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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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さぁ、メンタルトレーニング合宿だ！ in 錬心寺
起：座禅からはじめようメンタルトレーニング
――九夜山・錬心寺。
メンタルトレーニングの一環として修業体験をするべく、寝子高の生徒たちは九夜山の錬心寺を訪れた。木々に囲まれたこのお寺は作りも古く、小さいながらも堂々とした佇まいを見せていた。
「皆さん、ようこそおいでくださいました」
生徒たちを出迎えたのは、小柄なお坊さんだった。引率の一人である相原 まゆより頭半分高い程度だろうか。その穏やかそうな方が住職の蓮屋 静天であった。
「私が住職の蓮屋 静天です。困った事がありましたらなんでも相談に乗りますので、よろしくお願いします。では、早速宿坊に案内しますねぇ」
住職に案内され、一行は一路宿坊へ案内された。
「今回は、わたしも一緒にがんばるわよ！ よろしくねっ」
引率であり、発起人のまゆがどや顔で言う。傍らでは同じく引率の中野 空也は穏やかな笑顔で肯き、牛瀬 巧は苦笑している。生徒たちはなんか頼もしく思える一方、「例のジュースがおみまいされるような事はあるまいな？」と僅かな緊張が走る。
（さすがにここまできてそれはない、筈）
まゆ特性ジュースを体験した事がある者たちはそう思い小さく肯いた。
（なかなか趣のあるお寺ね）
玉砂利を踏みしめつつ辺りを見渡し、微笑んだのは尾鎌 蛇那伊。木の葉がひらりと舞う中堂々と歩く姿は中々様になっている。さながら精神修行に来た武道家といった所だろうか？
「なんだか落ち着くなぁ……」
と言っているのは傍らにいた大久保 仙太郎。なんでも、生まれた場所の近くにお寺や神社が多かったらしい。一緒に歩いていた佐藤 タカシもまた、仙太郎の言葉に肯く。タカシは合宿のプリントを見て興味を持ち参加する事にしたのだが、静かに過ごせそうな境内に少し表情が柔らかくなった気がする。
「なんだか解る気ぃするわ」
引率の１人である巧がうんうんと肯いている。辺りを見る眼が懐かしそうで、ボクシング部の部員である桜庭 円は「ここに来たことがあるのかな？」と興味深そうに見ていた。
「なにかゆかりでもあるのでしょうか？」
傍らにいたのは、同じくボクシング部の北条 冬華。彼女もまた、気になったのかぽつり、と呟く。
「もう、拉致とか動じなくなったな……」
「……まゆ先生に？」
逆巻 天野のどこか遠い目をした呟きに、羽生 碧南がきょとん、として問う。そうしつつも主催者がまゆ先生という辺りでありえそうだ、と複雑な気持ちに。そんな彼女はというと、バスケット部の練習を終えて帰宅しようとした所をまゆに呼び止められて誘われたからだ。
（……顧問の先生の許可も取っていたーって事は、今思えば実質強制？ でもいっか♪）
碧南が１人がんばろう、と前向きになっていると、ちょっとしょんぼりしている冴木 竜司の姿が。
「まゆせんせぇ～、俺の純粋な気持ちは煩悩じゃないっすよ～」
両手の人差し指をつんつんさせつつそういう彼の『気持ち』という部分にはまゆへの思いとかエロスとか入っている訳で第三者からしてみれば「その溢れる煩悩を払ってもらいなさい」と真顔で言われてもしょうがないのではないか、と思う。
「陸上部の人多いのだ。皆メンタルトレーニングに興味があるのだ？ お！ 天野ちゃんも居たのだ！ 先達っぽいのだ♪ よろしくご教授願いますのだ？」
テンション高くきょろきょろしつ言う後木 真央に、天野は落ち着くように言う。
「テンション高いね、真央ちゃん。気持ちわかる気がするな♪」
と八十八旗 信彦が爽やかスマイルで相槌を打つ。そんな彼だが現在彼女と喧嘩して早半月。未だ仲直りできていない。これではいけない、と内心危機感を持っての参加である。
（自分を見つめなおすためにも、いい機会だよね。よしっ、ここはまゆ先生の企画に乗ろう！）
信彦は真面目な顔でぐっ、と拳を握り締めた。
その少し後で、普段はクールな桃川 圭花はちょっと元気がないようだった。というのも、最近彼女は失恋を経験しているのである。どうやら、まだ踏ん切りがついていないようだ。
（あの人の好きにさせて、私の前から居なくなる時は送り出そう。そう決めた筈なのに……）
どこか心ここにあらず、といった様子の彼女を見、信彦は少し心配になる。女性を喜ばせたい、笑顔にしたい、というのが自然体である信彦にとって、圭花の曇った表情は見ていて辛い。
「……圭花ちゃんも、苦しい想いをしているんだね」
その一言に、圭花は「そうね」と苦笑したのだった。
精神面を鍛える、という事で集まった者達の中には、こんな理由の人も居る。
（精神面を鍛えたら、この素顔を見られても平気になるかな……？）
ツリ目がちな三白眼が特徴の多喜 勇生は普段かけている眼鏡を外し、コンタクトレンズを着用して参加していた。いつもと違う環境で過ごす為、思い切って素顔を晒してみたわけだが、少し恥ずかしいのと緊張とでぎこちない。
そんな彼の前では、インドからの留学生であるプリティヴィ・プラサードが眼をきらきらさせていた。
「日本は凄いねぇ。学生が気軽に苦行して悟り開く授業があって！」
「ほ、本格的な苦行とかは……ないんじゃないかな？」
――九夜山・錬心寺。
メンタルトレーニングの一環として修業体験をするべく、寝子高の生徒たちは九夜山の錬心寺を訪れた。木々に囲まれたこのお寺は作りも古く、小さいながらも堂々とした佇まいを見せていた。
「皆さん、ようこそおいでくださいました」
生徒たちを出迎えたのは、小柄なお坊さんだった。引率の一人である相原 まゆより頭半分高い程度だろうか。その穏やかそうな方が住職の蓮屋 静天であった。
「私が住職の蓮屋 静天です。困った事がありましたらなんでも相談に乗りますので、よろしくお願いします。では、早速宿坊に案内しますねぇ」
住職に案内され、一行は一路宿坊へ案内された。
「今回は、わたしも一緒にがんばるわよ！ よろしくねっ」
引率であり、発起人のまゆがどや顔で言う。傍らでは同じく引率の中野 空也は穏やかな笑顔で肯き、牛瀬 巧は苦笑している。生徒たちはなんか頼もしく思える一方、「例のジュースがおみまいされるような事はあるまいな？」と僅かな緊張が走る。
（さすがにここまできてそれはない、筈）
まゆ特性ジュースを体験した事がある者たちはそう思い小さく肯いた。
（なかなか趣のあるお寺ね）
玉砂利を踏みしめつつ辺りを見渡し、微笑んだのは尾鎌 蛇那伊。木の葉がひらりと舞う中堂々と歩く姿は中々様になっている。さながら精神修行に来た武道家といった所だろうか？
「なんだか落ち着くなぁ……」
と言っているのは傍らにいた大久保 仙太郎。なんでも、生まれた場所の近くにお寺や神社が多かったらしい。一緒に歩いていた佐藤 タカシもまた、仙太郎の言葉に肯く。タカシは合宿のプリントを見て興味を持ち参加する事にしたのだが、静かに過ごせそうな境内に少し表情が柔らかくなった気がする。
「なんだか解る気ぃするわ」
引率の１人である巧がうんうんと肯いている。辺りを見る眼が懐かしそうで、ボクシング部の部員である桜庭 円は「ここに来たことがあるのかな？」と興味深そうに見ていた。
「なにかゆかりでもあるのでしょうか？」
傍らにいたのは、同じくボクシング部の北条 冬華。彼女もまた、気になったのかぽつり、と呟く。
「もう、拉致とか動じなくなったな……」
「……まゆ先生に？」
逆巻 天野のどこか遠い目をした呟きに、羽生 碧南がきょとん、として問う。そうしつつも主催者がまゆ先生という辺りでありえそうだ、と複雑な気持ちに。そんな彼女はというと、バスケット部の練習を終えて帰宅しようとした所をまゆに呼び止められて誘われたからだ。
（……顧問の先生の許可も取っていたーって事は、今思えば実質強制？ でもいっか♪）
碧南が１人がんばろう、と前向きになっていると、ちょっとしょんぼりしている冴木 竜司の姿が。
「まゆせんせぇ～、俺の純粋な気持ちは煩悩じゃないっすよ～」
両手の人差し指をつんつんさせつつそういう彼の『気持ち』という部分にはまゆへの思いとかエロスとか入っている訳で第三者からしてみれば「その溢れる煩悩を払ってもらいなさい」と真顔で言われてもしょうがないのではないか、と思う。
「陸上部の人多いのだ。皆メンタルトレーニングに興味があるのだ？ お！ 天野ちゃんも居たのだ！ 先達っぽいのだ♪ よろしくご教授願いますのだ？」
テンション高くきょろきょろしつ言う後木 真央に、天野は落ち着くように言う。
「テンション高いね、真央ちゃん。気持ちわかる気がするな♪」
と八十八旗 信彦が爽やかスマイルで相槌を打つ。そんな彼だが現在彼女と喧嘩して早半月。未だ仲直りできていない。これではいけない、と内心危機感を持っての参加である。
（自分を見つめなおすためにも、いい機会だよね。よしっ、ここはまゆ先生の企画に乗ろう！）
信彦は真面目な顔でぐっ、と拳を握り締めた。
その少し後で、普段はクールな桃川 圭花はちょっと元気がないようだった。というのも、最近彼女は失恋を経験しているのである。どうやら、まだ踏ん切りがついていないようだ。
（あの人の好きにさせて、私の前から居なくなる時は送り出そう。そう決めた筈なのに……）
どこか心ここにあらず、といった様子の彼女を見、信彦は少し心配になる。女性を喜ばせたい、笑顔にしたい、というのが自然体である信彦にとって、圭花の曇った表情は見ていて辛い。
「……圭花ちゃんも、苦しい想いをしているんだね」
その一言に、圭花は「そうね」と苦笑したのだった。
精神面を鍛える、という事で集まった者達の中には、こんな理由の人も居る。
（精神面を鍛えたら、この素顔を見られても平気になるかな……？）
ツリ目がちな三白眼が特徴の多喜 勇生は普段かけている眼鏡を外し、コンタクトレンズを着用して参加していた。いつもと違う環境で過ごす為、思い切って素顔を晒してみたわけだが、少し恥ずかしいのと緊張とでぎこちない。
そんな彼の前では、インドからの留学生であるプリティヴィ・プラサードが眼をきらきらさせていた。
「日本は凄いねぇ。学生が気軽に苦行して悟り開く授業があって！」
「ほ、本格的な苦行とかは……ないんじゃないかな？」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年04月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年04月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年04月15日 11時00分
