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【演目その16 『妖怪退治』(1)】
魂行 凪
は、くりん、と小首を傾げて、目の前の二人を眺めます。
矢萩 咲
、
ルーシー・R・マクミラン
。どうやら何故だか、彼女たちと一緒に、舞台へ立つことになってしまったようです。
「咲……?」
「……ああ、咲はまたこんなことにィ……!」
咲とは、気付いたらルーシーにずるずるずると一緒に引きずられていた、言わばお隣さんでありましたけれど……頭を抱えてひとり負のオーラを蓄積していく様を見るに、巻き込まれ受難気質はこれでもかと健在、でありましょう。
二人をずるずるずるとここまで引きずってきて、あろうことか勝手に出場申請までしてしまった、当のルーシーさんはと言いますと、
「凪と言ったな? お主と咲、そして我! このような美の結晶が三人も揃えば、舞台の成功はもはや決したようなものであろう! さあ共に、観客たちを虜にしてやろうではないか♪」
「わ……」
「ひゃあん!?」
ぺろん、と二人のお尻をさりげなく撫でて、咲の憤慨にも応えるばかりか、からからと快活に笑うだけなのでした。
周囲には、ルーシーがあちこちからかき集めてきたエキストラさんたち、いずれも女性の皆さんが何人かおりまして、その方々にもルーシーはぺろんとしたり、むにむにしたり。
「ほれ、ほれ♪ お主らも舞台の上で、存分にこの肢体を見せつけるのだ!」
「せ、セクハラ禁止ーっ!」
凪はそんな、実に表情豊かなルーシーや咲を見つめて、やっぱり、くりん。小首を傾げつつも、思うのでした。
「舞台……かっこ……恥ずかしい……でも……頑張って……みる……」
「再びご来場の紳士の皆様へお送りする、サービスターイムッ!!」
と言って唐突に司会者ハルさん、小道具をお借りしたものでしょうか、手にした木刀をびゅおんっ、と振り回しました……持ち慣れないもので、どちらかと言いますと振り回されておりましたけれど。
「おっととと! お次の劇は、女の子三人によるアクション活劇なのでーす。世は人と妖怪が混在しながら暮らしていた時代! 妖怪退治の旅を続けさすらう退魔師が、とある妖怪たちと出会うところから、物語は始まります!」
ここで手を口元に当てまして、こっそりこそこそと、小声で話すように、
「実はこの妖怪さんたちの衣装がねー、すっごいキワドイのよん……! 女の子たちもみんなSo Pretty! だから、ほらほらそこのお兄さんも、期待しちゃってね!」
と何だかオヤジくさい感じですけれど、ともかく劇の始まりを告げました。
「女の子三人による演劇で、『
妖怪退治
』ー!!」
時は昔。この世に人ならぬ、妖怪たちがあった頃のお話である。
彼らは山に棲み川に潜み、旅人を襲っては金品を巻き上げ、時に人里へ降りては入り浸り、食糧やら酒やらを貢がせるのに飽き足らず、見目麗しい美人の村娘をかき集めては身の回りの世話をさせ……これがもうやりたい放題、好き放題をしていたわけだ。
非力な人間たちは、恐ろしくて強力な妖怪たちに成す術も無く、ただただされるがまま、震え上がるばかり。何せ妖怪たちは不思議な力を持っていたし、数に頼んだところで、追い払うことすらできやしない。
とはいえ、そのような無体がいつもまかり通っていたかと言うと、そうでもない。いつの時代も、悪に囚われた美女たちは、ヒーローによって救われるものだ。それが世の中の常ってものなのである、でなければ人の世など、とっくに終わりを告げていたに違いない。
つまりは今、二人の妖怪が率いる集団に占拠されてしまったこの村へ、颯爽と訪れた退魔師もまた、そうしたヒーローのひとりなのであった。
有象無象の下っ端妖怪たちの中から現れた、二人の頭目。
「我は、雷神であるぞ!」
「ん……凪……風神……」
強大な敵を前に、退魔師は剣を引き抜き、構える。
またひとつの妖怪退治絵巻が、ここに、彩り鮮やかに描かれようとしていたのであった!
「ルーシーさん、あなたはもう、本当にもう……!」
なし崩しに登壇してしまった咲は、思いのほかヒドイことになっております舞台の様子にぎりりっと歯噛みしながら、主犯の彼女を睨みます。
ルーシーの扮装は、いわゆる雷様のようなもので、これがもう露出しまくり、肌見せまくり! 実に際どいのです。いわく、
「我の美しい肌を隠すなど、愚かなことであるからな!」
ということだそうですけれど、咲の非難の目はさておき、観客の男性諸氏からはひとまず、ウォー! 絶大な評価を得ているようでありました。
そして咲の頭を痛めているのは、ルーシーのみならず。
「こ、魂行さん、あなたは激しく動いちゃダメ、絶対ダメだから!」
「……うん……」
おっとり控えめ、純粋そうに見える凪ですけれど、彼女の格好もこれがまた……と言いますか普段どおりの、ポンチョ一枚なのです。丈が股下くらいの、もうギリッギリなやつなのです。
下着? 付けたことも無いそうです、彼女。
これは、ヤバイ……! と言いつつ凪自身も、羞恥心はあるらしく、ぽっ。顔を赤らめたりしておりましたけれど。
ついでに言いますと、周囲には下っ端妖怪役、村娘役のエキストラな女性たちが何人かおりまして、これがいずれもルーシーの手によるコーディネートなもので、揃って際どいのです。露出度、全開! なのです。
舞台上のこの、異様な肌色率の高さ……! ひとつ間違えば大事故発生のピンチに、咲の常識度メーターはとうにすっかり振り切れて、
「どうして咲ばかり、こんな目に……!? ああ、ストレスが……ッ!」
そんな劇なもので、襲い掛かってくるようなそぶりの二人に、咲は胃を痛めながらも、仕方なく小道具の剣を構えます。
退魔師と妖怪たちの戦いは、激戦を極めた。
「我が雷を、受けるが良いぞ!」
雷神はまばゆい雷をそこら中に落として、退魔師を追い詰める……!
が、慣れたもの。ひらりとそれを避けては剣を振るい、退魔師は逆に雷神を追い詰めていく。
「私も……頑張る……」
風神の巻き起こす風に、退魔師はどうにか踏みとどまったものの、強烈な風力に村娘たちがあおられ、衣服を根こそぎ剥ぎ取らんばかりにばたばたと、裾をはためかせている。
風に身をすくめたところへ、無数の下っ端妖怪たちが一斉に襲い掛かる。が……退魔師とはすなわち、ヒーローなのである。有象無象の雑魚共など、もちろん物ともしない。
ひとたび剣を振るえば、一網打尽!
「破廉恥は……破廉恥は、許さない……絶対に許さない……!」
退魔師は潔癖症でもあるのだろうか、妖怪たちのいささか露出にすぎる扮装にぶつぶつとつぶやきながらも、凄まじき剣を振るい、雑魚妖怪たちはあっという間に追い散らされていく。
頭目である二人ももちろん、相応に強力な妖怪ではあったのだ。しかし、退魔師の人の身にして恐るべき強さには及ばず、あっという間にたじたじとなり、一転、逃げ惑うばかりとなった。
やがて、
「わ、分かったー! 我ら妖怪の、負けである!」
「もう……人間……襲わない……約束する……」
降参し、妖怪は心を入れ替え、もう二度と人里を襲わないことを約束したのであった。
退魔師は今日も、人々を救ったのだ!
全ては丸く収まった。退魔師は、激戦のなごりに荒く息をつきながらも、早々に村を立ち去って行った……名も名乗らず、見返りも求めず。何と清廉なるヒーローであることだろうか!
「うむ、これにて大団円……む?」
変化に気付いたのは、舞台へ相当なカオスを引き起こしております、当のルーシーでした。
「凪よ、咲の様子が何やら、妙であらぬか?」
「……ぷるぷる……震えてる……?」
凪の目にも、そしてエキストラさんたちにも、舞台袖へと引っ込んだ咲が、何だか小刻みに身を震わせていることに気付きました。
派手なアクションをかますたびに揺れまくるルーシーの肢体に目を覆い、凪のろっこんによる風がエキストラさんたちの僅かばかりの衣装を吹き飛ばしそうになるたび、ちらちらと際どく見えそうになるたびに。そして凪自身のポンチョの下が、今にもめくれ上がって大観衆の目の中にさらされそうになるたびに、何とかそれらを覆い隠そうと右往左往するたびに。
咲はもう、ストレスを溜めに溜めまくっておりまして。
「うう、うううう……!」
どうやら、臨界点を突破してしまった模様なのです。
負荷がかかりすぎたあまりに、意識まで飛ばしてしまったのでしょうか? かくん、と首を落としたかと思うと……、
「……あはは! 主の意識は落ちちゃったみたいだね。ここからは、僕の出番だね?」
ぎらり!
舞台では、和解した妖怪と村人たちが手を取り合い、エンディングっぽい空気が流れる中。
どっかーーーん!! セットをド派手にぶち壊しながら、出番は既に終わったはずの咲が、再び壇上へと乱入!
「『メガエラ』さんの出番だね! さあ、どう暴れてやろうかなっ?」
蓄積しまくった負の感情を解き放つという、咲のろっこんにも影響されたものでしょうか? 覚醒した別人格に、咲の意識は乗っ取られてしまったようなのです……!
ここからは彼女の、ストレス発散のターン!
退魔師はヒーローのはずだった……しかし今や、家々を切り倒し、無害となった妖怪を切り伏せ、村娘を突き飛ばし。
あまつさえ、手近な下っ端妖怪の首へ剣を突きつけ、言い放ったのだ。
「ハハハハ! 人間と妖怪が、和解? 共存だって? 無理無理、無理ィ! 古来より、決まっているからね……妖怪は悪! ってね!」
人が違ったかのように、退魔師は大人しくなった妖怪たちに代わって、村を襲い始めたのだ!
人々を守るはずの、この世の希望たる退魔師の思いもかけない暴虐に、村娘たちは逃げ惑い、あろうことか先に自分たちを苦しめていた、妖怪たちへと助けを求めた。
そう、かの雷神と風神である。そして二人は、快くその頼みを引き受けたのであった。
「よかろう! これまでの侘びに、お主らは我らが守り抜いてやろうではないか!」
「……退魔師さん……目……覚まして……もらわなきゃ……」
今や、善悪と言う立場は逆転し、退魔師は卑劣な悪へと身を貶め……この妖怪たちこそが、人々のヒーローとなったのだ!
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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