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秋の夜、満天の星の下で
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●ひそやかな願い
夜空の下、鳥の羽音が静かに響き渡る。ろっこんでカラスに変身して飛ぶ
御巫 時子
だ。
彼女の傍らでは、仲良しの鳥、ヨタカさんが羽ばたいている。
「もう少し、よく見える場所に寄ってみましょうか……?」
ろっこんの力でヨタカさんにそう伝え、時子は寝子高の北校舎の屋上へと舞い降りた。
変身を解き、柵のそばまで近寄り、星を見ようと身を乗り出す。
ポケットから取り出した星座の本をたよりに探すと、空に浮かぶM字状の星座が見つかった。
「あれがカシオペア座ですね……」
頂点同士を結んで線を引いた先には、ひときわ明るい一等星が見える。
つづいて時子は、空に浮かぶ光の帯に視線をむけた。
「秋の空でも、天の川が見えるんですね……」
天の川が見えるのは何も、夏だけではない。
広大な銀河である天の川は、空が綺麗で時間帯がよければ意外と見えるものらしい。
静けさに目をとじ、神経を研ぎ澄ませていると、普段は聞こえない様々な自然界の音が聞こえてくる。
その中に、時子は聞き覚えのある声を聞いた。
(あの声は……たしか……)
山奥の森林の方から聞こえたその声は、かつて
流星群のふる夜
に時子の聞いたものだった。
「ヨタカさん。ちょっとついてきてもらえませんか……?」
予定を変更して、再び鳥に姿を変え屋上を飛び立つ。
森の中、声の聞こえた方へ向かってみると、果たしてそこにはいつかのフクロウがいた。
変身した姿を見られぬように人間の姿に戻り、フクロウの佇む木の根元へと歩み寄る。
「こんばんは、フクロウさん……お久しぶり、です……」
『おや、トキコさん。トキコさんではありませんか!』
願いをこめながら声を投げかけると、フクロウは再会を喜ぶかのように、大きく翼をひろげて挨拶してくれた。
『こちらへお出でなさったということは、もしや今宵も
前のように星が流れる
のですかな?』
期待に瞳を輝かせるフクロウに、時子はゆっくりと首を振る。
「いいえ……今晩は流星群が流れるとは聞いてないんです……。ただ、また一緒に星空を見れたらと思って……」
『なるほど! ご用向きがなんであれ、私は大歓迎いたしますとも!』
フクロウはまたも嬉しそうに体をゆすって答えてくれた。
時子とフクロウはしばしの間、これまでのことを語り合った。
鳥さんたちともっと仲良くなれますように――そんな時子の願い事が叶いつつあることも、報告した。
今、時子の傍らにはヨタカさんの姿がある。
羽をたたんでじっとしている――時子たちの会話に耳を澄ましているらしい。
流れ星のかわりに、星たちに願いをこめる。
思い浮かべるは寝子高の教師、
五十嵐 尚輝
の姿。
先生も、同じように星を見上げていたりはしないだろうか。
(尚輝先生にいつか、想いが届きますように)
両こぶしをぎゅっと握り、星たちに思いを託す。
『トキコさん、今夜は何をお願いしたのですかな? なんでしたら私も、同じ願いをかけておきますぞ』
時子が願い事をしたのを見て、フクロウが興味津々に尋ねてきたが、さすがにこの願いは秘めておきたい。
「ありがとうございます……でも、今回のは内緒、です……」
『なんと! 人に言えない願いでしたか……これはこれは、ホーウ』
ごまかすように一鳴きしてみたものの、時子が照れくさそうにしているのを見て口――クチバシをつぐむ。
知りたがりのフクロウはしばし名残惜しそうにしていたが、秘密の願い事を探るのは野暮だとわかりあきらめたのだろう。まぶたを閉じ、空を見上げている。
「フクロウさん……?」
急に静かになったフクロウを心配して声をかけると、フクロウはおどけた声でこう答えた。
『なーに……トキコさんの願い事が叶いますようにと、そう願いをかけただけですじゃ。中身は知りませんが』
つぶらな瞳でウインクしてみせるフクロウ。
お人よしのフクロウはいつまでたっても、彼らしいままだった。
「くしゅん……っ」
小さなくしゃみが林間に響き渡った。
10月にもなれば夜は冷え込む。くわえてここは川のそばだ。羽織るものを持ってこなかったことを、時子は少しだけ後悔した。
『おや……冷え込んできましたかな? お風邪を召されては大変ですし、そろそろ戻られては?』
「ありがとうございます……でも大丈夫です、ちゃんと温かいお茶を持ってきてますから」
カバンから取り出した保温式の水筒からお茶を注ぐと、湯気がたちのぼるのと共に茶葉の香りがひろがった。
カップを口に運び、体の中から暖をとる。
「……ヨタカさん、どうしたんですか」
気づけば、ヨタカさんが時子の腕にとまり、ぐいぐいとおでこを押し当てていた。
時子に甘えたくなったのか、それとも自分で暖をとれ、ということだろうか。
そっと腕をひろげると、ヨタカさんは時子の腕の中に自分からすっぽりおさまった。
ふさふさした羽毛から伝わるわずかな温もりが心地よくて、目をつむる。
時子と二羽の鳥たちはそのまま夜更け過ぎまで、時間も忘れて星空を眺めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月13日
参加申し込みの期限
2015年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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