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寝子島☆蒸気と帝都の浪漫譚!
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蜘蛛になって逃れる事は出来るし、タルトもその気になれば黒服を引っかいて逃れることができる。だが、葉月を見捨てては置けない。そのジレンマはタルトにもあった。
海斗はそれとなく【五十嵐研究所】に味方する面々の戦力を殺ぐつもりで居た。が、上手い具合に分散してくれた事を心から喜んでいた。もしかしたら簡単に設計図を入手できるかもしれない。だが、今は【ファルコ窃盗団】をどうにかする事が先決だ。
「設計図は渡せない。だが……人質は助けたいんだ」
「先生……」
悩む尚輝を庇うように時子が銃を握り締める。だが、今動けば……。
少し離れた場所では、未だサキリと刀が戦っている。刀としてはサキリの武器を破壊ないしすっ飛ばして戦力を削ぎ、逃げたいところなのだが……。
一方の円は猫型計算機『にゃーくん』から蒸気を噴出させて目くらましにし、石を投げきってしまった真央を庇う。真央は真央で拳銃を拾うも怖くて扱えず立ちすくんでいた。
「それをこっちへ」
「! 頼むのだ!」
蒼志へと渡した真央は仕方なく落ちていたスパナなどを投げて応戦。陽太と蒼志は相変わらずけん制へと動いてくれている。
「なんか、様子がおかしい……?」
黒服の撤退に違和感を覚えた轟はそれとなく静かに尚輝を追っていた。そして、人質が取られている事に気づく。さぁ、どうしよう……と考えた、まさにその時だった。
「わあああっ! どいてどいてどいてー!?」
「急に調子がおかしくなって……ってあああああ!」
いきなり焔と都が乗った蒸気バイクがかなりのスピードで突っ込んできた! これには礼美も面食らう。
「お嬢様!」
ファントム・レディが庇い、それを避ける蒸気バイク。焔と都はパニックになりながらも暴走を続ける。それを好機と睨んだタルトは思いっきり黒服に噛み付き、駆け寄った記士郎は葉月の手を引く。
「! スパイダースパイダー!!」
「なっ!?」
まもるもあっという間に蜘蛛へ変身し、かさかさと壁を張って逃走。そして猫の背に乗ってその場を離脱した。人質は居なくなり、暴走バイクもまた路地へと消えてしまう。
そして、同じタイミングでサキリのナイフが刀の攻撃とサキリのスピードに耐え切れず破損する。それに舌打ちしつつ礼美の元へ戻れば、彼女はファントム・レディの傷の具合を見つつ悔しそうな声を上げた。
ファントム・レディとしてはその傷を尚輝に移し拷問したかったのだが次々に尚輝の援軍が来ている。黒服たちはバイクの暴走もあいまって満身創痍だ。
「くぅ~~~っ、おぼえてなさい!」
【ファルコ窃盗団】の首領、礼美は側近のファントム・レディに肩を貸し、サキリに守られながらその場を離れる。
「今日の所は退散するが……いつか必ず決着をつけるぞ」
「望むところだ」
サキリがそう吐き捨て、刀が応じる。二人の間に火花が散る刹那には煙幕弾が破裂し、煙が薄まる頃には姿を消していた。
だれもが僅かにでも気を緩めてしまった。故に、それはおこった。尚輝の手から海斗が設計図をひったくったのである。
「な、何をするおつもりですか?」
時子が叫ぶも、海斗は言う。
「本当は、オラはあんたらとかどうでもよくってな。全部陸軍が主導するようにするだけだべ。 御剣中尉なら分かるっちゃろ?」
「なっ……?!」
陸軍所属の刀はその言葉に怪訝そうな顔になる。その表情に苦味を覚えつつも海斗は言葉を続ける。
「そうなりゃ飛行船の建造や窃盗団の摘発まで全部国がやるし、リッカルドはお抱えの慈善事業に金を使えるべ。技師たちもこの功績が認められて予算が増えるべなぁ。これなら誰も損はしないんだべ?」
「本当に、そうかな?」
円はいつになく厳しい表情で海斗を見、いつでも動けるよう身構える。
一方、傍らの修は苦々しい顔で様子を見ていた。【ファルコ窃盗団】がらみの一件については捜査権逮捕権を海軍の一部の面々……今回の場合、陽太と蒼志……に持たせている。しかし、陸軍が絡むとなるとややこしくなりそうだ。残念ながら今の時点で陸軍につながるコネクションは、修には無かった。
「……その設計図は、偽物だ。おまけに、本物だとしても致命的なミスがある」
不意に、尚輝が口を開いた。その言葉に、修が目を見開く。それは万が一に備えて決められた芝居だったのだ。彼は円から設計図を貰うと一気に開く。
「エンジン部分に欠陥があり、離陸後爆発するんだ。こんな危険なもの、中沢様に渡すわけには行かない」
「そんな訳……」
「事実なんだ。そして、僕はそれを修正しなくてはならない!」
尚輝の言葉に肯き、修はそれを瞬時に分解してしまった。だが、海斗は慌てない。偽物が本物とすりかえられている事や本物は誰がもっているかも知っている。
「嘘つくでねぇ! それは偽物っちゃ。ほら、本物を出すべ」
「わかったよ。陸軍さん、そんなせっかちな事いわないでよね」
後から追いついた陽太が修から設計図を受け取る。だが手が震えて落としてしまった。傍らの蒼志と轟が拾い上げ、海斗はそれを開き……目を見開いた。何も書かれていないのだ。
「……っ! 摩り替えたべな!」
海斗は円たちからも設計図を奪うも、全て偽物である。その場にある物、全てが。という事は……!?
「五十嵐博士……」
「設計図の修正案はここにある。……僕を攫うかい?」
「やりあうなら、俺たちが相手になるぞ」
尚輝の言葉に刀が頷き、円たちも身構える。
(これはちぃっと不利な状況っちゃね……。御剣中尉が『こっち』側だったら……)
いや、首を振ってそんな事を振り切る海斗。引き時だと感じた彼は悔しさを滲ませつつも息を吸った。
「悔しいっちゃけど、ここは退散したほうが良さそうっちゃ」
そう言うと刀を、そして海軍の面々を僅かに睨み、その場に居る者全て見渡してこう言った。
「その行動が本当に正しかったか、自分の胸に聞いてみるっちゃよ。『陸軍を頼って置けばよかった』、と後から後悔しても遅いっちゃ。五十嵐博士、考えが変わったらいつでも陸軍の戸を叩いてくれ。オラの上官とかが上手くやってくれっぺよ」
海斗はそれだけ言うと風のように退散した。
その後ろでは、記士郎は助け出した葉月がスケッチブックを抱きしめている事に気が付いた。
「それは……?」
「……役に立つかは分かりませんが……」
葉月が恐る恐るスケッチブックを開く。そこには、包帯を巻いた女の顔が書かれている。先ほど現れたファントム・レディのものだろう。
そして、修が持つ本物の設計図と偽の設計図を交換した轟が、焔が操縦する蒸気バイクで脇をすり抜ける。途中で周りの様子を確認していた都に蒸気バイクを預け、近くに居た勇と勘助に護衛されながらビルへと駆け込んだ。
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担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月19日
参加申し込みの期限
2015年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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