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【ハロウィン】和風ハロウィンはいかが?
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「チラシに書いてあったけど、飛び入り歓迎、だって」
本当は踊ってみたい桜鈴がもじもじしていると、紫鶴は大人の笑みで肯き、ぽん、と肩を叩いた。
「そうだ、一緒に舞台に立たないかい? ほら、僕たちの今日の服も都合が良い事に和服だろ?」
と、彼が笑いかければ許婚の少女はこくん、と肯く。その花が綻ぶような笑みに紫鶴の表情も優しくなる。彼は楽しげに「じゃあ行こうか」と桜鈴へと手を差し伸べた。
2人の出番を告げるアナウンスが流れ、注目が集まる。そのなかで紫鶴と桜鈴は舞の形を取り、曲が流れるのを待つ。ややあって流れた琴や笛の音に合わせ、緩やかに踊り始めた。
演目は【鷺娘】だが、相談して少しアレンジを加えている。
良家の若旦那と鷺娘は相思相愛であったが、若旦那は家族から反対され引き裂かれてしまう。その事情を知らぬ鷺娘はそれを、知らず若旦那を恨み悲しみ続けている。一途な若旦那はそれでも鷺娘を探し出し、2人はついに再会する。しかし、鷺娘は愛する人の腕に抱かれ、息絶えてしまう。
若旦那を演じる紫鶴の舞は、寂しげでありながら優美で力強い。会えない想い人を思い、けれど前向きに愛する鷺娘の事を思い生きている事を表したのだ。一方、鷺娘を演じる桜鈴の舞はとても繊細だ。恋する乙女の心を手や足の先まで神経まで気をつかい、見る者たちが鷺娘のせつなさや激しい思いを感じ取れる程であった。
いよいよ終わりに差し掛かり、鷺娘は再会を喜びながらも死んでいく。その身を抱きしめて悲しみにくれる若旦那。
そこで曲も終わり、会場は暖かい拍手に包まれる。見事な舞を披露した2人に、七星も心から拍手をした。
(今なら、少しだけ……彼女の気持ちが分かる)
紫鶴と並んで一礼し、顔を上げて桜鈴はちらり、と許婚を見上げる。そっと胸を押さえれば確かに高鳴る鼓動と、舞っている時に感じた痛みを覚えていた。
(まだ、こんな激しい想いではないけれど、たぶん紫鶴が離れてしまったら私は悲しいから)
そうならないでほしい、と思っていると、ぽん、と頭を紫鶴に撫でられていた。
「見事だったよ、桜鈴。さすが、だね」
「! ありがとう」
彼の言葉に、僅かに胸がきゅん、とする桜鈴だった。
次に名乗りを上げたのは、
天満 七星
だった。彼女曰く技術は深くないものの舞踊は好きなのだ、と。時尾に見守られやってきた七星に睦子はまぁ、と嬉しそうに笑うと2人を含め数名でおめでたい席で舞われる物を踊る事に。和楽器の演奏に乗せてゆっくり、ゆっくり、心を込めて舞えば人々の目をひきつける。
(筋がよい方ですね……)
桜鈴が真剣な目で見ていると、同じことを考えたのだろう、紫鶴も深く肯く。
七星はステージを降りた後、睦子の元を訪れる。舞についての意見交換がしたい、といえば、睦子は笑顔で喜んでくれた。七星のいた席で、和菓子と緑茶を口にしつつ、ゆったりと話し合う。時尾も最初はぎこちなかったが、穏やかな雰囲気に少しなれたのか、あとから緊張がほぐれたようだった。
「踊りのコツですか?」
七星に問われ、睦子は自然と凛々しい顔になりながら静かに答える。
「まず、姿勢ありきです。正しい姿勢を心がけ、舞って演じる役になりきる事でしょう。その仕草と表情で表すためには、身になる練習も欠かせません」
彼女の言葉をしっかりとメモする七星。そして、今後の練習にも生かそうと密かに考えつつちらり、と桜鈴と紫鶴を見た。
「先程【鷺娘】を踊った2人も、なかなか上手でしたわ。所作が美しくて見蕩れました」
「天満ちゃんも中々の腕をしていますのね。生き生きしていましたわよ?」
睦子はゆったりとした笑顔でそういうと、近くにいた桜鈴と紫鶴も呼び寄せる。そして4人は和楽器の演奏に耳を傾けつつ色々と舞踊談義に花を咲かせる。
そうしながらも、紫鶴は注文していた和風ケーキを受け取り、お茶と一緒に楽しんだ。桜鈴はかぼちゃプリンと紅茶の風味に「おいしいっ」とかわいい笑顔を零す。それに瞳を細めつつ、紫鶴はぽつり、と呟く。
「しかし和風ハロウィンも楽しいものだねぇ。寝子島のハロウィンは大々的に行うんだろう? だから、楽しみにしているんだ」
「実は、ハロウィンってあんまり参加させてもらったことないの。うちの親、変なとこで固いから。今年は、参加できるといいなぁ」
少し寂しげに語る桜鈴。紫鶴はそんな許婚の頬を軽く突っつきつつ、
「桜鈴は、猫娘の仮装とか似合いそうだね」
「猫娘?! それって気が強いって事なの?」
その言葉に思わず強めの声になってしまう桜鈴。そんな顔もかわいくて、紫鶴はしばし見入ってしまう。そんな彼女に紫鶴はそれとなくこう問いかける。
「それじゃあ、桜鈴。僕にはどんな仮装が似合うと思う?」
「そうだなぁ……ぬ、ぬらりひょんとかでいいんじゃない?」
少しむくれて答える桜鈴の姿が可愛くて、思わずわらってしまう紫鶴。そんな2人に、睦子も七星も優しい眼差しを向けるのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月17日
参加申し込みの期限
2015年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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