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星ふる夜、いつもとちがう空の下で
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●カレーとテントの優先順位
こちら、RVのキャンピングカー。先ほどのケンカは収まったものの、今度はどうやらテント設営に苦労している様子。
八十八旗 信彦
がいらだちまじりの声をあげる。
「お前ら手伝え―!」
タープテントを立てるには両端をもって一度横に広げる必要があるというのに、信彦の反対側はお留守。
それもそのはず、他のメンバーの関心は出来上がったばかりのカレーに移っていたのだ。
「祝・かんせーい!」
緋王 輝夜
が鍋のフタをあければ湯気が立ちのぼり、つづいてスパイシーな香りが鼻をくすぐる。
「どれ……お、普通に美味いな。てっきり例の栄養ドリンクみたいな味なのかと」
「ふっふー、侮るなかれ。料理は得意だ! ベガも手伝ってくれたしな」
味見をする
神木 煉
にむかって、得意げに胸をはる。料理が下手じゃないのは本当だが、味つけは半分
瑠璃条 ベガ
に手伝ってもらった。
「あたしの味つけはちょっと甘口だけど、気に入ってもらえるかな……?」
「うん、おいしいよ。はやくみんなで食べたいね」
上穗木 千鶴
の反応をみて、ベガは嬉しそうだ。楽しそうな一行は、さきほどから信彦が『手伝ってプリーズ!』な視線を送っているのにも気づかない。わりと切実に訴えてるつもりなのに、日ごろの行いも俺の基準ではいいはずなのに!
ひとつめまでは立て終えたものの、ふたつめのテントは金具が引っかかっているのかなかなか開かない。いよいよ困り果てたその時、救いの手があらわれた。
「そこにいるの、八十八旗だよな?」
御剣 刀
に、
小山内 海
。身体測定の時に信彦と面識のあったふたりだ。
「刀に海ちゃんじゃねーか、いらっしゃい! あの時はどうも」
ちょうどそのことで謝ろうと思っていた刀は少し気まずそうだ。不可抗力だったとはいえ、信彦を勢いよく蹴ってしまった。
「その節はすまなかった」
「や、そんな気にしなくていいぜー! ……ちょっと痛かったけど」
やっぱり痛かったのか。重ねてすまない、と謝る刀。
「謝ったんだからチャラだチャラ! それより、どうしたんだ?」
「いや、通りかかったからあいさつに来ただけだよ」
ふたりの会話を聞いていた海は、信彦がつかんでいるものが気になり、筆談で質問を投げかける。
『それ テント?』
「ああ、これな。他のみんながカレーの味見に夢中になっちゃってさ」
向こうではカレーの良い香りがしているというのに、この温度差は一体どこからくるのか。料理はできても、テントがこのままだといまひとつキャンプ気分になれない。
「俺一人でも立てられなくはねーけど、広げる途中で引っかかっちゃってさー」
「そういうことなら俺も手伝うよ。こっち側を持てばいいのか?」
二人がかりで引っ張って屋根部分を広げ、のばした支柱をペグで地面に止めれば、ようやくテントの完成だ。これで落ち着いて夕飯にできる。
「あとで起きるかもしれないから、ちーちゃんの分は鍋に残しておくとして……よかったらカレー食べてくか?」
「いいのか?」
ちょうどお腹の減っていた刀は食べたそうだったが、ご相伴に与ろうとする刀の腕を海がくいくいひっぱっている。何かを言いたそうだ。
『おいしそうだけど よなかに カレーは すこし おもたいかも』
そうスケッチブックに書くと、海は申し訳なさそうにごめんね、とジェスチャーで謝る。
「それもそうか。どうするべきかな……」
刀の空腹も大問題だが、年頃の女の子にとってカレーは別の理由もあり人前では食べづらい。
二人が悩んでいるところへ、新たな訪問者があった。
「こんばんは。凄い車ですね……いまからお夕飯ですか?」
御鏡 聖
だ。おおきなキャンピングカーが止まっているのを見つけて信彦たちだとわかり、立ち寄ってみたらしい。
配膳にまわっていた信彦も聖に気づき、振りかえる。
「聖ちゃんじゃねーの! そうそう、みんなでカレー作ってたんだぜ!」
そういうと、聖はすこし残念そうに眉をよせる。
「そう、ですか。お弁当を作りすぎたのでおすそわけしようと思ったのですが、間が悪かったでしょうか……」 お弁当と聞いて、食べ盛りの輝夜が大きく手をふる。
「気にすんなー! カレーもお弁当も、あたしは大歓迎だぜー!」
輝夜はそういってくれたものの、メンバーからしてお弁当はいくつか余りそうだ。そのことで聖が悩むいっぽう、刀はそれをチャンスと捉える。これなら海も食べれるかもしれない。
「なあ、御鏡……もし本当に余ってるようなら、俺たちももらっていいか?」
そういわれると聖はうれしそうに微笑んで、もちろんいいですよと答える。
「少し多めに作ってきましたから、刀さんと海さんの分もありますよ」
聖がひらいたお弁当の中身は、玉子焼きに唐揚げや煮物、野菜が盛りだくさん。
味つけもやさしそうで、ふんわりとお出汁の香りがする。
『これなら たべれそう』
「決まり、だな。ありがとう御鏡、二ついただいていくよ」
自らすすんで食べたいといわれ、聖は嬉しそうだ。おいしく食べてくれる人がいるだけで、料理する側はとても幸せになれる。
刀と海、聖が立ち去ったあと。時計の針はまもなく12時をまわろうとしていた。
煉は食後の満腹感にみたされハンモックで寝入っている。
0時になったら起こしてくれと言われ、いわれた通りに輝夜は煉を起こしにかかる。
「おーい、そろそろ起きろ煉ー。流星群見逃しちまうぜー」
しかし煉は寝返りをうつばかりで、起きるにはもう少し時間がかかりそうだ。
まったく……理不尽なものを感じながら、もう一度、煉を起こそうと体をゆすってみる。
「ん……輝夜あ……」
寝ぼけた煉の腕が輝夜の腰にするりとまわる。
「ひゃあっ!?」
あわや抱きまくらになるところを回避し、輝夜は顔を赤らめた。
「あいつら、俺をさしおいて……!」
ハンモックを用意した本人である信彦は、己の企てた計画が先を越されそうな状況に危機感を募らせる。わざわざ『二人のっても大丈夫』なものを選んできたのに。
「でもいいもんね。さーて俺はと……」
左のハンモックにはちーちゃんこと千鶴、右のハンモックにはベガちーことベガが寝転がっている。
魅惑のHカップちーちゃんにかわいく可憐な乙女ベガちー、男としてどっちをとる(口説く)べきか。
二人とも寝てそうなので、まずはこの日のために用意してきたセリフを小声で練習。
「流れ星の一瞬の輝きもキレイだけど、キミとこうしていられる時間の方が俺には何倍も輝いてみえるよ、せにょりーた」
よし、かまずに言えたっ。ひそかにガッツポーズ、次は本番だ。
「ひこにゃん……あたし、うれしい」
向かって右のハンモックからベガちーの声がする。もしかしなくても今の、聞かれていた……だと。
「このハンモック、二人で寝転がれるんだよね? ひこにゃんと」
「ま、待ってくれせにょりーた! 俺はまだ選択もとい心の準備が……!」
ヘタすれば修羅場なふたりの会話も、ほとんどまぶたの降りかけている千鶴には聞こえない。聞こえてはいるけど、言葉に聞こえない。
流れ星を見るまでは……うっすら目をあけた時、東の空にちいさな光があらわれるのを千鶴は目にした。
光はぐんぐん加速し、やがて空高く輝く一等星のあたりで消滅する。
「……ながれた」
千鶴の眠たそうな目が、流れ星の軌道をとらえた。なんて綺麗なんだろう。がんばって起きていた努力が報われた気がした。このままずっと見ていたい。でも、ぼくはもう……。
キャンピングカーの中で、時計の短針がカチリと動く。0時きっかり、千鶴、寝落ち。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月06日
参加申し込みの期限
2013年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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