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【ハロウィン】和風ハロウィンはいかが?
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壇上で落語家が男を演じる。目の前には、短くなってしまった自分の蝋燭があるのだが、修はここで首を傾げる。よくあるパターンでは種明かしをされてパニックに陥るシーンが入る。が、ここで落語家は僅かににやり、と笑ったのだ。
そして、男は楽しげに大笑いをし、自分の愚かさを哂い、それでも楽しい人生だった、と自ら蝋燭を吹き消して満足げな顔で倒れこんだのだ。
(そうきたか!?)
修は僅かに息を呑んだ。
「そこで有名な舞台の言葉をアレンジするなんて……」
「どうしたのだ?」
真央が不思議そうな顔をすると、修は真面目な顔になった。
「さっき言った男の台詞は、悪魔と賭けをする男の話で出た台詞のオマージュだったんだ。あの人の『死神』の『サゲ』……つまりは『結末』として確立しそうだな……」
帰ったら有名な落語家が語った『死神』と聞き比べてみようかな、と思いながら唸りつつも、修はこの終わり方が『しぐさ落ち』である事を付け加えた。
『死神』の演目が終わり、休憩を挟んで『雪女の嫁入り』という創作落語が始まった。これは、雪山に来た堺の商人に一目ぼれした雪女が、彼について行き、どうにか人間社会に慣れようと悪戦苦闘する噺である。
雪女は人里に疎く、それが故に人里に暮らす妖怪たち(よく登場するのはあずき洗い)に知恵を借りるのだが失敗してしまう。最後には風呂の湯を炊こうとして自分が解けそうになって正体がばれてしまう。けれども心優しい商人は彼女と共に山奥で暮らした、という。ただ、その商人の目的は雪女と健やかに暮らすだけではなく彼女の生まれ故郷名産である氷で、商売をする事でもあったが。
雪女とあずき洗いの掛け合いが特に面白く、失敗するたびに「ちょいと、話が違っておるぞ」とあずき洗いを凍らせようとしてしまう天丼がウケていた。
「中々面白いな」
ぽつりと呟きつつお茶を飲み、修が肯く。そうしながら、修の脳裏では自分なりの『死神』の『サゲ』を考えてみる。
(俺の場合は……。そうだな……)
修はいつの間にか、脳裏の中で落語『死神』をしていた。そして、いよいよ終わり、という所まできていた。
「どうにか火の付け替えに成功した男ですが、彼の家族は既に葬儀を済ませておりました。あとは遺体を荼毘に付すだけ。それはたまらない、と男は駆けだします」
どうにかこうにか自分の棺までたどり着く様子を演じ、ちらりと周囲を見渡す。
「男はどうにか棺に声をかけました。『まってくれ! 俺はこのとおり生きてるんだよぉ!』 ですが、声は届かず、棺は燃やされていきます。男はどうにか火を消そうとしますが……消えるわけがありません。そして、いつの間にか現れた死神はケタケタと笑うのです」
――ほら、もう消え、た。
一拍の間を置き、修は絶望の顔を浮かべた男として、がくり、と倒れこんだ。
(うーん、我ながらブラックな終わり方だな)
一人そう唸って、緑茶をすする修だった。
因みに、何故かそのイメージがぼんやりと真央やマリベル、露草、碧南の脳裏にもよぎったのだが、理由は全く分からなかった。
「うーん、舞踊も演奏も落語も……どれも楽しかったぁ」
碧南はとても嬉しそうな顔でふわり、と笑った。最初はなかなかサイズの合う衣装が無くて悶々とする物があったが、イベントでの魅力的なステージにより、悩みも吹き飛んでしまったようだ。それどころか、活力を貰った気さえする。
気の合う仲間と美味しいスイートを食べながら、自分の何かを掻き立てるモノと出会う。なんだか、今ならスリーポイントシュートも楽に打てそうな、そんな気がしていた。
刀が戻ってきたのは、ちょうど『死神』が終わった頃だった。席に戻ると、円の傍には、座敷わらしの格好をした女の子がいる。
「おねえちゃん、河童とお相撲したの?」
「うん。ホントだよ~。すっごく楽しかったよ。今でも友達だよ~」
「へぇ~! いいなぁ~」
刀が「楽しそうだな」と声をかけると、女の子は恥ずかしそうに円の後ろに隠れてしまった。円がおどけて「怖がらせた~」といえば刀は苦笑する。
「で、その子は?」
「うーん、本物かどうかわかんないけど、座敷わらしっぽいし、お店の衣装も出ていないし、アタックしてた!」
円は胸を張って答える。刀はうーん、と考えたものの、細かい事は気にしない事にした。
少し暗くなり、夕方になろうとしている。時計を見て帰らねば、と考えた七星は席をたち、元の服に着替えた。家の手伝いをしなくてはならないので、早めに帰ろうと考えたのだ。
「あの、お持ち帰りは出来ますでしょうか?」
と、問いかければカボチャのパイ饅頭やクッキーなどいくつも紹介された。その中からパイ饅頭を選び、数個包んでもらうと時子も同じものを土産に購入していた。
「とても素敵な一日でしたね……」
「ええ。でも、遊んでばかり入られませんわ」
時子と七星は並んで店を出た。琥珀色に染まりかけた街で、2人の少女はまた学校で会おうと分かれるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月17日
参加申し込みの期限
2015年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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