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【200年先のもれいび達へ】
御剣 刀
は、タイムカプセルに名前を書く為に用意された長机の端と椅子を借りて、一通の手紙を書いていた。
借りたのは黒のペン。プラスチックに書く事が前提だから、鉛筆やシャーペンなどの用意は本数が少なかったり殆どされてこなかったらしい。
書き損じが起こらないか心配になりつつも、静かに思考を纏めて書くには丁度良いと息をはいて白紙の紙に文字をしたため始めた。
テーマは“200年後の奴に伝えたい、らっかみともれいび、この島に住む妖怪とかそういう普通じゃない、この島だけのフツウの事”
今まで刀は、ずっとこの“フツウ”の現象について、過去の資料を散々調べ続けてきた。しかし結果は極めて芳しくない。それどころか、事件が起こってからその真相を知る事でやっと伝承に追いつく始末。
未来にもれいびがいるならば、今までの自分の体験談を入れることで、少しは情報としての価値があるかも知れない。もし、もれいびが存在しなくても、“こんな事があった”という事実に対しての感想が刀には非常に気になるところだった。
「200年……か。一体どんな人が読むんだろうな」
それはもれいびかも知れない。らっかみかもしれない。もしかしたらもれいびや神魂の概念なんてすっかり消え失せた普通のひとが読んでいるのかも知れない。
──どれもありだな、刀は机の端で先に預かってきたタイムカプセルを置きながら、何故だかどれも非常に納得した様子で呟いた。
“俺の【寝子島での体験談】”
早速、思いついた事から連ねていく。幸いにして話題は溢れて紙数枚には収まらない程に溜まっている。その中から選別するだけでも大変で、いっそのこと思いついた事から書き始める事にした。
──始業式に、ののこと呼ばれる神様が落ちてきた。それ以来、普通は全てフツウへとすり替わった。
一緒に現れた喋る猫テオや、敵対している喋る鴉クローネ。
散らばった神魂の影響で、各地に発生した不思議現象。
猫又川には、月夜の晩の曰くがあって、その先には着物が美しい尻尾が2つに分かれた猫又が実在すること。
九夜山には、亡くなったリーダーの為に、花好きの狐達が必死に花を集めていたこと。
その狐たちに写真を見せて、一緒に行って見たいと友人と話をした、三百年桜とそこにいるおキヌさんという霊的存在。彼女は今頃何をしているだろう。
刀は言った。その存在と約束をした。今でも覚えている“落神の影響でしか会えないのならば、たとえそれが天に帰っても、あなたが皆と一緒に過ごせる方法を探す”と。
一方では、神魂のせいで劣化の激しい宝石の瞳を持った、ビスクドールのフローティアという存在と出会った。刀は夕日を見たいという彼女の思いを何よりも尊重し、そして望む自由に世界を見せたい意志と、何よりも尊重したかった。
仲間から離れもしたが、間違っていないと今でも思う。
フローティアは結局皆でお金を出し合い売却の流れとなった。それはとても高級で、今の自分一人ではまだ到底手の届く金額ではない。
また、動いて喋るかも知れない彼女を思うと不安になる。今度また顔を出しに行ってみよう。
そして浮かぶのは“女王”と名乗った少女のこと。
怪人セブンと呼ばれた存在との、長い長い戦い。今尚終わっていない戦い。
そこで自分は──自分は──
視界が一気に赤くなる、やり場の無い怒りが込み上げた。どうしてあの時何も出来なかったのか。湧き上がるのは絶望とも憎しみとも並列した絶対的な何か。
めきっと何かが圧し折れる音で、刀は我に返った。
気が付けば、ペン先は見事に90度に折れ曲がり、溢れたインクがポタポタと書いていた手紙を真っ黒に汚していた。
「ヤバい、書き直さないと……!」
言いながらも、心は落ち着かない。かつて“憤怒”と呼ばれた何かが、心をむしゃくしゃにかき乱していく。
──これは、良くない。
まぶたの裏が赤く染まるのを、息を整え抑えて心ごと落ち着くのを静かに待つ。
そして、刀は再び今度は清書するかのように、先程の手紙を丁重に書き上げていった。先程のはあくまで当座的に客観視をする事で乗り越える。
書き上がった手紙を見つめて、今度こそは上手く書けたと安堵の息を零す。
改めての、こうなったきっかけを思い出せば、
野々 ののこ
には会っても特に話す事はないし、テオは神魂絡みの事件が起きないと姿を見ることもままならない。
「………………」
言葉にはせずに、無言で心に落とす。
──何だ何だ、俺はこの島に来てから半年くらいしか経ってないのに凄い出会いと体験を繰り返しているじゃないか──
刀は、明確なその意思と共に、自分が笑っている事に気が付いた。
そして、思った“ああ、俺は楽しいのか”と、実感するように。
どんな事があったとしても、これが自分のフツウだと。
刀は、手紙の締めにこのように。ペンを走らせた。
“以上、これが俺のフツウ、かけがえのない楽しい日々”
こうして、刀はタイムカプセルと手紙の両方に自分の名前を書いて、そっとそれを他の穴より少しだけ深くして地中に埋めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月15日
参加申し込みの期限
2015年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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