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【演目その15 『オズの魔法使い』(5)】
声の主は、西の悪い魔女と対を成すと呼ばれていた、
善い魔女
でした。
「あなたたちのことを、ずうっと見ていました。旅を続け、難局を切り抜けた見事な知恵。みなで笑い合い、喜びを分かち合った素晴らしい心。恐ろしい相手にも立ち向かう勇敢な心。そしてあなたたちの……」
善い魔女はドロシーたちをぐるりと見回して、西の魔女……すっかりと毒気が抜けて明るくなったその顔を見つめて、にっこりと微笑みます。
「その優しい心に、祝福を……!」
ぱちん、と指を鳴らした、その瞬間。
「まぁ……!」
目を見開いたドロシーの足元から、まばゆい銀色の光が放たれ始めました……!
「魔女様、これは……?」
「その銀の靴が、あなたを懐かしい故郷へと連れて行ってくれるでしょう」
ドロシーの靴が、確かに、銀色に光り輝いています! トトがそれを面白がって、
「わんわん、きゃん、きゃん!」
と跳ね回ります。
不思議な銀の靴の下から、七色にきらめく虹がどこかへと伸びていきます……この虹の上をたどれば、やがてあのカンザスの草原へ着くでしょうと、善い魔女は言いました。
そろそろ、ドロシーは元の世界へと帰る時。そして仲間たちとは、お別れの時がやってきたのです。
「ありがとう、お嬢さん! 君がこの世界へ来てくれなければ、僕はずっとあの畑の真ん中で、ただのカカシとして突っ立っていたかもしれないね」
「私もです。あなたがここへ来なければ、私はあのまま錆びて、朽ち果ててしまっていたかもしれない。それに、こんなにも素晴らしい気分にはなれなかったでしょう」
「この溢れるほどの勇気があれば、私はどんな困難にも立ち向かってゆけるよ。ありがとう、ドロシー、この世界へと来てくれて」
カカシは、ブリキの木こりは、ライオンはそれぞれにドロシーを抱き締めて、トトにもぺろぺろと手を舐めさせてあげて、さようならを言いました。
今や西の善い魔女となった彼女も、ドロシーの手をきゅっと握りながら、
「この世界は、あたしとこの善い魔女が一緒に手を取り合って、平和に治めていくわ! だからあなたは、安心してふるさとへお帰りなさい。本当にありがとう、ドロシー!」
そんな風に言った姿には、仲間たちと一緒に立ち向かった悪い魔女の面影は微塵も無くて、明るく輝いているのでした。
「ありがとう、みんな……! さあトト、お家へ帰りましょうか」
「わん、わん!」
ナスティの靴をきらきらと、ラメが入ったように美しくきらめかせているのは、いわゆるプロジェクションマッピングです。動くものに映像を合わせるのはもちろん難しくて、ナスティは何度も何度も、練習を重ねてきました。
その成果の、今が集大成!
麗仁がナスティを先導するように走り出すと、虹の道と、それに美しい世界の風景映像が動き出し。雛、夕莉、夏朝、それにるるかと由貴奈は、手を振りながら舞台袖へと消えていきます。
ドロシーとトトは虹の道をたどり、エメラルドの都は遠ざかっていき……やがて、どこまでも広がる大草原の中の、ちっぽけな、けれど空から暖かい光が降り注ぎ照らされた、小さくて素敵な家へと向かって。
ぱあっと笑顔を浮かべながら、嬉しそうに駆けていきました。
<『オズの魔法使い』 終>
カーテンコールに、全員が揃って舞台に立ち、ぺこり! 一斉にお辞儀をすると、盛大な拍手が演劇部の面々へと降り注ぎました。
壇上を登ってきた彼女の姿を見て、夏朝は驚きと、そして喜びに顔を綻ばせます。
「遠野さん……!」
「お疲れさま! やっぱり、夏朝ちゃんはすごいね……とっても良い演技だった。楽しい劇だったよ」
手渡されたのは、オレンジの花束。いつでも元気でいてくれるように、と大事な大事なお友だちへの想いを込めて、まほろが選んできたものです。
その端っこで揺れている、臆病ライオンの小さなマスコットに気が付いて。彼女の真心と思いやりに、夏朝は胸が熱くなるのを感じながら、
「……ありがとう! すごく、嬉しい……!」
演技もかくやという満面の笑みで、感謝の言葉を伝えました。
その、隣で。圭花は、まほろの登壇と花束に、劇の成功と初舞台の感触を噛み締めながら……彼女を見つめます。
どう? 私も成長したでしょ? と言わんばかりに自信たっぷりの、華やぐような笑顔で。
市子は圭花を見つめ返して、ふわりと微笑み……きっとそれは、素直じゃない彼女なりの、めいっぱいの労いだったのでしょう。ふとひとり席を立ち、片手をひらりと振ってから静かに立ち去っていく市子の後姿に、圭花は彼女の想いを確かに、胸へと受け取ったことでしょう。
圭花は両手を掲げ、市子へと返せなかった分の笑顔を、観客たちへと向けて贈りました。そうすることがつまりは、彼女へと応えることになるのだと、そんな風に思えたので。
「オズの魔法使いも舞台としては定番で、大筋としてはそれをなぞりながらも、ところどころに細やかなアレンジが効いていて、より爽快な筋書きになっていたわね。原作では西の魔女は水をかけられて、溶けて死んでしまうのよね……その魔女を救ったのが、三人の仲間たちの優しさだったというのは、粋な演出だったんじゃないかしら?
それに、作り込まれたセットに映像による演出を併用していたのが、臨場感抜群だったわね。あれ、合わせるの苦労したんじゃない? 良い出来だったわよ!
みんな演劇部の所属ということもあって、演技も文句ナシ! でもまだまだ、これからも練習に励んで、もっともっと素敵な舞台を、いつかまたあたしに見せてちょうだい。いいわね? 頼んだわよ、あなたたち!」
「皆様、お疲れさまでございますっ」
楽屋へ戻った面々へ、ナスティが用意しておいたのは、ほかほかの肉まん! 終わり際に物販スペースから届けてもらえるよう、お願いしておいたのでした。
「どうぞ、召し上がってくださいませ。こんな機会にご一緒させていただけた、お礼です」
「うわぁ、美味しそう!」
「ありがとう……それじゃ、ありがたく頂こうか」
真っ先に駆け寄った雛と、続いて麗仁が受け取って、ぱくり。全力でやり切って、お腹も空いた頃に、こんな暖かい肉まんはもう最高のもてなしでありまして。思わず、にんまり! 頬が緩みます。
るるかもぱくり、と口にして、
「んん……美味しいっ! それにしても楽しかったねー、舞台!」
「思った以上に、上手くいったよねぇ」
ぱこ、とティアラを頭から外した由貴奈とうなずくと、隣で圭花と夏朝も、にっこりと笑いました。
仲間たちの笑顔と、手の中の暖かい肉まんをちょっぴり見比べて、夕莉は思います。
これでもかとのめり込んで来た、観劇する側としての演劇から、彼女は今日初めて、演じる側として舞台へ立ちました。憧れのあの劇団へと、これで少しは、近づくことができたでしょうか?
(……ううん。まだまだ、これから……!)
そう、フジコ先生も言っていました。これからももっともっと、更に練習を重ねて。自分を磨いて、どんどん上達していって……そして、いつの日か。
今日の舞台は、演劇部の面々にとっては、ほんのワンステップに過ぎないのです。いつかプロとして舞台に立ち、役柄を演じるようになる……そんな日が、訪れるかも知れないのです。
それを、夢見ながら。今はひとまず、ほっと一息。
「……みんな、お疲れさま! また一緒に、劇、やりましょうね!」
夕莉も肉まんを、ぱくんと一口、頬張りました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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