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秋の夜、満天の星の下で
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●流星群をおって
天宵川の下流に一台の車がとまる。
「車で進めるのはどうやらここまでだな」
おりてきたのは
八神 修
。
つづいて運転席からは彼のお抱えの運転手、助手席のシートからは彼のペットの柴犬、カーキーも飛び出てきた。
今日の彼にはお目当てがあった。
数ある流星群の中でも比較的マイナーなふたご座流星群を写真におさめようというのだ。
流星群には輻射点といって、星が流れてくる大体の方角があり、それがはっきりとわからない流星群の観測は困難になる。
流れ星の数もいかほど見えるかわからない。
「難しいっていわれると挑みたくなるんだよな……そう思わないか、カーキー?」
腕の中で荒く息をする飼い犬に話しかける。
まだ子犬のころから面倒を見ているカーキー。成長を見守ってきた修には、この子にならわかってもらえる気がしたのだ。
ハッハッと息の音をたて、好奇心旺盛なカーキーの瞳が夜の闇をくまなく探す。
「さあ、行こうか」
冒険を待ちわびて一声キャンと吠えたカーキーにつられ、修は機材を背負ってゆっくりと歩き出した。
夜の山中を懐中電灯の明かりが照らす。
ライトで光った地面をカーキーが追いかけ、その少しあとを
八神 修
がゆく。
(……よし。機材を背負っててもだいぶへばらなくなったな)
背中に背負った望遠鏡は二台。くわえて撮影用カメラ数台に三脚の袋もある。
春、寝子高に入学した頃の彼からすれば考えられない重量を背負っているはずだが、体力のついてきた今の修には何とか運べている。
飽くなき探究心に、自身の体力が追いついてきた。少し先ではカーキーが次々と木々の間をかいくぐり、先へと進んでいく。
犬は人間の思っているよりも夜目が利くらしい。
山中のひらけた場所にやってきた修は機材の袋をおろし、安定した地面に三脚の台を組み立てる。
このところ雨が少なかったおかげか、地面は堅く観測にうってつけだ。
「さて……設定は、と」
望遠鏡のうち一台はフィルムカメラで露光設定をし、もう一台は惑星を撮るために空に向ける。
そしてさらに修は、流星群撮影用のデジカメを持ってきていた。
空へ向け、ピントは無限大に。撮影スピード、つづいて光量にあわせ絞りを調節していく。
狙うはふたご座ε流星群。
マイナーな流星群ときけばなおさら心が躍る。
ふたご座は秋のこの時期、東の空にあるという。今年の見える時間帯は夜半すぎとかなり遅めだ。
天体写真の撮影には根気と体力と同様に運がいる。機材の設定は変えれても、天候や見え方までは人間には操れない。
「あとは……天に祈ろう」
カーキーの頭をなで、修はそっと地面に体を横たえた。
空にわずかに一筋の光が流れるのを見て、
八神 修
が頭を起こした。
「ん……あれか?」
春に流れた流星群とちがい、ふたご座ε流星群は微光性で、あっという間に流れ去ってしまう。
マイナーな流星群が流れると前もって聞かされていなければ、きっとそれとは気づかなかっただろう。以前に見た大スペクタクルに比べれば規模も小さく、修の目をもってしても、夜空に流れる星に気づくのは至難の業だった。
流れ星の数も少なく、次に流れるのがどのタイミングかわからない。
「流れきるまでに三回……無理かもな」
流れ星に願い事を、とは多くの人が考えることだが、そう簡単に三回唱えられないからこそ願いが叶うと言われるのかもしれない。
ならばせめて、ひときわ強い願いをこめて一回。
思い浮かべるのは、今日修を送ってきてくれた運転手の姿。
(ずっと仲良くいられますように)
二時ごろまでには機材を片付けて帰ろうと決め、再び撮影に集中する。
願いをかけた相手が、修の帰りを待っているだろうから。
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あとがき
担当マスター:
詩帆ミチル
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました。リアクションをお届けします!
春の天体観測からだいぶ時間も経ちましたので、今回は時間の経過を意識して執筆させていただきました。
時間をかけて育まれた関係性やこれから芽生える友情、あるいは変わりゆく日々のすごし方など、
その人に訪れたであろう変化を想像しながら演出を施してあります。
皆様のキャラクターをその人らしく描けていましたら幸いです。
このたびはご参加いただき、ありがとうございました!
詩帆ミチル 拝
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月13日
参加申し込みの期限
2015年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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