this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
エイプリル・ウール
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
●丸くて小さいけど三角じゃない
――寝子島街道。
「風が気持ちいい。こんな日にカイト繋いだら、楽しいだろうな」
海上でサーフィンを楽しむ自分を想像しながら、
七海 真帆
は自転車で走っていた。左手につけたダイバーズウォッチを一瞬だけ確認して、時間に余裕があることを確かめた。
寝子ヶ浜にある家から学校までは、真っ直ぐ北上すれば距離はないが、今日は海を見ながら自転車で走るコースを選んでいた。短く切り揃えた髪が揺れて、耳をくすぐる。
「ンメェ~ベェ~ンメェ~ィ」
風に乗って、何かが聞こえたような気がした。
伸びたゴムを指で弾いたときの波長と似ていたが、少し違う。
進行方向、つまりは向かい風に乗って聞こえてきたそれに向かって、ペダルを踏み続ける。
「ンメェ~ィベェ~」
車の駆動音にまぎれていたが、進むにつれて、声がハッキリとしてきた。
自転車を止めて、辺りを見る。声のした方向的に、恐らくは中央分離帯の背が高い草の中――に『何か』がいる。空耳ではないことを確かめようと耳を澄まると、再び鳴き声が聞こえた。
(…………何だろう?)
無性に気になって、自転車を脇に留め、車の通りが途切れた瞬間に中央分離帯へ駆け寄った。
「メェ~ィベ~ィ」
最初に目に付いたのは、つぶらな瞳。そして、わたあめのような真っ白な身体。
それは、羊だった。だが、随分と――小さい。
「子供……かしら」
何にせよ、このままここに放置するわけにもいかない。七海は子羊を抱えながら、来たときと同じようにタイミングを見計らって歩道に戻った。
「どうしよう、この子」
自転車のカゴに入れると、すっぽりと収まった。カゴのフチに顎を乗せて、まるでそこが自分のために用意された特等席かのような態度をとる。
小さな頭を撫でながら、お気に入りの時計が示す時間を見る。まだ若干の余裕があるが、好きに使える時間は多くない。
「……ふむ」顔を上げた七海の視界へ、街灯に貼り付けられたポスターが飛び込む。
全く気が付かなかったが、羊のイラストが描かれたそれは、周辺の掲示板などにも同じような物がいくつもあった。
「あぁ、キミ……動物園から逃げてきたのね?」
「ンベェ~メィ」返事をするかのように、羊が鳴く。
「駄目よ。親御さんが心配するでしょう?」
言葉が通じるはずもない羊相手になぜか語ってしまうが、相手もこちらの発言に合わせて少し悲しそうな表情になった、ように見えた。
(最初は一緒にいたけど、はぐれたのか……それとも、ただの迷子かしら。どちらにせよ、こういうときは)
「交番へ行きましょう」
「メェ~ィ」
そうして、一人と一匹は自転車に乗って交番へと向かった。
すぐ近くだったので、あっという間に到着したが、人の気配がない。
「すみませーん。誰かいませんかー」
最寄の交番、寝子ヶ浜交番へと辿り着いた七海は、子羊を抱えながらガラス張りの扉から中を覗き込んだ。小さな机が置かれていた。机の横に設置されたパイプ椅子には、誰も座っていない。
奥にパーテーションで区切られたスペースと扉があるが、そちらを見るまでもなく卓上のプラスチックカードに『御用の方はこちらをお使い下さい』と電話が置いてあった。
受話器を持ち上げると、何も操作をしなくてもコール音が鳴る。そして、すぐに声が聞こえた。
「あ、すみません……」
手短に自分の名前と学校名、羊の事を伝えた。どうやら寝子ヶ浜に隕石(?)か何かが落下して、それの対応に当たっているらしい。
確かに今朝は何か騒がしかったような気もするな、と思う七海だ。
「あのー、すみません。遅刻しそうなんで、この子……えぇ、羊。動物園の方が引き取りに来るまで、学校で預かりますね……はい。そうです」
交番に置いて行くわけにもいかない、ということで話が纏まった。必要であれば入り口の脇にあるロープを使ってもいい、ということだったので遠慮なく借りることにした。
「連れて行くときは、カゴの中だけどね」
「メェ~ィ」
すっかりカゴが気に入ったのか、もそもそと身体を動かしている。網目の横から毛がハミ出て、不思議な状態になっていた。
七海はサドルに腰を下ろし、羊の頭を軽く撫でてから、ペダルを踏んだ。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
エイプリル・ウール
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月04日
参加申し込みの期限
2013年03月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!