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何も死守しない普通の一日
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月詠はスケッチブックの絵に沈んだ目を向けた。金髪の少年がテナーサックスを手に佇んでいる。楽器の細かい部分まで描き込まれていた。
「躍動感に欠ける絵だね」
周囲は、そうですか? と意見が食い違う。月詠はモデルとなった智に声を掛けた。
「ここでサックスを吹いてくれないか」
「え、ええぇ、こんなに人が一杯いるところで!?」
「君は何の為にサックスを持って街に出てきたのかな」
「そ、それは……演奏する為です! ぼ、僕は変わるんだ!」
智は腹に溜まっていた鬱憤を吐き出した。背筋を伸ばしてテナーサックスのマウスピースの尖端を見つめる。
「そ、それでは僕の、お気に入りのスイングできる曲を演奏します」
月詠の周りに集まった者達が一斉に拍手を送った。甘い曲をお願いね、と男性の胸に頬を寄せた女性が潤んだ目で言った。
「え、スイングで甘い曲ですか!? が、がんばってみます……」
全員の目がテナーサックスに注がれる。あ、あの、と口籠って智は身体を真横に向けた。
自然に目が横へと流れた。安っぽいヒーローのお面を被った咲が仁王立ちの姿でいた。気に掛けながらも智はマウスピースを怖々と咥える。
「僕はリア充撲滅委員会の者だ! という訳でおまえら」
咲は拳を作り、右腕を大きく後ろに引いた。それはろっこん、『メガエラ・フォース』の構えであった。
「死ねぇぇぇ!」
絶叫に近い怒声を上げた直後に突風が吹き荒れる。
智のテナーサックスの音は掻き消された。風に押された咲は後方に傾き、拳から放たれた黒いビームは朱が混じる空の一部を穿った。
砂混じりの風が治まるまで全員が瞼を閉じて耐えた。智はテナーサックスを守るように身体を丸めていた。
風が緩やかになった。智は目を開けて、ふえぇぇぇ、と声を上げた。仰向けに倒れている咲の元に駆け寄って声を掛ける。
「だ、だいじょうぶですか!?」
路面に後頭部を強かに打ち付けたのか。返事がなかった。智は肩の辺りに触れて少し揺すってみた。
「い、意識はありますか? 救急車を呼びましょうか」
「……あれ、咲は何を?」
少し頭を振りながら上体を起こし、ゆらりと立ち上がる。被ったお面に気付いていない様子で、とぼとぼと歩き出した。
「……帰ろう」
虚ろな声を出して咲は来た道を戻っていった。目にした智は月詠の方に向き直るといきなり頭を下げた。
「あ、あのあの、今度はがんばりますから!」
智は周囲の制止を振り切って走り出した。最後に、ごめんなさい、と声を残して見えなくなった。
「そろそろ夕方だ。私も帰るとしよう」
ベンチから腰を上げた月詠に、卵先生、ありがとうございました、と居合わせた者達から感謝の言葉を掛けられた。
月詠は軽く手を上げて、楽しかったよ、と返した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月08日
参加申し込みの期限
2015年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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