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にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
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■星ヶ丘/住宅街
街の中の異変に、
八神 修
は窓からそっと様子をうかがっていた。
双眼鏡の向こうに見えるバケモノ――その姿に、彼は思わず首を傾げる。
いつか参加した映画に出てきた怪人によく似ている。名前は何と言ったか。
(ミドリ人間、だったかな)
またろっこん絡みの事件だろうか。八神は双眼鏡をカバンにしまうと、椅子から立ち上がった。その体には「護身用」という名目のもと所持していた防弾・防刃ベストを着込んでおり、手には――これもまた「護身用」という名目のもと、二本の警防が握られている。完全武装の八神は、この異変に真っ向から立ち向かうつもりであった。
何かしらろっこんが影響しているとすれば、考えられる原因は一ノ瀬しかいない。彼を探し出すためには、このバケモノたちと戦うことにもなるだろう。
彼の専属運転手が愛用しているバイクをそっと拝借すると、八神はエンジンをかけた。
と、その音にまるで反応したかのようにひとつの小さな影が飛び込んでくる。
にゃあ、と小さく鳴いて彼の膝に飛び乗ってきたのは、彼が飼っている黒猫ブラックだった。
そういえば、ミドリ人間は猫に弱かったという設定があったはずだ。ブラックも映画のときみたいに活躍してくれるかもしれない。
「ありがとう、ブラック……頼んだぞ」
その頭を撫でると、ジャケットのファスナーを緩めてブラックが飛ばされないようにしまいこむ。
これから恐ろしい出来事が待ち受けているのかもしれない。
けれどブラックと一緒なら――小さな相棒に勇気をもらいつつ、八神はバイクのアクセルを加速させた。
■星ヶ丘/教会
異変に気づいて街に出てみれば、とんでもないバケモノが辺りを徘徊している。
呉井 陽太
と
須崎 蒼志
が偶然出会ったのは、教会前の道路だった。
「いや、やっぱこーいうバケモノは教会とか苦手かなぁと思ってねぃ」
夜の教会は静かだ。外の喧騒とは切り離されたようにがらんとした堂内に、呉井ののんびりとした声が響く。こんな状況だというのに、彼の空気はあくまでもマイペースなものだ。
「その考え、ビンゴだったみたいすね。あんだけいろんな建物に侵入してるバケモノが、ここにはまったく入ってこないっす」
先輩の言葉に、須崎もうなずく。
考えを同じくして教会に逃げ込んだ呉井と須崎。2人は並んで教会の長椅子に腰掛けている。どうやらここは完全な安全地帯のようだ。
……とはいえ、ずっとここにしても事態が解決するわけではない。
どうしようか、と須崎が口を開きかけたときだった。
外から、女の子の悲鳴が聞こえてきたのは。
「だ、誰か! 助けてっ!」
すがるように伸ばした手は虚しく空を切る。
どれくらい走っただろうか。追いかけてくるバケモノから夢中で逃げていた
青倉 白
の体力はもう限界であった。息をするたびにわき腹が痛む。恐怖と疲労で膝はがくがくと震え、もう走ることができない。
延々しつこく追いかけてきていたバケモノが、ついに足を止めた彼女の後ろに迫っている。
(もうだめ、死んじゃう……!)
振り上げられた血まみれの爪を前に、逃げる体力はもう青倉には残されていなかった。
死を覚悟し、目をつぶったとき――
「っぶねーな、間に合ったか?」
青倉とバケモノの間に飛び込んできたのは、ビリヤードのボールを握り締めた須崎だった。その手を中心に菱形の結界のようなものが辺りに浮かんでいるのが見える。
「……え?」
突然のことにぽかんとする青倉の腕を、呉井が助け起こすように引っ張った。
「もう大丈夫だよぉ、ほら、立てる?」
「あ、は、はいっ!」
呉井の手を借りながら立ち上がった青倉は、そのまま彼に引っ張られるまま走り出した。
「蒼志君、あとは任せた!」
「ちょ、待ってくださいよ先輩!」
ろっこんの結界を解くと、慌てて須崎も2人の後を追う。
彼のろっこんはあくまで防御特化のものだ。あの爪の一撃から完全に身を守ることはできても、バケモノは倒すどころかダメージすら与えることはできない。
「俺はこんくらいしかできないけど……囮くらいにはなるかな」
呉井はポケットから自作の紙粘土細工を取り出すと、バケモノの方に放り投げた。小さいながらライオンを模したその動物は、果敢にもバケモノの足に食らいついている。
「よし、このまま教会に逃げ込むぞ!」
須崎と呉井の力を合わせても、バケモノを怯ませるのは1体が限界だ。疲れきった青倉を休ませるためにも、再び教会の中へと逃げ込むのだった。
■星ヶ丘/住宅街
町中で起こっている怪奇には心当たりがあった。
(これ……ぜったい一ノ瀬のせいだろ!)
一ノ瀬と共に映画製作に携わった友人の三村は、星ヶ丘のマンションから車を走らせていた。
「とにかくあいつの家に行かないと……えーと、旧市街の……」
アクセルを緩めつつ、三村が備え付けのカーナビに手を伸ばしたときだった。
イヤーッ、と気合を入れるような雄叫びが聞こえたかと思えば、オープンカーの助手席に1人の女性が飛び込んできた。
「う、うわあっ!? だ、誰だ!?」
「美少女忍者カフカちゃん参上! 悪いヤツは爆発四散させちゃうぞ!」
そう言ってばちーんとウインクしてみせたのは
神狩 カフカ
だった。
「に、忍者? え? 何? 忍者?」
「……そーいう素の反応されるとこっちも困るもんでさァ」
とっさのことに目を白黒させる三村に、神狩は肩をすくめてみせる。
「ま、職業ボディーガードってところですかねィ? どうです、今ならお安くしときますぜィ」
「ボディーガード? き、君が……?」
見たところ、彼女は女子学生にしか見えない小柄な少女だ。
けれどこのイカれた世界、1人での行動が心細かったのは事実だ。それに減速したとはいえ走っている車に飛び乗るだなんて、ちょっと一般人とはかけ離れている気もする。
(ホントにニンジャなのかな、この子)
「あ、おにーさん! そこそこ、そこに人間っぽい人たちが!」
混乱する三村だったが、神狩の声にハッと我に返る。
彼女が指差した先には、複数のミドリ人間に追い詰められる3人の人影だった。顔を見るにいずれもまだ幼い――高校生くらいだろうか。
「どーしやす? あれくらいの人数なら僕が――」
「いや……せっかく車に乗ってるんだ、このまま轢き殺そう!」
「うわ、過激派」
神狩は肩をすくめつつも隣で律儀にシートベルトをつける。かちり、とベルトが締まった音と共に三村は大きくアクセルを踏んだ。
「君たち危ない、下がってて!」
急に突撃してくるオープンカー。そこから飛んできた声に素早く状況を察した3人は、身をかばいあうように退いてその場に伏せた。
直後、突っ込んできたオープンカーはきれいにミドリ人間だけを轢き飛ばし、甲高いブレーキ音を立てながら停車した。
「うわ、映画みてーだなコレ」
「危ないトコだったねぃ。白ちゃん、怪我はない?」
「はい、ありがとうございます」
襲われていた3人の学生――須崎と呉井と青倉たちは、服についた埃を払いながら立ち上がった。
オープンカーで派手に登場した大学生の三村と、ニンジャ……? を名乗る少女。三村から話を聞くと、どうやらこの現象の原因は旧市街にいる一ノ瀬にあるようだ。
「やっぱりそういうことだったか。何となくは予想していたけど」
三村の話に、どこからか声が聞こえてきた。
「きみは! 映画製作のときにいた……八神くん、だっけ」
三村が嬉しそうな声をあげる。
そちらの方を向くと、ヘルメットを脱ぎながら歩み寄ってくる八神の姿があった。彼のそばにはバイクが留まってある。派手な赤いスポーツカーを見つけた彼は、そのまま三村の後を追っていたのだ。
「なら話は早い。手分けして彼を探すついでに――俺はこのことを通りすがった人たちに教えて回ります」
車は5人乗りであるが、八神はバイクで移動することができる。
その機動力を生かして、別行動での情報拡散を買って出た。
現状を打破するために動き出す彼らの様子に、須崎もうなずいてみせた。
「そーいうことなら手伝いますよ。守りなら自信ありますし」
「白ちゃんはどうする? 怖いならそこの教会にいてもいいんだよ」
黙って話を聞いていた青倉に、呉井は優しく話しかける。
バケモノとの追いかけっこだなんて、大人しそうな少女には酷な話である。そこの教会なら安全ぽいし、と須崎も隣でうなずいた。
「いえ……あの、三村さん。一ノ瀬さんの手作りのものってありますか?」
しかし青倉が口にしたのは、まったく予想外の言葉だった。
先ほどまでおびえていた少女の眼差しは、いつの間にかどこか決意のようなものが浮かんでいる。
「え? えーと……ダッシュボードにあいつのノートが入ってたはず」
言われて助手席の神狩がダッシュボードを開くと、そこには「マル秘! 映画製作メモ」と書かれた一冊のノートがあった。
「なになに……次回作はミステリ? クローズドサークル?」
「神狩さん、頼む、読まないでやってくれ……」
音読されそうになる友人の恥ずかしいノートをひょいと取り上げると、三村はそれを青倉に渡した。
「これでいいのかな」
「はい……これがあれば、一ノ瀬さんの居場所が分かると思います」
彼女が口にした言葉に、一同は目をしばたかせた。
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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