帳にたくさんのアドレスが書かれている。
「いいんじゃないかな。上出来、上出来。綾辻さんにメールの返信対応も任せてもいいかな? 分からないことや困ったことがあれば僕にいつでも聞いていいからね」
珪がそう言って優しそうに微笑むと、綾花は恥ずかしそうにパソコンのほうへと顔を向けてしまう。
「わかりました。あ……、本を通じて卒業した先輩方と交流出来るのも嬉しいですね」
照れてしまったことをごまかすように綾花が話題を転換する。
「先輩たちのルーズなところは見習わないようにしないといけないけどね」
冗談めかすように珪はそんな言葉を返すのだった。
「おー、ちょうどいいところに早川先生、綾辻」
図書室のドアをガラガラと開けて声をかけてきたのは
追分 義一
。スキンヘッドに眼鏡の強面であるが彼も図書委員だった。
普段はあまり図書室の業務をしない彼なのだが何か思いついたらしく、パソコンの前にいる2人のところへやってくる。
「あ、義一君、珍しいですね」
と綾花。返事をしながらメールの草案を保存する。
「こんにちは、追分君。何か用事かな?」
返却カウンターの上に本を置きつつ、珪は義一を見る。
「俺も一応図書委員だしよ、たまには貢献しようと思ってな。本を大事に扱わないのはあまり好きじゃねぇから」
義一はそう言って、1枚のプリントをカウンターの上に2人に見える形で置く。
そこには上手とはお世辞にも言えない絶妙な字が並んでいた。
寝子島高校図書室では現在未返却図書の回収作業を行っております。
心当たりのある方は寝子島高校のメールアドレスか電話にて連絡をください。
生徒が回収にうかがいます。
「これを
n.k.FM
に送ってメアドと電話番号も含めて生放送中に告知してもらおうと算段だぜ。こうすりゃ家にいなくてもラジオ聞いて返してくれる奴も出るはずだろ?」
と、義一が付け加える。
「ローカルとはいえ、公共の電波です。珪先生、大丈夫ですか?」
義一のアイデアに興味を惹かれつつも心配そうな綾花。
「そうだね……。事前に報告をしておけば大丈夫だよ。僕から学校側の許可を取り付ける。綾辻さん、義一君の文章もお願いしていいかな? 完成次第、そのままラジオに投稿して欲しい」
思案顔の珪が綾花に指示を出す。
「わかりました。あ、もしかしたらラジオ局から悪戯じゃないか、とか確認が来るかもしれませんね」
素直に頷いてキーボードを叩く綾花。
「そこは僕に連絡がいくようにしておくよ。もしも、綾辻さん宛に来たら僕のほうに回してね。厄介事を受け持つのも先生の仕事だからね」
そんなやり取りをする2人。
「よろしく頼むぜ。で、先生モノは相談なんだが……」
その様子を見つめながら、義一が口を開く。
「何かな?」
学校側への報告用書類を引き出しから取り出し、それに万年筆を走らせながら珪は応える。
「このアイデアがうまくいったら本を置いて欲しいんだ。魔法少女ものを」
ラノベことライトノベルでとは口にはしない。
「予算の範囲であれば生徒の希望には出来るだけ沿うつもりだけど、魔法少女もの、ね」
と、珪。
「魔法少女っていうと変身したり、魔法で悪をやっつけたりっていう感じです?」
人差し指を頬に当てて綾花が続く。
「そうそう、そういった感じのやつだな。ツインテールだったり、ラジカルでマジカルでキュートだったりするとなおいいぜ」
義一は嬉しそうな声を上げる。
「ハイ・ファンタジーにおける魔法使いではなくて、魔法の道具使ったりする女の子の話ですね」
綾花は読んだことのある本の内容から思い出すように言葉を紡ぐ。
「無理にとは言わないから一考してくれるとありがたいぜ」
結果的にこの2人のアイデアは功を奏し、回収キャンペーンの幸先の良い滑り出しとなったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月14日
参加申し込みの期限
2013年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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