this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
秋の夜、満天の星の下で
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
●海岸星見
欧風料理店からのバイト帰り。
屋敷野 梢
はシーサイドタウンの夜道を自転車を押して歩いていた。
すっかり日が暮れ、空には星が瞬きはじめている。
アイスを買って食べ歩いていたところ、すれ違った人物に既視感を覚えて、急ぎ後ろを振り返る。
カールがかった髪、眠たそうな目つきのあの人は、たしか。
「あっ」
向こうも気づいてくれたらしい。
「壬生先輩……ですよね?」
以前教えてもらった名で呼びかけると、嬉しそうな声が返ってきた。
「もしかして、もしかしなくても……こずえちゃんだよねぇ?」
思わずエツコさんと呼びそうになるのをこらえ、
壬生 由貴奈
は以前別れ際に聞いた梢の下の名前で呼ぶ。
ふたりは以前に神魂の宿るゲームに巻き込まれ
、ゲーム内で怪盗コンビとしてタッグを組んだことがあった。
再会するのはその日以来で、現実世界で会うのはこれがはじめてになるが、美術館で共闘したパートナーの姿はしっかり覚えていた。
「そうそう、梢です! お久しぶりです!」
ぱあっと表情がほころぶ。
「ここで会ったのも何かの縁だし、ちょっとお話しない? ちょうど星も綺麗だし、デートしようよ、デート」
由貴奈が誘えば、ノリのいい梢もすぐについてくる。
「いいですねー! バイト明けで私もリフレッシュしたかったんですー」
自転車を道路脇にとめ、ふたりは寝子ヶ浜海岸へと降りていった。
日没後の寝子ヶ浜海岸では、まだ眠らない街の喧騒を、潮騒がかき消していた。
お近づきのしるしにと由貴奈がクッキーの入った袋を渡すと、梢はお礼をいい、よろこんで受け取った。
「さすがにここまでくると、聞こえるのは波の音ばかりですねー」
普段の日常生活の音が聞こえない場所というのは、市街地近くにおいては珍しい。
「私はどっちも好きなんですけどね! 遠くに聞こえる踏切の音とか」
「うんうん、ちょっと分かるよぉーその気持ち」
由貴奈が共感を表すようにゆっくりとうなずく。
「うちは星ヶ丘のマンションに住んでるんだけどねぇ、たまーに人恋しくなった時は遠くの音に耳をすませたりするんだぁ」
そうしてしばし他愛もない話で盛り上がったあと、静かな心地よい沈黙が二人を包む。
水平線の向こうの空はまだわずかに明るく、太陽の光の名残を残していた。
「しかし、不思議な出会いもあるもんだねぇ。……そういえば、こずえちゃんはシーサイドタウンに住んでるの? さっきバイト帰りって言ってたけど」
「違いますよー、旧市街のほうです。でも小学校の途中まではこっちに住んでたんですよ」
だからこちらの光景にはなじみがあるんです、と梢は答えた。
「へぇ。そうだったんだぁ」
幼い頃の景色から、この寝子島はどう変わったのだろう。
そんなことに思いを馳せる。
会話の流れをごまかすように、梢が遠くの空を指さした。
「あれ、カシオペア座! えーと、あっちの星座が……何だっけ、忘れちゃいました」
「アンドロメダ座、かなぁ? はっきりとはわからないけど……」
Wの字を少し右へたどったところにもいくつかの明るい星があるが、星と星を結ぼうとしても星座らしき形が見えてこなかった。
「小学校の時にはよく星座表もって見てたのになー」
見つけられなかったことを悔しがるように、小石をつま先で小突く。
「宇宙とか海のことに思いを馳せると、気が遠くなりますよね。……宇宙の光は船の光とはちがうんですけど、もしかしたらどこかに生物がいて、同じよーに空想にふけってたりするんでしょーかね」
深宇宙にも深海にも人間のまだ見たことのない世界が広がっている。知性をもった生物がいるという確たる証拠はない。それでもその事実は、梢たちの楽しい想像をかきたてるには十分なものだった。
そのまましばらく星を眺めていると、手の甲に何かつめたい滴のたれる感触がした。
「あっ! アイス、溶けちゃいましたね」
10月の気温だからといって油断しすぎたろうか。
あわてて舐めたりティッシュで拭いても、食べかけのアイスは食べる側が追いつかないほどのペースで溶けはじめていた。
「ありゃー……ま、まあ! また食べる機会もあるでしょ!」
「うんうん、機会はいくらでもあるよぉ。あ、そうだぁ……はい、これ」
あわてて笑顔で取り繕っていると、その話で何か思い出したのか、由貴奈がメモを手渡してくれた。
「うちの連絡先。時間があったら遊びにおいでよぉ。事前に連絡くれたらクッキーも焼いとくよぉ」
「い、いーんですかっ! ありがとうございますー」
たがいに連絡先を交換しながら、二人はゆっくり立ち上がりもとの道へ帰っていった。
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
秋の夜、満天の星の下で
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月13日
参加申し込みの期限
2015年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!