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地上に堕ちし神々の深淵 ~幻影なる平和を求めて~
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【闇の同胞と光の使者】
その頃、ツェツィーリエは住宅街の裏で迷っていた。
探せど探せど暗黒の偽天使の姿は見つからない。当然だ。鳩は広場から見て、こちらとは正反対の方角に飛んで行ったのである。
しかし、それにしても何かがおかしい。
レッドクリスタルを奪った白い鳩はおろか今日はこのあたりには普通の鳩の子一羽見当たらないではないか。
「ていうか、そもそも私なんでこんな格好してるんだっけ?」
思わず、ふと素に戻りかけたそんなとき。
「ククク、ツェツィーリエ。そんなところで何をぼぅっと突っ立っている?」
「……っ、何者か!?」
ツェツィーリエと呼ばれたことにハッと意識を呼び覚まされたように、彼女は再び手を顔の前に翳して誰何の声をあげた。
「ククク……我が名はキュクロス=ガラクティコス! 『死海教典を読みし悪魔』の異名を持つ者なり!」
ノリノリでそう応えたのはツェツィーリエの級友――もとい盟友のキュクロス=ガラクティコスこと
天之川 麗仁
だった。彼もまた神魂の影響で厨二病を発現させ、前世の業がその理由だという
オオカミのコスプレ衣装
醜い獣の毛を身に纏っている。
「……キュクロス。貴様もこちら側に来ていたのか。して、このツェツィーリエにいったい何の用か?」
ツェツィは胸を反らして横柄にそう訊き返す。
「クク、このキュクロスに対して何か用かとはご挨拶だな。せっかく我が死海教典の力、貴様に貸してやろうというのに」
「なにっ!?」
「ふっ、因果を司る我が主、デウス・エクス・マキナ、汝の御名において闇に命ず――世の深淵より、永遠の時を超えて彼の者を呼び醒まし、罪深き愚か者に審判を下せよ!!」
キュクロスは電話帳のように分厚い(というか明らかに電話帳にしか見えない)禁書『死海教典』を開くと、早口に呪文のような言葉をまくしたてて、その場に双頭の黒い狼を召喚した。
「おおっ……!」
ツェツィは思わずといったふうに感嘆の声を漏らした。
「クク、我が守護精霊ならば先ほどこっそり嗅がせておいた少女の匂いでネックレスの行方を追える」
「フフ、やるではないか、キュクロス。貴様もワルだな」
「クク、いやいや貴様には到底及ばないさツェツィーリエ」
「ククク」
「フフフ」
「ねー、ママ。あそこで壁に向かって笑ってる変な格好した人達がいるよー」
「こら、見ちゃいけませんっ!」
守護精霊は一般人には見えないことがとてもツラい状況を引き起こしつつあったが、渦中の二人はまったくそれに気づく様子はなかった。
「ククク、では、行くか。鳩が豆鉄砲を食らう顔――もとい偽天使が闇の審判を受ける顔とやらを見せてもらいに」
「フフ、いいだろう」
キュクロスがツェツィを促し、二人を先導する双頭の狼の背中を追って歩き出したまさにそのときだった。
「待てっ!」
凛とした少女の声が住宅街裏に響き渡った。
『……っ!?』
キュクロスとツェツィの声が重なった。
振り返った二人の視線の先にはやはり彼らと同様に神魂の影響をうけて発病してしまった思しき一人の少女の姿があった。
「ツェツィーリエ、それに『死海教典を読みし悪魔』と言ったか。悪いが、ここから先に行かせるわけにはいかない!」
彼女の名はノーラ・ブランネージュ。
二百万年前の聖戦でツェツィーリエの呪いにより、白騎士でありながら闇の刻を生きることとなった堕ちた騎士(という
設定
)だ。
普段は
北原 みゆき
と名乗っているが、それはフツウの女子高生を演じるための仮初の名(という
設定
)に過ぎない。
「二百万年前より続く因縁と呪い、ここで貴様を討つことで断ち切らせてもらおう!」
「二百万年前? 我は齢百万であるが……」
「え……?」
ぼそっと呟かれたツェツィの言葉に、ノーラは虚を突かれて一瞬我に返るものの、
「……こ、細かいことはいいのだっ!」
なんとか気を取り直して、自身の守護精霊をその場に呼びつけることにした。
「――来い、《ランティエ》!」
ノーラがその名を呼ぶと、どこからともなく彼女の
飼い猫
使い魔であるところの守護精霊――白猫の《ランティエ》が現れた。
(やれやれ。人間風情が足掻こうとタナトスの抱擁からは逃れられぬ宿命だというのに……)
ノーラの頭に《ランティエ》の思念が直接響いてきた。ランティエは直接に言葉を話すことこそできないが、高度な知能を持つ刹那的性格の持ち主(という設定)だった。
「そんなことはわかっているっ。だが、それでも私は白騎士の誇りにかけて、奴を討ち、【黒き盟約】を解き放つっ!」
ノーラは鞘から十字剣スターブレードを抜き放ち、ツェツィとキュクロスにつきつける。《ランティエ》は(ふっ)とニヒルに笑うと尻尾を振って、身体能力強化の魔法で主人をサポートする。
「ほう、面白い? どうする、ツェツィーリエ。なんなら我が守護精霊で相手をしてやってもいいが?」
クククと笑うキュクロスの問いかけに、ツェツィはフフフと不敵に頭を左右に振る。
「貴様ごとき我々が直接手を下すまでもないわ。相手をしてやれ、サン・魔・サン!」
ツェツィが命じるとサン・魔・サンがあらぶるサンマのポーズでノーラと《ランティエ》の前に立ち塞がった。
「オレサマ オマエ マルカジリ ダゼェ」
「深海からの使者――リヴァイアサンの眷属、サン・魔・サンか……」
ノーラは唇を真一文字に引き結んで、剣先をサン・魔・サンに向けなおす。
「私の邪魔をするというのなら、たとえ誰が相手でもッ!」
「ククク、あとは頼んだぞ。愛しき我が守護精霊よ」
「よし、行くぞ」
ツェツィは手を顔の前に翳して決めポーズをとると赤いスカーフをはためかせて、キュクロスとともに今度こそ双頭の黒狼の背中を追った。
「あ、待てっ!」
ノーラがその後を追おうとする。
が、その目の前にやはりサン・魔・サンが真っ向からたちはだかる。
「オレサマ オマエ マルカジリ ダゼェ」
「くっ……。やはりこいつを片づけないと駄目か。だが、覚えておけ、ツェツィーリエ。私はこの神呪が解かれぬ限り、どこまでも貴様を追い続ける!」
ノーラはもう聞こえているかどうかもわからないぐらい小さくなったツェツィの背中にそう叫ぶ。そんな彼女にサン・魔・サンが諸手をあげて襲いかかる。ノーラは素早くサイドにステップを踏んでその攻撃をかわし、スターブレードで反撃に転じる。
かくして光と闇の戦いが、今静かに幕を開けた。
少なくとも彼女らの中ではそういう設定だった。
さて、そんな厨二な物語の一部始終を上空から一台のカメラと一羽のカラスが静かに見守っていた。
もちろんそれらはそれぞれ
檜扇 舞華
と
佐藤 英二
の守護精霊である。
二人もまた舞台の裏側で着々とレッドクリスタル奪還の準備を進めているのだった。
そして、そこにはもう一人、また別のレッドクリスタルを追う人間の姿もあった。
「ふぅっ。どうやらワタシの宿命のライバル『ノ・ノコ』はすっかり闇堕ちしてしまっているようですね」
彼女の名は
クルジッカ・ヘルマゴル
。『ヴァルプルギス降魔騎士団団長―混沌の魔手―マボナクライン』にして一億五千万年の時空を渡り歩く者(という
設定
)である。
ツェツィーリエこと女神ノ・ノコは彼女のライバルであり、数多の世界で幾度となく激しい戦いを繰り広げてきたまさに好敵手(ライバル)と呼ぶに相応しい間柄にある存在(という
設定
)だった。
「だというのに、ノ・ノコ――いいえ、今はツェツィーリエ、でしたか? ともかく彼女はそのことをすっかり忘れている様子。実に嘆かわしいことですね」
クルジッカはふぅと深く嘆息する。神魂の影響で大仰なマントの下に黒と赤を基調としたビキニアーマーを着込んだ彼女の姿はなるほど大変それっぽい。
「ワタシのことを思い出して貰わなければいくら彼女を倒しても意味はありません。ここは一つ茶番につきあってあげるとしましょう」
くすくすと笑うとクルジッカはすぐそばの家に吊るされた鳩除けの磁石を見やった。
彼女はすでに付近の住宅と飲食店を一件一件まわり、鳩除けの磁石を設置してもらうようにお願いしてまわっていたのだった。ヴァルプルギス騎士団はいつだって礼節を重んじる(という
設定
な)のである。
こうすることで、鳩の餌場はおのずと一か所に限られ、待ち伏せがしやすくなるとクルジッカは考えた。
その結果として、あまりに大勢の鳩がひとところに集まり過ぎて、事態はカオスに陥ることになるのだが、そのことを彼女はまだ知る由もない。
それにしても、
「ふふ。前世で貸した牛丼代300円、一億五千年分の利子をつけて返して貰いますよ!」
一億五千年前に貸した300円を憶えているとは凄まじい記憶力である。なんだかんだで彼女は女神ノ・ノコのことが大好きなのかもしれない。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月01日
参加申し込みの期限
2015年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月08日 11時00分
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