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レシピ3 まだまだ制作中!
【1】
出入口近くの調理台で、クルジッカは真剣な顔で火にかけられた鍋を見つめていた。
都に手伝いを申し出て了承された彼女だが、当人が口にしていたとおり、料理の腕前はなんともさんざんなものだった。
玉ねぎを刻めば一部がつながっており、かぼちゃを切らせれば大きさや形がバラバラというありさまだ。
更には、水の入った計量カップを落としたり、レンジのコードに足を引っ掛けてコンセントを抜いてしまったり……と、手伝っているのだか邪魔しているのだか、わからない。
それでも彼女は、なんとかその失敗を取り戻そうと、奮闘している。
「おおー、さすがに手際がいいですね」
料理のコツを聞いてはメモを取り、ことあるごとに、都を褒めまくる。
「素晴らしいです!」
「ワタシには、とても真似できません!」
対して都は、「口はいいから、手を動かせ」と容赦がない。
とはいえ、クルジッカの懸命さは彼女にも伝わっていた。それで今は、ポタージュ用に煮込んでいる鍋を見てもらっているのだった。
一方、都自身の方は、てんぷらを作っている。スライスしたかぼちゃに衣をつけ、百五十度ぐらいの油でじっくりと揚げるのだ。油の温度が高すぎると、半生になってしまうので、温度が上がり過ぎないよう、火加減に気を遣っている。
そうしながら彼女は、ポタージュの方の鍋にも気をつけていた。
(そろそろ、いいようだの)
胸にうなずき、クルジッカに声をかける。
「火を止めてから、鍋の中身をミキサーに入れて、更に細かく滑らかにするのだ」
「は、はい」
クルジッカがうなずき、火を止める。そのまま鍋を持ち上げ、調理台のミキサーを置いた場所まで移動しようとした。だが。
「きゃっ!」
途中で何かにつまづき、転びそうになる。
「と……と……と……」
なんとかこらえて、鍋を調理台の上に置こうとしたものの、中身が跳ねて指にかかった。
「熱っ……!」
思わず声を上げ、片手を離してしまう。
「あ……!」
鍋が――と、声を上げた彼女だったが、鍋はミトンをはめた誰かの手でしっかりと支えられ、落ちることはなかった。
一瞬詰めていた息をほうっと吐き出し、見上げた先には、赤いエプロン姿の
御剣 刀
が鍋を支えて立っていた。といっても、持っているのは一方の持ち手だけだ。反対側は、同じくミトンを手にはめた華菜子が支えている。
「大丈夫か? 指は、すぐに流水で冷やした方がいい」
「は、はい」
刀に言われてクルジッカはうなずくと、水道の蛇口をひねった。流れ出した水に、鍋の中身がかかった指を入れる。
それを見やって、刀は華菜子をふり返った。
「調理台の上に下ろそう」
「了解アル」
華菜子もうなずき、二人で両側から支えたまま、鍋を調理台へと下ろす。
「すまなかったな、二人とも」
それへ礼を言ったのは、いつの間にか駆けつけて来ていた都だった。
ちなみに、刀と華菜子は隣の調理台にいて、駆けつけて来たのだ。
「いや、大したことないさ」
都に返して、刀はクルジッカをふり返る。
「指は、大丈夫か?」
「は、はい。……すぐに冷やしたので、やけどにはなっていないようです」
うなずくクルジッカに、刀は続けた。
「火や熱いものを扱う時は、気をつけろ」
「そうアルヨ。やけどしたら大変アル」
華菜子も大きくうなずいて言うと、そのまま自分の調理台へと戻って行く。刀も、都に軽く手をふって、立ち去って行った。
「あ、ありがとうございました」
それへ慌てて深々と頭を下げてから、クルジッカは都をふり返る。
「すみません。私……」
「いいから、続きをやれ。鍋の中身は、お玉ですくって、少しずつミキサーへ入れる。こぼさないように、そうっとだ」
溜息をついて言うと、都はてんぷら鍋の方へ戻って行った。
うなずいてクルジッカは、今度は慎重に鍋の中身をお玉でミキサーに移し始めた。
やがて全部そちらに移動させ終わると、彼女はミキサーのスイッチを入れる。
(更に細かく、滑らかに……ですね)
胸に呟きつつ、ミキサーをかけ続けた。
そして、中身が滑らかなとろりとした液体に変わったところで、ミキサーを止める。
「これで、どうでしょうか?」
尋ねる彼女に、てんぷらを全て揚げ終わった都が、歩み寄った。
「ちょうどいい滑らかさだの」
都はうなずくと、ミキサーのカップの部分をはずして持ち上げ、中身を元の鍋に戻す。
「あとは、牛乳を加えつつ温めて、塩胡椒で味を調えれば出来上がりだの」
一人うなずき、都は鍋を手にガスレンジの方へと移動した。そして、クルジッカをふり返る。
「残りは一人でできるから、大丈夫だ。ありがとう」
「あ……。でも、まだ煮物を作るのでは……」
礼を言う都に、クルジッカは思わず言いかけた。
「ああ。だが、それは一人でも充分できるからの」
都は幾分そっけなく返す。
実際、煮物だけになれば充分一人でもできた。それに、煮物は火加減を見たり、途中で砂糖やしょうゆ、塩などを加えたりと、これはこれでコツが必要だ。
「……わかりました。それでは、失礼します」
クルジッカはしかたなくうなずくと、一礼してそこを立ち去った。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月27日
参加申し込みの期限
2015年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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