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【11時4分 シーサイドタウンのとあるカフェ】
「待たせたな! じゃ、始めようぜ!」
カフェにやってくるなり、八神と常闇の間の椅子に腰を下ろす
風雲児 轟
。
彼も八神の護衛として呼ばれたのだ。
そして、菜々緒からの伝達を聞いている1人でもある。
八神は菜々緒から、ビリオン――九重 零次の発信番号を聞き出していた。
菜々緒と九重に接点があったことは今は不問である。
八神は今、九重の情報の真偽を確かめることを最優先として行動している。
彼は出処の不明確な情報の中に、ブラフがあると睨んでいるのだ。
情報の精度を上げることで、全体に貢献しようという考えだ。
ゆえに、八神は迷わず番号をかける。
スマホと連動するワイヤレスマイクの準備も万端だ。
会話を記録するため、スマホの録音アプリも立ち上げ済みである。
1コール後に九重はすぐに出た。
『菜々緒君からメールが来た。君が、
八神 修
君だね?』
「はい、八神です。初めまして」
八神は受話器越しにお辞儀をした。
「貴方は菜々緒を通じて“全てを疑え、肯定は敗北だ”と言った。ならば俺はまず貴方から疑おう」
これに九重は失笑した。
『何かと思えば……そうか、そういう考えもあるのか。なるほど、くくく』
「そんなにおかしいか?」
『当たり前だ。君のやっていることは、将棋のルールを疑う以前に駒や盤面に細工が施されていないかいちいち確かめる行為に等しい。世の中では、その行為をなんて呼ぶか……、フッ、“聡明”な君なら、わかるはずだ』
九重の呆れ果てた口調に、八神の表情が強張る。
「俺はただ、貴方の情報の出処を確かめたかっただけだ」
『だとしても、ここで俺が本当のことを言っても君は疑うのだろう?』
「そんなことはない」
『おや、肯定は敗北だと教えたばかりなのだが?』
「では、あの情報は全て虚偽だったのか?」
『そんな訳ないだろう。俺の代わりに叢雲たちを監視してもらうためには、嘘の情報を流すなんて一利の得もない。しかし、結局、この言葉も信じるか信じないかは、君次第だ、八神君?』
八神は黙りこくってしまった。
完全に九重のペースに乗せられている。
これはいわゆる“嘘吐きのパラドックス”に近い問答だ。
九重が答えを重ねるほど、八神が深みにはまる言語的トラップなのだ。
『そもそも』
九重は溜息混じりに告げた。
『俺は今、冤罪とはいえ指名手配されている身だ。派手な動きはできないのでね、極力拠点から動きたくない。だからこそ、俺は君たちと共通の敵を打破すべく、こうやって菜々緒君を通じて依頼をしているんだ。もしも成功すれば、のちほど報酬も出すつもりだ』
「そんな話は聞いていないし、聞くつもりもない。報酬も受け取らない」
八神は突っぱねた。
「俺たちが知りたいことは山ほどある。だから、直接会って聞いてくれないか?」
『話を聞いていなかったのか? 俺は今、派手に動けないんだ』
「変装でもなんでもすればいい。場所はこちらで用意する」
『勝手な言い分だ』
九重の口調に怒気が孕み始める。
だが八神は食らいつく。
「代わって動く対価だよ。俺が叢雲なら、教団に有利に働くように外へは嘘の計画を流す。だから会って、貴方の持っているであろう物的証拠が必要なんだ」
『八神君の言い分が正しいのならば、俺が掴んだ情報は全て偽物ということになる。ならば俺の伝えた真逆のことをすればいいだけの話だろう?』
「またそうやってはぐらかすんだな」
『八神君、対話というものはお互い真摯であるべきだ。最初から疑ってかかっては、真実など眼(まなこ)が曇って見落とすぞ?』
今度こそ八神は沈黙してしまう。
(まずい、どうにかして九重を引っ張り出せないものか……?)
だが、九重に対しての交渉のカードが余りにも少なさすぎたのだ。
『これ以上の通話は無駄だ』
「待ってくれ、切らないでくれ」
八神が受話器越しに懇願するが、九重は聞く耳を持たずに通話を切ってしまった。
「……八神さん」
常闇が心配そうに声をかける。
だが、八神は唇を噛み締めてうつむいていた。
「常闇……、俺は無力なのか……?」
スマホを握り締める手に自然と力が入る。
表情にはあまり出さないが、彼にとって九重との論戦は完全敗北であった。
「俺が、愚かだというのか? ……疑うことが愚かなのか?」
「そんなことはありません……。情報の裏付けは、とても重要です……」
常闇は言葉少なに八神を励ました。
しかし、八神は押し黙ったままその場から動こうとしなかった。
「だぁぁもぅ!! 諦めんなよ!!」
その時、重い空気に耐え切れなくなった風雲児ががなる。
「八神、ちょっとスマホ貸してくれ!」
有無を言わさずに八神からスマホを取り上げた風雲児。
「あとで削除するから!」
そのままSNSアプリを開くと、九重へ向けたメッセージを八神のアカウントで連発した。
<10億円野郎! 対話から逃げてるのお前のほうだろ!!>
<おーい10億~花潮試用!>(訳:はなしをしよう)
<救世主が弱腰でいいのか!?>
「おいやめろ」
八神はヒートアップする風雲児の書き込みに静止を求めた。
「わ、悪かったって、ちゃんと削除する! でも、引きこもってる奴って、ずっとネットいじっているイメージがあるからさ、この書き込みを見てるかもしれないぜ?」
「そんな訳ないだろう? いくらなんでもそんなこと……」
と、ここで風雲児が操作していたスマホに着信が入った。
相手は、九重だ!
風雲児はすかさず画面をスワイプした。
『おい、八神君。ネットで誹謗中傷とは見損なったぞ!』
風雲児は八神に親指を立ててみせた。
「嘘だろ……!?」
八神が珍しく白目を剥いてしまった。
「八神さん……!? しっかりしてください……!!」
腰が砕ける八神を、常闇は必死に支えるのであった。
「まさか本当に見てるなんてな!! エゴサーチも自重しておけよ?」
風雲児の賭けは成功した。
九重の煽り耐性が中学生レベルだったのが幸いした。
前回の対峙でも乗らなくてもいい挑発に自ら乗っていき、その結果、戦闘不能に陥った。
風雲児がそれを見越して九重を煽ったかどうかは定かではないが、八神のように真正面からぶつかるより何十倍も効果的であった。
『君は八神くんじゃないな? あの書き込みは君がやったのか?』
激昂する九重に風雲児は得意げに答えた。
「そうだぜ、ビリオン! 久しぶりだな!」
『久しぶり……だと?』
「おいおい! そりゃないぜ?」
風雲児は九重の記憶に残っていなかったことに落胆した。
『ともかく、君も英雄たちの1人なのか? 誰だ君は?』
「俺が誰か? 一度しか言わないからよく覚えておけよ!」
風雲児はニヤリと笑みを浮かべたあとにこう言った。
「俺の名前は
風雲児 轟
、……ヒーローだ!」
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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