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エイプリル・ウール
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●乗ってみたのはいいけれど
――猫鳴館。
春の独特な柔らかな空気さえも飲み込んで、寒さすら感じさせる建物である。などということはないが、実際に春にそぐわない、独特な空気を作り出している。
そんな建物の前で、
後木 真央
は両手を上に上げては下ろし、膝を曲げては伸ばし。
つまりは、準備体操をしていた。と言うのも、娯楽室に設置された(実情としては、転がされていた。が近いのだが)微妙に映りが悪いテレビから流れたニュースを見たのがきっかけだった。
曰く――
「昨日のニュースでもやってたけど、動物園のドーブツさんでまだ迷子さんが居るんだって。お腹減ってお友達も居なくて寂しいよねぇ……決めたっ! 今日は真央ちゃん、羊さん探しながら猫ウォッチングするっ!」
というわけで。一石二鳥の妙案と言わんばかりに朝から地図と携帯電話を用意して、所々に大小様々なネコのアップリケが付いたジャージを着用している。本来は制服を着ている時間だが、いざと言うときに動きにくいのは困る。
一通りの準備体操を終えて、体が温まったのを確認すると、深呼吸をしてから地図を見た。まず目指すのは、動物園である。
「よーし、じゃあ……真央ちゃん、行きますよっ」
発声と同時に、駆け出す。とは言っても、もちろん全速力ではない。
軽く流す程度に走りながら、九夜山の麓に沿って進んでいく。
途中、風に乗ってピアノの音が聞こえてきた。
(……朝練? ピアノも朝練とかするのかな)
何となく、自分がピアノを引きずりながら走るイメージを想像して、唸った。何か違う。それに、走りにくそうだ。
「うーん、やっぱり引くならタイヤだよねー」妙に納得した表情を浮かべながら後木が言う。
「ンベェ~」同意するかのような、鳴き声。
「うんうん、そうだよねー…………うん?」
急停止。
寺に続く小さな階段の少し横。灰色のコンクリートが、やけに盛り上がっていた。
ゆっくりと近づくと、灰色の塊は時々、体を揺らして、また動かなくなる。
「……ひつじ。わぁ、ほんとにいたよー」
横になっているらしい羊から、そっと離れながら後木は携帯電話を取り出した。幾つかボタンを押して、耳にそれを当てる。
「高野だ。どうした?」
担任の声が聞こえた。息を吸って一気にまくし立てる。
「有紀センセー、真央ちゃん朝ランニング中に迷子の羊さんを見つけたから動物園まで連れてくねー! 遅刻してもデコピン1発で勘弁してねー」
「おい、後木そ」
「えいっ」何か言っていたような気もしたが、通話を切った。何となく、電源も落としておくことにする。
思っていたよりも早く見つかった。というか、こんなに堂々としているとは思わなかった。もしかして、それで逆に発見が遅れているのだろうか。
様々な考えが頭をよぎり、そしてよぎった先から忘れていった。今はそれよりも。
「そ~っと、そ~っと……」
囁くような声を出しながら、音を立てないように羊へと接近する。
あと三メートル。二メートル。一メートル。
もふっ。
後木は、そっと静かに――羊の背中へ乗った。
「くぅ~……真央ちゃん羊に乗りたかったんだ……! 感・激☆」
もしや暴れるのでは、と思ったが、灰色の羊は暴れるどころか半眼で後木を一瞥すると、再び眠りに落ちた。なんとも、マイペースである。
「お、おぉ……どうしよう」
羊の背中でモコモコゴワゴワの羊毛を楽しみながら、考える。実は羊を動物園に連れて行くためにタオルを目にかけておとなしくさせ、そのまま引き連れていこうと考えていたのだが、肝心の本人(本羊?)が、これである。
「むむ……むぅ」
とりあえず逃げ出さないように、ジャージの上着を脱いで首元に繋げながら、唸った。
――その時。
「ンメェベェヘェ~ンメェベェヘェ~」
羊の鳴き声、のような何かが微かに聞こえた。
確か、動物園から逃げ出した羊は、一匹ではなかったはず。そう考えながら、羊から降りようとした後木だった。しかし、何故か足が付かない。それどころか、若干だが身体が浮いた感覚があった。
いつの間にか乗っていた羊が立ち上がっている。
「ちょ、ちょっとちょっと……!?」
どこからそんな力が沸いて出るのかわからないが、灰色の羊は後木を乗せたまま歩き始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月04日
参加申し込みの期限
2013年03月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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