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【12時32分 東京都渋谷区・某マンション】
八神、常闇、風雲児の3人は、電車を乗り継いで約1時間強、歩いて10分ほどの高層マンションの一室にたどり着いた。
「まさか寝子島を離れることになるなんてな……」
ぼやく風雲児。
常闇も不満そうである。
「あまり滞在時間はありません。早く戻って、叢雲の監視任務に戻りましょう……」
常闇のスマホには、情報班から送られてきた泉月花と魅紗歌の行動予定表が表示されている。
八神も頷いた。
「4時過ぎには渋谷を出ないと、この貸切ディナーの時間に間に合わないな」
八神たちはこの関係者が立ち入る可能性が少ないであろう時間帯に一計盛り込もうとしているのだ。
そのためには、準備も含めて夕方4時までの滞在が限界だ。
しかし、なぜ3人が渋谷のマンションの一室にいるのか、説明しなければなるまい。
風雲児の機転により、再び対話が可能になった八神たち。
3人の熱意の結果、九重が折れる形になったのだ。
『ただし条件がある。そちらに誠意があるのなら、直にこちらへ会いに来てほしい。三顧の礼とまでは言わないさ。罠も仕掛けない。約束しよう』
というわけで、指定された場所がここであった。
「私がドアを開けます。八神さんは下がっててください……」
常闇がドアノブに手をかけた。
エントランス訪問の時点で、九重が既に鍵を開けている。
剣呑な雰囲気をまとわせながら、常闇は最大限の警戒をしながらドアを開けた。
「……何をやっているんだ、君たちは?」
出迎えたのは、上下ジャージ姿の天然パーマ男であった。
秘密結社感はゼロである。
むしろチンピラ感が満載だ。
「ようこそ、メサイアの新アジトへ。歓迎しよう、英雄諸君」
礼儀正しく頭を下げる九重に、常闇と八神は思わず顔を見合わせた。
「相変わらず礼儀にはうるさいよな……」
風雲児だけが苦笑いしながら靴を脱いであがっていた。
マンションの室内は必要最小限の家財道具だけが備わっていた。
壁紙、ソファー、家具など、一切が黒塗りだった。
生活感のないリビングは、居住空間というより独房を思わせた。
「コーヒーをご馳走しよう」
九重はドリップしたての熱々のコーヒーを3人へ振舞った。
「ミルクと砂糖は好みで入れてくれて構わない」
「……本題に入りませんか?」
常闇が九重を射抜くように睨んだ。
「こちらはあまり時間がありません。コーヒーもご遠慮します。薬や毒の類を入れられたら大変ですから」
「随分と疑り深いな」
九重は思わず肩をすくめた。
「そうまでいうなら、とっとと聞きたいことを投げかければいい」
「なら、聞かせてくれ」
八神が待ってましたと言わんばかりに身を乗り出した。
「まず、貴方の情報の出処を教えてくれ」
「叢雲教団の関係者筋だ」
九重は淀みなく答えた。
八神が畳み掛ける。
「それは誰だ?」
「あの女狐に近い教団幹部の1人だ」
「それって、叢雲の中に裏切り者がいるってことか!?」
風雲児が叫んだ。
「ビリオン、そいつはいったい誰なんだ?」
「答えられない」
「なぜだ?」
八神の追求に、九重は眉間にシワを寄せた。
「我々メサイアは情報を入手して教団の計画を妨害する代わりに、その人物から活動資金の提供を受けている。白山が亡くなった現在の大事な資金源、いわばパトロンってやつだ」
「……だったら、わざわざ私たちを使わずに、情報を受け取ったあなたたちだけでこの局面を乗り切ればいいはずです」
常闇の表情がこわばる。
「私の居場所である寝子島を脅かす存在の排除に、地元の高校生を起用するのは理解に苦しみます……」
いつもは言葉少ない彼女だが、今だけは堰を切ったかのように言葉を吐き出す。
「それに、いくら冤罪で手配されてしまったとはいえ、黒依さんへ最重要アイテムを容易く渡してしまっていいのですか? 理由を聞かせてください……」
猛禽類を思わせる鋭い視線に九重も顔をしかめてしまう。
「君たちに迷惑をかけているのは重々承知だ。だが、直に落神が落ちた場所に住む君たちの神魂エネルギーの方が、我々よりも遥かに強いはずだ。フツウを壊さずに行動するのなら、島で暮らす君たちのほうが機転が利くだろうと俺は判断したまで」
それに、と九重は続ける。
「黙示録も、寝子島に近いほうが本来の性能を発揮しやすくなるだろう」
「胡散臭いですね」
「まだ疑うか。なんなら、手渡したあの子――アリーセ君といったか、あの子を一目見た時から忘れられなかったとでも言えば気が済むか?」
「気が済むわけないでしょう」
常闇は握り拳を振りかぶる素振りを見せた。
九重は左手を前にかざして制止を呼びかけた。
「待った! 冗談だ。随分と君は導火線が短いようだな」
「……冗談でも気色悪いです」
彼女の視線に軽蔑の念が混じる。
「私は白山と違って少女を手篭めにしないから安心したまえ」
「その件だが、仲間から疑問点が持ち上がっている」
八神はすかさず口を挟んだ。
「貴方は以前『白山は端のいかない少女を偏愛する傾向があった』と言ったそうだが、白山の遺言書には彼が『子供が苦手だった』とはっきり書かれている。これは矛盾しているぞ。どういうことか、説明してくれないか?」
八神はメルマガに流れてくる情報の中で、仲間の数名からの疑問符に興味を持った。
もしも遺言書か九重の言葉のどちらかが嘘ならば、この依頼自体が不当なものだと主張できる。
そう確信していた。
だが、九重はハハハハと笑い飛ばしていた。
「なんだ、そんなことか」
九重は「俺には理解できないのだが」と前置きをした上で話し始めた。
「俺も同じことを白山に聞いたことがある。すると彼はこう答えたんだ」
呆れたと言わんばかりに眉間に皺を寄せると、九重は溜息とともに続けた。
「惚れた相手を子供扱いするのは失礼なことだ、とね? ……全くもって度し難い」
話を聞かされた3人も、どんな反応をすればいいか困惑してしまった。
「菜々緒先輩の親父さんって、菜々緒先輩に惚れたらしいから、つまり……」
「風雲児さん、それ以上はやめてください……。本当に、気持ち悪い、です……」
風雲児の言葉を、常闇は無理やり遮ってしまった。
もし九重の話が本当ならば、白山と菜々緒は親子という形ではなく、もっと別の形で十数年間過ごし続けてきたことになる。
(無論、遺言書にもあったとおり、父親としての側面も持っていたようだが、それはあくまでも側面であって本質ではないことがこの場で知らしめられてしまったのだ)
それがどれだけ異様なことか、誰も口に出そうとは思わないのであった。
話を戻そう、と九重は続けた。
「叢雲絡みの事件は必ず神魂が絡む。日々、あの島で神魂とともに暮らす君たちならば、臨機応変に難局を切り抜けられると思った。宝石をあずけたのもそれを加味して信用したからだ。……それと今ここで俺が協力者の名前を明かせば、我々の資金繰りに支障をきたし、活動が鈍る。そうなれば君たちへ情報を提供もできなくなる。水面下で忍び寄る寝子島の脅威に対応できなくなるぞ?」
「そう来るか……」
八神は奥歯を噛み締めた。
どうも八神と九重の相性は良くない。
八神は判断材料や情報を弾丸として相手に放つ正規軍隊のような論弁だが、九重は薮から棒に話題をふるなり相手を翻弄するゲリラ部隊のような詭弁であった。
「やむを得ない。今後のことも考えて、提供者の名前はこちらも聞かない。……つまり、加納の側近の1人が裏切っていると考えていいんだな?」
「そういうことだ」
九重は端的に答えた。
「あいつ、部下の人望ねえな……」
風雲児は思わず口にしてしまった。
前回も、部下の黒服が泉月花に対しての不満を聞いているのだ。
「他にも聞きたいことがある。今回、島に来ている『強欲』と『色欲』の名前を教えてくれ。顔写真や癖や、他にも知っていることはないか? それと教団の計画の全貌、知っているんだろ? 計画とショーはどんな関係が?」
「おいおい、いっぺんにまくし立てるな」
九重はコーヒーに口をつけたあと、順を追って答えた。
「まず、『強欲』と『色欲』の名前だが……答えられない」
「なぜだ?」
「俺も知らないからだ。なので、写真も癖もない」
「……は?」
八神は予想を斜め上いく返答に言葉が詰まった。
「ただ、2人は間違いなく今、寝子島にいる。『強欲』は女狐の信奉者だと聞いているし、『色欲』は菜々緒君のストーカーだ。女狐と菜々緒君が寝子島にいる今、2人も必ず動く。パトロンからのお墨付きだ」
八神は渋い顔をしてしまう。
一気に信ぴょう性が下がったと彼は判断したのだ。
「なぁ、巫女ボスと会ってるアイドルは本物か? というかそもそも何者なんだ? 実はそいつが大罪持ちの仲間で、密かに別行動するために変装に長けてる『色欲』と入れ替わってる可能性はあるのか?」
風雲児の問いかけに、九重は首を横に振った。
「すまない、どうも君は俺が、寝子島の状況の全てを把握していると思い込んでいるようだ。そんなことはない。仲間を現地に送り込んで提示連絡を取っているのみにとどまる。そうだ、君の言っているアイドルってもしかしてこの子か? 俺は芸能関係は門外漢なのでよくわからないのだが……」
ビリオンのスマホに、アイドル壺井がスーツ姿の泉月花、そして“名も無き英雄たち”とともにラーメンをすすっている姿が映し出された。
仲間からの定期連絡メールに添付されていたという。
「お、猫島軒か。美味そうだな。あー、なんか腹減ってきたぜ」
風雲児の腹が鳴ると、八神も唾を飲んだ。
「あっちはラーメンか、いいな。というか、このアングル、間違いなくファンの中に紛れているよな?」
お昼ごはんを抜いて3人はここにやってきたのだ。
飯テロ自重しろと言いたくなる気分であった。
そしてメサイアの派遣員が仕事をサボって壺井のストーキング行為に参加していることについては話を逸らさずにいられなかった。
「……壺井 魅紗歌。間違いありません」
ただ1人、真面目に答える常闇である。
「大罪持ちの1人でしょうか?」
「……分からないな」
九重は即答した。
「教団の計画の全貌も、完全に把握しているわけではないんだ。パトロンからも、その情報は出し渋られていてね」
「せめて……黙示録の用途や使用方法について、教えていただけませんか?」
「いいだろう」
常闇の質問はあっさりと承諾された。
「……とはいっても、これが正しいとは思わないでほしい。白山からの伝聞のみだから、間違いがあるかもしれない」
そう前置きを置いたあと、九重は続けた。
「実はメサイアは、黙示録を起動させるための器具を隠し持っている。白山から譲り受けたものだ。……七支刀というものを知っているか?」
3人は顔を見合わせた。
「たしか、国宝で奈良の石上神社に伝来したというあれですか?」
「さすが八神君だ。話が早い。あれがもう1本、俺たちの手元に有る」
九重は頷いた。
「白山曰く、落神を自称する人物から黙示録の石とともに譲り受けたらしい」
「すっげぇ怪しい!」
風雲児が胡散臭そうに眉を寄せた。
「落神が実在しなければ、俺も信じなかった。だが、神は落ちた」
九重はソファーの背もたれに身を投げた。
「黙示録の中央には穴があいている。7つの剣の切っ先に差し込み、聖なる光を浴びせることによって起動すると聞いた。その効果は……」
「その効果は?」
常闇の声に、九重は天井を指差した。
「剣を振るった者は、その気になれば神様になれるらしい」
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推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
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シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
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