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【演目その3 『かぐや姫』(2)】
いつものように山へ入ると、おじいさんは竹林の中で、不思議なものを見つけました。
「これはいったい、なんだろう。竹が光っておるじゃないか」
目の前で、立派に生えた一本の竹、その中ほどが、ぴっかりぴかぴかと輝いているのです。
目を丸くして、触ってみたり撫でてみたりしてみますけれど、ぴかぴか輝いているほかは、変わったところは無いようです。
しばらくうーん、と考え込んだおじいさん。
眺めていても仕方がありません。おじいさんは、竹の光っているところを割って、中を見てみることにしました。
「せえの……よっこら、しょ!」
ぱっかーーーん!
おじいさんが竹を割った、そのときでした。
中からまばゆい光があふれ出し……そして、おじいさんは見つけたのです。
光の中で、おぎゃあおぎゃあと元気良く泣き声を上げる……可愛らしい、ひとりの赤ん坊を!
「これは、驚いター。竹の中に、小さな女の子ガー!」
いまいちカタイ天佑のセリフと共に、けれどその演出は、功を奏したようです。背景映像が映す竹林は少しばかり暗めに……その上で中央の竹のセット、おじいさんが割ったその切り口の中には、まぶしく光る照明と、小さな女の子の人形が収められておりました。
誰もが知っている物語ながら、劇的なシーンには、わあっ! という声と大きな拍手が、ちゃあんと届きます。
「なんと愛らしい、玉のような女の子だろうか」
もちろんそんな可愛らしい子を、その場へ置いていくことなんてできません。おじいさんは女の子を、おばあさんの待つ家へと連れ帰りました。
「まあ、おじいさん! その子はいったい、どうしたの? どこから連れてきたの?」
おばあさんは、おじいさんの腕の中の赤ん坊を見て、それはそれは驚きました……無理もありません、おじいさんは山へ、竹を取りに行ったはずだったのですから。そしておじいさんに、赤ん坊が竹の中から現れたと聞いて、もう一度びっくり!
けれど、おばあさん。赤ん坊を見つめて、すぐににっこりと笑いながら、言いました。
「この子はきっと、神様が私たちのところへ寄越してくれたんだよ。大切に、大切に、育ててあげましょう。ね、おじいさん」
それはそれは喜んだおばあさん。おじいさんと一緒に、我が子のように愛おしそうに、赤ん坊を抱き締めました。
「ああ、そうだね、大切に。大切に育てよう」
おじいさんも、うん、うんとうなずきます。
二人には子供がいなくて、今までずうっと、二人きりでしたけれど……これからは三人で、仲良く一緒に暮らしていくことになるのです。
おじいさんとおばあさんは、女の子に
かぐや姫
という素敵な名前を付けて、大切に、大切に育てていきました。
そして……あっという間に、三ヶ月の時が過ぎた頃。
かぐや姫は、この世のものとは思えない、それはそれは美しい娘へと、成長したのでした。
(ひとりじゃない……皆さんも一緒です)
月光を表すライトを浴びながら、
八葉 るちる
は思います。ここまで来れたのは、仲間の皆がいてくれたから。
きっと観客席から、今、自分を見てくれているのでしょう……双子の妹、
八葉 ひまり
がるちるへ、言ったのです。ひとりであれこれ背負い込むなよ? と。珍しく熱を込めて頑張っているらしいるちるを、どうやら心配したようですけれど。
例えば背景のスクリーンに今、流れている映像は、るちる自身が作成したものです。こうして主役であるかぐや姫を演じているのも、自分……けれどそれだけではもちろん、演劇は成り立ちません。
(るちるさんひとりだったら、こんなに頑張れるわけないです。皆さんがいたから、ここまで来れたんです!)
そう思えば、今日のるちるは真剣そのもの。演技にだってもちろんのこと、力が入りまして。
背景映像による演出、それを盛り上げる壮大な音楽に彩られて、舞台に立つかぐや姫の美しさにはもはや、観客は、息を呑むばかり!
と。そんなるちるを舞台袖から見据えるのは、
音羽 紫鶴
です。
るちるの纏う雅やかな着物を始め、今回の劇のための衣装の全て、また時代に合った小道具を揃えたのは、彼でした。古い名家である彼の実家には、そうしたものが山ほどあったりするのです。
(うん。なかなか、上々じゃないか?)
どこか達観したところのある紫鶴も、この劇には仲間たちと一緒に、力を入れて臨んできました。それだけに今、こうして実際に上演の時を迎えてみれば、なかなかに感慨深いものもありました。
(さて、そろそろ出番か)
舞台袖に立ち、彼は機を伺います。
おじいさん、おばあさんの愛情をたっぷりに受けて、美しく成長したかぐや姫。
その噂はいつしか、近くの村々、遠い都へまでも届き……そして当然、かぐや姫を妻に娶ろうと考える男性たちも、多く現れることになりました。
毎日のように彼女のもとへとやってきては、愛の言葉を囁き、求婚して、贈り物を置いていく男性たち。けれどかぐや姫は、大好きなおじいさん、おばあさんのもとを離れるつもりはありません。
「私を娶りたいのなら、蓬莱の玉の枝を手に入れてきてください」
などと、男性たちへ出来もしない無理難題を出し、それらの全てをどうにか断っておりました。
けれど、それでも男性たちは、かぐや姫への求婚をやめません。それほどにかぐや姫の美しさは、世の女性たちと比べても、素晴らしいものだったのです。
そしてこの日。腰を抜かしたおじいさんとおばあさんをよそに、自らかぐや姫を尋ねたのは……なんと、この国の
帝
、その人でありました。
「ほう。噂以上に美しい娘だ……気に入った」
帝はこれまでにも、臣下へ命じてかぐや姫へと文を届け、宮仕えを命じたりしておりましたけれど。一向に良い返事を寄越さないかぐや姫に業を煮やし、ついには山の家にまで足を運んだのでした。
都を出る前には、
「帝の求めを断るか、面白い。それほどに美しく傲慢な姫、自分で出向いてでも見てみたくなった。さて、噂ほどでは無かった時は、どうしてくれようか……」
などとほくそ笑みながら、臣下へ語っておりましたものの。その目でかぐや姫を見たならば、どうやら、すっかりと気に入ってしまった様子です。
「かぐや姫よ、やはりお前は、俺の元へ来い。望む物は全て与えよう、これまで以上の暮らしも約束しよう。どうだ?」
「いいえ。私は、おじいさんとおばあさんのところを離れるつもりはありません……私は、あなたに相応しい身ではないのです。どうぞ、お引き取りください……」
帝へまでも毅然として、そう言って断るかぐや姫へ。けれど帝は、
「やはり面白い娘だ。いいだろう……俺も他の男と同様に、時間をかけてゆっくりと、お前を口説く事にしよう。楽しみにしていろ」
不敵に微笑んでから、ひとまず都へと引き上げていきました。
帝が帰り、不安そうな顔を浮かべたおじいさんとおばあさんへ。かぐや姫は、心配はいりませんよ、とばかりに、輝く月のように美しく、愛らしい笑顔を浮かべて見せました。
おめめがぐるぐる。
(僕は翁……僕は翁……)
すっかり緊張に呑まれております天佑くん……ですけれど、物語が進むにつれて次第に、何とかせねば! と思い始めまして。
隣には、おばあさん役、つまりは彼の妻役でありますところの、槙の笑顔。傍らにはかぐや姫、二人の子供までいるのですから。
これはもう、腹を括るしか!
(僕は翁……僕は翁……)
そんなわけで、彼は、自分に暗示をかけてみることにしました。
そうしてみましたら。あら不思議!
(……僕は、翁!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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