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【ハロウィン】和風ハロウィンはいかが?
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その頃、
八神 修
と
後木 真央
が美咲紀と合流していた。2人の目的は『地獄八景』である。合流でき、テンションがさらに上がる美咲紀をなだめつつ、修は時計を見た。
「そろそろ時間なのだ。わくわく止まらないのだー」
「はいっ。色々と楽しみです!」
2人の様子を穏やかな目で見る修は、少し何か頼もうか、とメニューを広げる。と、真央は早速「ここからここまで全部1皿ずつ欲しいのだ」と店員さんに頼んで美咲紀が苦笑する。修は昼からの事を思い出し、首をかしげた。
「あれ? 天満と一緒にいた時は和風ケーキ食べて……、俺との時は和菓子全品食べて……、そうそうパフェも食べていなかったか?」
「このお店のメニューを全制覇するのだ。夜の部は創作料理頂くのだ!」
「お、お腹壊さないようにね?」
やる気まんまんな真央に、美咲紀は真面目にそういった。
いよいよ始まった『地獄八景』に、観客たちもわくわくした様子だった。美咲紀は抹茶をゆっくり飲みながら静かに聞き入る。修と真央も一緒にわくわくしながら楽しんでいた。
「この演目は、中々の大ネタだ。朝のドラマでも取り上げられたことがあるよ。しかし、よく覚えたなぁ……」
修が感心したように呟くのを聞きながら、美咲紀は静かに肯く。
(今、演じている方は落語研究会の会長さんらしいですけど、なかなかの腕ですね)
愉快なおっちゃん2人が不思議な地獄めぐりをするこの噺は、テンポがよい。そしてアレンジなのか、寝子島の時事ネタが混じり新鮮味を覚える。
「このお噺を聞くと、日本人ってやっぱり何でも楽しむ国民性と思いますね。江戸時代でもこんな感じで面白くしちゃえ! だもの♪」
美咲紀はそういいながら引き込まれるような感覚を覚えていると、ふと、近くの席の男性がどこか懐かしそうな顔をしているのを見た。
智蔵は、語られる噺を聞きながら、ちびちびと酒を飲んでいた。口にしたカボチャの揚げ物は、予想以上に風味が豊かでお酒が進む。
(ん、聞いた事があるかもな……。家か、学校かは思い出せないが……。確か、地獄が舞台だけど陽気なおっさんたちが乗り切る話だったような)
そんなこんなでちびちびお酒を飲みながら落語を聞いているうちに、脳裏に浮かんだのは、何故かどこぞの若旦那を髣髴とさせる、小粋な和服を纏った自分である。そして、相方になるのは同じ男性ではなく、何故か鈴を髪にあしらった鈴彦姫。その他、妖狐に小天狗と共に冥土にあるキャットロードや三途の川サイドタウンなどをめぐりしまいには閻魔様の前までやってきて……。
「あの……、大丈夫、ですか?」
智蔵が我に返ると、鈴彦姫……の姿をした美咲紀が心配そうに声をかけていた。よく見ると、妖狐と小天狗……の姿をした修と真央もいる。どうやら、落語が語られている間に眠っていたらしい。壇上では、ちょうどサゲに入った所で、眼鏡がずれた智蔵を見、にっこりと微笑んでいた。
「こいつぁ、いけねぇ」
お酒が入ると眠りやすい体質らしい。「お疲れなんですね」と気遣う美咲紀にすまない、と頭を下げると、彼は着替える事にした。
「肩、貸しましょうか?」
そう言ったのは、丁度着替えに行こうとしていた記士郎である。
「いや、大丈夫だ。心配してくれてありがとよ」
智蔵は苦笑して一礼すると、一緒に着替えに行く事にした。
着替えを済ませた智蔵は、なにかお土産になるものは無いか探していた。彼の家は大家族である。自分ひとりが呑んで帰っては罰が悪い……らしい。
色々あって悩んでいると、店員さんが幾つか進めてくれた。その中から食べやすそうなカボチャのプチシュークリームを選び、土産に選らんだ。
「カボチャの種も入っていて、食べ応えがあるタイプもありますよ」
「へぇ~。それじゃあ、2種類とも貰おうか」
家族が喜んでくれるといいな、と思いながら支払いを済ませる智蔵だった。
お礼を言って着物を返した記士郎は、帰宅したら祖父の着物を探してみようと思った。今度は、それで『こよみ草紙』にくるのもいいかもしれない。そう考えていると、智蔵といっしょになった。2人とも旧市街に住んでいるため、方向が一緒だったのだ。
途中まで一緒に帰る事になり、歩き出そうとした時。不意に記士郎は足を止めた。
「? どうしたんだ」
「いや、子供の声がした気がしまして……」
「子供の声? ……あっ」
記士郎と智蔵が振り返ると、『こよみ草紙』の窓から、和服を着た女の子が手を振っていた。何気なく手を振り替えした2人だが、ここではた、と我に返る。
(あんな子供、いたか?)
首を傾げる智蔵。それとなく記士郎に問うも、彼も見覚えが無い、という。不思議なことがあるものだ、と語らいながら2人は旧市街へと向かうのだった。
帰り道。途中まで一緒に行く美咲紀と真央は、修に落語について解説してもらいつつ歩いていた。その楽しそうな様に、修は思わず「その道中の陽気なこと……! かもな」と笑い、釣られて真央と美咲紀も笑う。
そんな時、真央のスマートフォンが鳴り、出てみれば相手は
桜庭 円
だった。
「どうしたのだ、円ちゃん?」
「聞いてよ、聞いてよ真央ちゃん! 私、座敷わらしにあったかもーっ!!」
興奮気味に語る円曰く、座敷わらしの衣装は3つあるうち円が使用したものだけが使われ、ほかのは手がつけられなかった。それにも関わらず和服を纏った子供の写真が幾つか見つかり、店員さんの中にもそんな子供を見たという人が居たとのことだった。
真央は新聞部の仲間である修と美咲紀にスクープだ! と叫び、後日取材しに行きたい、と語るのだった。
そんなこんなで過ぎていく夜更け。閉店となった『こよみ草紙』のどこかで、楽しげな子供の声がする。それを聞いたオーナーは、くすっ、と笑って店の一角にお菓子を備えたのだった。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
と、言うわけで菊華です。
今回は和風ハロウィンをお届けいたしました。
この場を借りてですが、雪代 伊織さん、ガイド登場ありがとうございます。
そして、今回はそれぞれの和風ハロウィンを……とがんばってみたつもりです。
少しでもよい思い出が出来ていると幸いです~。
それでは、この辺りで。また縁がありましたらよろしくお願いします。
では、よい万聖節を!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月17日
参加申し込みの期限
2015年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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