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【そこに想像の余地さえあるのなら】
寝子島ロープウェイ“登山道入り口”の始発に、一人の女の子が乗り込んだ。
所持品はスケッチブック一冊のみ。他は手ぶら、本当に何も持っていない。
少女、
旅鴉 月詠
はロープウェイの片方の椅子に腰掛けながら、眼下に流れるその風景を眺めていた。
ただひたすたらに木々だけがある光景。
「個人的にはこのままでもいいじゃないかと思うのだがね」
今回のタイムカプセルの趣旨が突発的過ぎて、それが一際月詠に、余計に“今”の光景も悪くないだろうにという思いを起こさせる。
ほのかに伝わる霧の冷たさ。絵画を描くには湿度も左右される。絵を描くにはロープウェイの始発は少し早すぎただろうかと思わなくも無い。
しかし、ロープウェイの山頂に到着して足を地面に下ろせば、その湿度は全くというほど気にならなくなっていた。
むしろ、遠くに見下ろす九夜山が連なる峰の下方に濃霧が発生している。先程はあそこを通ってきたのだろう。
少なくとも、ここで絵を描く分には何の問題もなさそうだった。
まだ、タイムカプセルの受付の人すら来ておらず、前日に準備したものと思われる大きな穴と掘った際の土が山積みになっていた。
タイムカプセルは今日運び込まれるのだろう、まだそれらの準備は一切行われていない。
月詠は何も無い、一際見晴らしの良い場所を選んでスケッチブックに描かれた一枚を開き、それを綺麗に引き破いた。
【ろっこん発動名】絵空事
【能力】触れたものを絵として封じる。生きた動物が触れると封印が止まる。絵の破損で元に戻る。
誰の人目のつかないところで、月詠のろっこんが発動した。
噴出すように現れたのは、イーゼル、キャンバス、椅子を含めた、画材道具一式等など。今日はそこが自分のアトリエであるかのように綺麗に広げられたそのキャンバスの前にある椅子に腰掛ける。
早速、展望台前の風景としてモチーフに上がったのは、朝霧を抱え込んだ九夜山の一角だった。
スタッフの到着は予想以上に遅かった。時計の10時には至らないが、それでも月詠とは3時間以上の差がある。
スタッフの様子がせわしない。何かトラブルでもあったのだろうか。
「ああ、カラーのカプセルが足りません! むしろ全くありません!」
一枚描き上がった絵の乾燥を待つ間に、聞き届いた話によれば、用意するはずだったカラーのタイムカプセルを手違いで発注しそびれてしまったらしい。
自分のタイムカプセルの模様は自分で描けばいい。その様子を他人事として何となく眺めて、月詠が改めてキャンバスに向かった時の事だった。
「ああっ、あなたはもしかして絵が描ける方ですか!」
スタッフの中でも一際慌しそうにしていた寝子島町長、
中沢 リッカルド
が月詠に話し掛けて来た。
「描くよ。芸術家だからね」
月詠は相手の慌てる様子に動じる気配もも無く、新しい小さなキャンバスをまた一枚用意して、新しいモチーフ探しに辺りを見渡した。
「お願いです! タイムカプセルに絵を描いてくれませんかっ!」
他者のタイムカプセルにそこまでの興味を持たない月詠に、リッカルドが頭を下げる。
「………………」
その中で、月詠は少し思案をしてから確認するように言葉を置いた。
「『こちらの水彩画の合間。デザインはこちらで決める。好きなものを描く。ノルマは無し』
これで良ければ描く事を考えても良い」
「ありがとうございますっ! ち、ちなみに値段の方は……」
「いらない。
ただ──描くモチーフに、自由という想像の余地さえあるのならばね」
その言葉に、リッカルド町長は慌て急いでただ白さだけが浮き立つ、タイムカプセルを複数抱えて持ってきた。
まずは自分のタイムカプセルから。
月詠は自分のタイムカプセルに、自分の所持しているアトリエスペースを記憶だけで写し込んでいった。
まるで、アトリエの中央に円柱の鏡を置いたような繊細さを記憶のみで描き出していく。
塗料の中に、乾燥促進剤のシッカチーフを混ぜる為、更に時間の猶予は無い。
それでも繊細かつ細やかに、それが一瞬でアトリエであると分かるようにタイムカプセルの中に写し込んでいった。
時折休憩を挟んで、ろっこんで一緒に運んでいた緑茶を一緒に飲む。お昼のお供はおにぎり。ちなみに今日の中身はおかか。
自分のタイムカプセルに入れる絵も順調に仕上がっていく。
朝霧の山峰に、子狐と猫が戯れているシーンを捉える事に成功した秋の紅葉、針葉樹だらけの秋とは思えない緑溢れる光景と。
忙しなくなったが、合間に製作する事になったタイムカプセルの絵柄については、何かを少し思い起こして。
何かを思い至ったかのように、バッグから一組のタロットカードを取り出した。
デッキの中から一つのカプセルにつき1枚引いて、そのインスピレーションでエッグの色と簡単なデザインを描く事にした。これが面白いように筆が進むのが月詠には非常に興味深い。
──しかし、困った事に置かれていたあと一個のタイムカプセルの絵柄が決まらない。
ひとまずは、現状それは置いておく事にした。
作成個数は決めなかった。イメージは無理に引っ張り出すものではない。いっそこのまま返却しても構わないだろう。
のんびりそう思いつつ、月詠は再び自分のキャンバスに華やかな色の絵が一枚欲しいと思案しながら、再び息抜きに緑茶に口をつけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月15日
参加申し込みの期限
2015年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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