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【妖精のお気に入り】
お昼を食べながら見た1枚のチラシ。
篠原 翠響
はその内容に、200年後まで未来に残せる感銘に、僅かながらに心を沸き立たせた。
「ふふっ、まるで妖精みたいな可愛らしいあたしの姿を後世に残さなくて、何を残すというのよ?」
自信ありげな表情、仕草。しかし、どれも虚栄や偽り等ではない。
翠響は新体操の体操クラブに所属している。
大会でのリボン競技では、舞台に立てばまるでリボンは翠響を自らの意思で引き立てるかのように華麗に動き回り、ボール競技ではボールを主軸に翠響は、まるで自身が妖精であるかのようにその周りを華麗に舞った。
それは今も進行形で、一際絵になる何枚かは、パネルサイズまで拡大して家に飾ってある。
「写真は……っと」
机の引き出しからパネルの元になった大会の写真と、他にも演技中に撮ってもらったお気に入りを何枚か。
それから、自分の携帯を見て、完全なプライベートの写真も何枚かをうきうきしながらチョイスしておく。もちろん、九夜山でタイムカプセルに入れる為だ。
お昼も食べ終わり、外の窓を開けばとても心地良い風が吹いていた。これならば、九夜山に行くのにもピクニック気分で楽しめるだろう。
これだけでは何だからと、バッグに他にも適当にタイムカプセルに入れたら面白そうな品を詰めて。
さっそく外に出た翠響は、清清しい空の下を、楽しげな足取りで歩き始めた。
まずはデータを写真にしてくれるお店の前。
「う~ん、どれも捨てがたい……」
どれも、日常の自分の写真だが、この中から200年後に残すとなると──
「いっそ、全部残したい……!」
手元の携帯から抜いたメモリーカードを震わせながら頭を抱えた。
しかし、1枚のプリントアウトの金額を考えれば、そうも行かないのが乙女のお財布事情なのである。
仕方なく、厳選に厳選を重ねた5枚をプリントアウトする。
それを一時保管用のクリアファイルに収めて、その出来に思わず笑みが隠せない。
「……!」
このまま道を歩けば不審者扱いされてしまう。翠響は敢えて表情を引き締めて寝子島ロープウェイの方へと歩き始めた。……しかし、その表情は好奇心と楽しさが重なり、すぐ綻ぶように緩んでしまったが。
寝子島ロープウェイ“展望台前”に辿り着いたのは、日差しも柔らかいお昼時も過ぎた頃。
ほんわかとした日の光の中で、翠響の目に映ったのは、白いタイムカプセルが並ぶ中に置かれようとしている、1個の特殊なカプセルだった。
基本は下地の白。しかし、それには緑のラインが、まるで新体操のリボンが演技者を包むようにらせん状の模様を作って入っている。
「これ、可愛いですね?」
「今丁度作ってもらったばかりなんですよ? さっき午前中は赤色があっという間になくなってしまって……」
「じゃあ、これ下さい」
「はいっ、本当にこれは大人気ですね!」
受付の女性と話をして、緑の螺旋のタイムカプセルを貰い受けた。油彩なのに透き通ったような綺麗な緑色がとても翠響の気に入った。
その中に早速物を詰めていく。
プリントアウトしたお店で無料でもらえた写真用クリアフォルダの使い勝手が良く、プライベートから新体操までを押さえたフォルダは、フィルムに裏移りしてしまう心配もなさそう。こちらの方が、よりその存在感が際立つだろうと、敢えて中から引き出さずにそのまま収める事にした。
そしてその周りを何故かサンマさんグッズで埋めていく。
キーホルダーやストラップ、マウスパッドからシャーペンといった、さり気なくマニア度とレアリティが高そうなものまで含まれている。
「これが200年後にどーんときたらきっと皆驚くわよねっ」
その光景は想像するだけで楽しそうだと、翠響はうきうきしながら詰めていく。
200年後なんて想像付かない。サンマさんなんてきっと忘れ去られていると思いきや、実は何か遺跡文化的な地位を見出しているかもしれない。土偶みたいな。
最後に収めたのは、簡単なメッセージ。
それを入れて封をした後、タイムカプセルには油性マジックで絵を描ける。
最初の油絵の具の装飾が邪魔にならない程度に、隙間隙間に少女マンガ系のイラストを描いていく。きれいな花を描いてみたり、可愛らしい女の子のバストアップを書いてみたり。
そして螺旋の下の方に滑るように“200年後の誰かさんへ”とメモのようにしたためて。
出来上がったタイムカプセルを見ながら、心地よい風にポニーテールの髪を揺らしながら、想像をした。
サンマさんグッズが本気で骨董品になっていたらどうしよう。
むしろこのタイムカプセル自体に芸術的な価値が出たりして。
更には中の写真から、“もっと有名になって歴史に名前が残った新体操選手の少女時代の写真!”とかで取り沙汰されたりはしないだろうかとか。
それより何より。タイムカプセルの中に入れたメッセージカード。
【200年後のアナタに向けて。妖精より】
これが、タイムカプセルが楽しい冗談として受け止めてもらえるような、そんなより良い時代である事を心から願って。
翠響はカプセルを埋めに軽やかな歩みで穴の方へ向かってタイムカプセルを埋めに向かって行った──
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月15日
参加申し込みの期限
2015年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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