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【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!
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【ミッドナイト・ライブ!】
なかなか寝付けず、布団の中で悶々としながら、ごろごろと寝返りを繰り返して。何とはなしに切ない、無為な時間だけが過ぎていく……そんな経験は、きっと誰しもあることでしょう。今夜の
三宅 葉月
もまた、そうした眠れない夜に苛まれておりました。
ただ今日に限って、彼女がふと時間つぶしに、滅多に付けないテレビなど付けてみたのは、ある種の運命であったのかもしれません。
「まさか、こんなことになるなんて……ね」
何だかやけに楽しげな深夜番組を、ぼんやりと眺めているうち。少しずつまぶたが落ちてきて、ああ、ようやく眠れる……と思った、次の瞬間。気付けばなにやら無味乾燥とした、灰色の倉庫のような場所に、葉月は立っていたのです……もっとも目の前を行く彼女は、『博物館!』などと呼んで憚りませんけれど。
(……どう見ても、どこかの倉庫とかよね、ここ……)
「さっ! この、博物館!に展示されております、とっても面白くて変わった品物たちを、さっそく見ていただくことにいたしましょう。最初にご紹介いたしますのは、こちらっ」
なんとかひめこ、というらしいツアーガイドが、何の変哲も無い棚から、マイクのようなものを取り上げて掲げて見せました。
「こちらは、『
過剰演出マイク
』と呼ばれている品物です。このマイクを通して歌った歌は、びっくりするほど上手に聞こえてしまう、という何とも嬉しいアイテムなんです。どんなに歌に自信が無くっても、んふふ、オンチな方でも。あっという間に、名歌手へ早変わり! どなたか、お試しになってみませんか?」
秘子がマイクを持って、ぐるり。ツアーの参加者たちを見回しましたけれど……興味はありながらも、まだ警戒心もあるのでしょう。手を上げる人は現れません。
と、そんな中で彼女の目に留まりましたのが、
「んふふふ……三宅さん? お試しになりませんか?」
「……私?」
思いもかけず、差し出されたマイクに。なぜ自分の名前を知っているんだろう、なんていう疑問もさておき。
とくん、と鳴る胸……奇妙な状況ではありつつ、どこか葉月も、興味を惹かれてしまっていたようなのです。
「じゃあ……少しだけ。やってみるわ」
やや躊躇いがちながらも、葉月はマイクを受け取り、かちり。スイッチを入れて……静かに、歌い始めました。
響くのは、囁くような、優しく美しいウィスパーボイス。流行の歌などは良く知らないもので、歌詞とリズムはなんと、即興のアカペラで!
もともと、彼女は歌が苦手というわけではありません。彼女の持つ絵画や服飾の才と比べればいくらか落ちたとしても、なかなかの美声だったりするのです。けれど、それ以上に、
(……!? 何、これ……どんどん、歌が溢れてくる……!)
やがて。かん、かん、かん、とどこからともなく聞こえたのは、ドラムのスティックを打ち鳴らす音。
突然に周囲を包み込む、ミュージック! 葉月をぎらぎらと照らし出すド派手なネオンに、まぶしいスポットライト!
いつしか葉月は、即興で振り付けまでも交え始めて、たたんとステップ。くるりっとターンすれば、ひらりと翻るフリルのスカート!
(これ……楽しいかも……!)
すぐにも順応した葉月、彼女の備える芸術性をこれでもかと発揮し始めて、まるで絵を描くように、脳裏に湧き上がるイメージを歌詞へ乗せて。
しばし葉月の、オンステージ!
「すげぇ……スピーカーとかライトも無いのに、本当にライブみてーじゃねぇか!」
霧生 深雪
は、マイクの収められていた棚に置いてあった、説明文らしき資料を手に、きらきらと輝く葉月の即興ライブを眺めます。
資料には、『FO/A-15473』、などと良く分からない単語や説明がずらずらと列記されていましたけれど……ともかく深雪や、それに他の参加者たちも、この博物館?に収められている品々の奇妙さを、ここでこうして、初めて目の当たりにすることとなりました。
葉月のミニライブを楽しみながら、ふと口を開いたのは、
ロベルト・エメリヤノフ
です。
「ミッドナイト……前に僕、あの番組ですごく、怖い目にあった気がするんだけど。でも、今回は楽しそうかな?」
手拍子を入れてノッている秘子へ、ロベルトは、
「胡乱路って、うちの制服着てるわりに学校で見かけないから、何か事情でもあるのかと思ってたんだけど。まさか自分の番組まで持ってる、芸能人だったなんてね」
彼もまた、唐突にこんな場所へと連れてこられたことを、不思議がってはおりましたけれど。今では何だか吹っ切れてきて、素直にこの状況を楽しもう、なんて気持ちになってきているようです。
「タレントなら、スケジュールに追われて学校に来れない、ってこともあるんだろうね」
「そうだよな……なぁ、お前、出席日数とか足りてるのか? 勉強とかさ、付いていけてるか?」
ロベルトの言葉に、深雪がそんな風に言いました。
「ノートなら貸してやるし、分かんないとこあれば教えるぜ。何なら俺の連絡先も教えるし、いつでも聞いてきていいぜ」
「霧生……それって、ナンパかい?」
「なっ!? な、ナンパじゃねぇから!」
なんて、ロベルトと深雪のやり取りに。秘子は楽しげに、んふふふっとどこか柔らかい笑みを浮かべています。
「いや、実は俺の弟も、芸能活動してたんだ。だから、学校と両立する大変さ、分かるっつーか……そ、それだけだかんな!」
「んふふ、ありがとうございます。その時はお願いいたしますね?」
なんて、にっこり。いささか不器用な深雪の頬はほんのり、赤く染まりました。
「あ、そうだ」
はたと。何かを思いついたらしいロベルトが、秘子へこんなことを言いました。
「胡乱路がもっとビッグになって、有名になった時に自慢できるように。サイン、貰っちゃってもいいかな!」
「ああ、そりゃいいな。俺ももらっとくかな? なーに、ノート貸してやる礼ってことでさ」
「ふぇっ」
急に、ヘンな声を出した秘子。
いつになく、目をまんまるに見開いたかと思いますと……がばっ! 唐突に彼女、深雪とロベルトの首元にまとめて、がばっと抱きつきました。
「え、ちょっ」
「お、おい?」
「……わたくし、ファンの方に『サインください!』って言っていただくの、ずっと夢だったんです! だから、とっても嬉しいです……んふふ。んふふふ♪」
都市伝説のひとつとも呼ばれております彼女、何やらその意外な一面に、二人は顔を見合わせて。慣れない筆致で書かれた、ちょっぴり歪んだサインを受け取りながら、微笑ましく笑いました。
ミニライブは終了、マイクのスイッチを切った葉月。途端、深雪やロベルトを始め、参加者たちからは、盛大な拍手が巻き起こります。
「……ふぅ。お粗末様」
「とっても素敵でしたよ、三宅さん。またいつか、番組の中で歌ってくださいね? きっと視聴者の皆さんにも、喜んでいただけると思いますから」
そんな風に言われては、まんざらでも無かったのかもしれません。
「気が向いたら、ね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月12日
参加申し込みの期限
2015年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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