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星ふる夜、いつもとちがう空の下で
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●ひとりでいても
星見のスポットを探して、二人の少女が林道を歩いていた。にぎやかな声が林間に響く。
「よかったアルよー! 誰とも約束してなくて心細かったアルー!」
元気さをふりまいているのは、ラーメン屋『猫島軒』の娘、
畑中 華菜子
。
丁寧に結ったお団子頭がトレードマークだ。
「もし声をかけてもらわなかったらと思うと……アルー!」
一人ぼっちから解放された安心からか、すこし声のトーンが高い。
「えへへ、私もっ。夜におでかけって、ドキドキするね」
榊原 飛鳥
は屈託のない笑みを浮かべ、話を聞いている。
華菜子のほうを振り返るたび、すっきりまとめたポニーテールが元気よくはねる。快活さにくわえ、切れ長のパッチリとした目が利発そうな印象を与える少女だ。
「知り合いの人、全然みかけなかったの?」
おしゃべりを続けながら、飛鳥は懐中電灯のスイッチを入れて足元を照らした。砂利道に入り、華菜子が歩きづらそうにしているのに気づいたからだ。
「いたアルよ! 見つけたけど、見失ってしまったアル……」
「ありゃー……そっか」
お団子頭が元気をなくしてうなだれる。声をかけられなかったのは残念だけど、仕方がない。
「よし、なら私と一緒に流れ星を見よう! 女の子どうし、気を使わずにいこ!」
肩をぽんと叩いて華菜子を励ます。
「たくさん流れ星が見れたら嬉しいなあ。夜空の星のひとつひとつにも歴史があるって聞くし、楽しくなっちゃうねっ」
しばらく歩いて林道をぬけた先には、古めかしい墓が立ち並んでいた。
一部の墓は崩れたりしていてうす気味悪いものの、ここからなら夜空と夜景の両方を眺められそうだ。
先客として少女が一人、腰掛けている。
「わあ、いい場所みつけたね!」
先ほどから少しずつ、流れ星が降りはじめている。あおいだ星空に圧倒されながら声をかけると、少女が振り返った。
「お先に失礼してまーす☆ 一緒にみる?」
先に来ていた少女はひろげていた厚手のブランケットをわきに寄せ、二人分の座るスペースを確保する。
「いいの? 先に見つけた場所なのに? ええと……」
「
湯浅 月子
。月子のことは月子、って呼んで☆ ここから見る流れ星、すっごくキレイだよ!」
楽しいことは誰かと一緒に。月子のポジティブな誘いに、飛鳥は乗ることにした。
「じゃあ、お隣失礼するね! 華菜子ちゃんも、ほら!」
「ありがとアルー!」
今夜のショーは、まだはじまったばかりだ。
深い青の瞳に、ツンととがった無愛想な唇。背中まで伸ばした髪はつややかで、どこか突き放した印象を与える。
そんな風貌からはなかなか想像がつかないが、
彩華 紫乃愛
の心は温かな気持ちで満たされていた。先日、紫乃愛はある人と思いを伝えあい、恋仲になったのだ。
(「流れ星が流れるまでに3回願いを唱えれば、叶うと聞きました」)
最初に好きという気持ちを知った時、気持ちをコントロールする術がほしくて紫乃愛は本やCDをあさった。けれど本を読んでも相手の気持ちがわかることはなく、恋愛のノウハウが歌われている歌もなかった。
温かく、けれども切ない。恋する気持ちは矛盾だらけで、コントロールがむずかしい。
(「私は、大好きな人とずっとそばにいたい」)
恋愛のうたに永遠を願う歌詞が多い理由もいまならよくわかる。
この幸せがつづいてほしい。人との距離感にずっと悩んでいた紫乃愛にとって、大きな進展だった。
(「消えるまでに3回なんて……けど、願う強さがあればきっと……大丈夫ですよね」)
そっと手を組み合わせ、空に祈る。
その様子を見ていた
奈良橋 博美
は祈り終えるのを待って、紫乃愛に声をかけてみる。
「星に願い事かー」
見られていた。あわてて振り向き、紫乃愛はいいよどむ。
「……ええ、すこし」
恥ずかしさに顔が赤くなったのを見られたくなくて、少し顔をうつむけてしまった。人見知りがちな人だと気づいて、博美はプレッシャーを与えないようさりげなく隣に座る。
「自分の力ではどうしようもない時、願かけしたくなるのも自然な気持ちだと思う。……そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うぜ、俺は」
そういうものなのだろうか。ごく自然に接することのできるこの人になら少々しゃべってもいい気がして、自分の願いごとを少しだけ明かしてみようと思った。……先ほどとは別の、もうひとつの願いを。
「お友だちが増えたらいいな……って」
恋とは別の、紫乃愛のもうひとつの願い。それを聞いて、博美はさばさばとした口調で答えた。
「話しかけてみればいいんじゃないか?」
ためらう気持ちはあって当然だけど、きっかけを作っちまうのが一番手っ取り早いぜ、と。
「俺、あっちでしゃべってる人たちに声かけてみる。いろいろな人と話がしてみたいんだ」
そういって立ち上がり、歩いていく博美。いまの紫乃愛は、彼女のように思いきりよくなれない。けれど、先の博美のいったきっかけというのは、大事なことのように思えた。
人見知りの治った未来の自分を夢見て、紫乃愛はもう一度、星空に強く願いをかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月06日
参加申し込みの期限
2013年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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