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【演目その11 『Phantom Thief Rhapsody』(1)】
「あはは。すごいことになってきたねぇ」
様々な楽器類を運搬しつつ、
雨寺 凛
が思わずつぶやきますと、
篠崎 響也
もうなずきます。
「ああ。役者なんてのは初めてだけど、まぁなんとかなるだろ。成功させようぜ、絶対に」
「うん!」
寝子島高校『
軽音楽部
』と『
寝子島クラシック同好会
(NCC)』の、コラボレーション! 演劇フェスティバルを機に実現した、そんな豪華な共演には、互いの代表を務める二人ももちろん、わくわくとして胸を高鳴らせずにはいられません。
そこへ参加することになった面々の気合だって、並大抵ではありません。事前準備にも熱が入り、役者として舞台へ立つ参加者の傍らでは、裏方スタッフだって全力です。
「小道具とセットの作成なら、任せてくれ」
手先が器用な
津島 直治
は、細々とした小道具類作りならお手の物。観客席からは当然細かいところまでは判別できませんけれど、
「それでも手を抜かずに細部まで作りこめば、それだけ舞台に深みが増すし、役者の演技にだってリアリティが出ると思うんだ」
「なるほどな……よし、俺も負けてられない」
照明係の
津田 亮悟
も触発されて、台本片手に、完璧なタイミングでの演出を模索します。普段は照明器具の類なんて触ったこともありませんもので、何度も何度も練習し、台本へと必要事項のメモ書きも、がりがりと書き込んでいきます。
「そっちは任せるよ。お互い役割分担で、役者たちを支えよう」
「ああ……!」
と声をかけて、直治は内心、
(私が触ると、壊しそうですしね……)
なんて思ったりしてましたけれど。
「あっ、空ちゃん! 来てくれたんだね!」
凛の声に振り向くと、そこには、駆けつけた
羽黒 空
の姿が。
「はい、あたしも時間の許す限り、協力させてもらいますね」
プロとして音楽活動をする彼女の参加は、大いにメンバーを盛り上げました。
きっと何だか、すごい舞台が出来上がる気がしてくるのです……!
直治や他の役者たちとも協力しつつ、セット作りを進めながら、
森 蓮
はそんな彼らを眺めて言いました。
「これならきっと、素晴らしい劇になるでしょうね」
「そうね……それにこんな経験、とっても貴重だもの。この時間だって、私は楽しいわ」
雨宮 煽
もうなずいて、ちょっぴり似合わない大道具作りを、金づち片手にとんてんかんと頑張ります。
クラシック同好会で活動してきた日々、思い出が、蓮や煽の中にも生きています……きっと彼らだってそう。その全てを集めれば、どれほど素晴らしいものができるでしょうか?
そしてこの演劇祭もまた、大切な思い出のひとつとして、みんなの胸に刻まれていくのでしょう。
やがて当日を迎えて、準備万端! いよいよ司会者ハルさんが、彼らの演目を紹介しに現れました。
取り出したのは、山高帽。きゅっとそれをかぶって、
「この世には、太陽の光を浴びて表を歩く人々もいれば、月の光を頼りに闇の中を行く人々もまた、いるわけなのです……いえいえもちろん、お姉さんは分かってますとも! 観客席の皆さまは、いずれも真っ当に日の光の下を歩いてらっしゃる素晴らしい方々だって……多分きっと、ほとんどは、ね?」
悪戯っぽく言ってお客の笑いを引き出しつつ、ハルさん続けます。
「彼らは確かに、表舞台には決して上がらない、闇の住人たちではありました。そう、物語の主役は、怪盗たち! 彼らを闇から照らし出す光は、仄かな月の明かりでしょうか? それともまばゆく輝く宝石でしょうか? それとも……美しい歌声に、響く音楽でしょうか? さあさあ、とくとご覧あれ!」
帽子をしゅぱんと放り投げ、仰々しく一礼。
「劇団『
軽音クラシック
』で、『
Phantom Thief Rhapsody
』!!」
普段は少々無気力怠惰に見えて、隠れた努力家というやつなのです、
吾妻 優
の人柄というものは。
誰にもそうとは、あえて語りませんけれど。
「ま……やらねぇ訳には、な」
そして彼は、聞いてしまったのです。
この演劇が、舞台袖で今彼を送り出そうとしてくれている、彼女……
結城 日和
の夢の、第一歩なのだと。
「行ってらっしゃい! 頑張ろうね!」
彼女はそれを、野望、なんて表現していますけれど。
ふぁさ、と優の肩にかけられたのは、真っ黒なマント。
瞬く間に怪盗へと姿を変えた優は、日和に小さくうなずいて、そして舞台へと飛び出しました。
拍手の中で、観客席へと語りかけます。
「只今より語られますは、とある宝石を巡る物語。美しい音色と、歌声に彩られた……キョウエンの舞台」
協演。競演、饗宴! 言葉に多くの想いを込めて、作り上げたこの舞台。
いつもの優とは違う、役柄としての彼は、ぞくりとするような空気を纏い……まずは優雅に一礼を。
「……心盗まれる事の無きよう。どうぞ、お気を付けを……」
ふ、と照明が消え、彼の姿が闇へと溶けたこの時より、劇は始まるのです。
「……いきますよ」
空のスティックがリズムを刻み、3・2・1……スタート!
打ち鳴らすドラム! 鳴り響くオープニング・テーマは、空自身が作曲、編曲したオリジナルです。
小気味良く、踊り出しそうになってしまうような楽曲に乗せて。怪盗たちの紡ぐ物語が今ここに、幕を開けるのです!
諸君! 君たちは、彼らを知っていることだろう。青く佇む夜の中、雲に滲んだ月明りの下を疾く駆ける、黒と白の影を引く彼らのことを!
「予告通り、宝はしかと頂戴した! それでは、御機嫌よう。また会おう!」
「……さよなら」
狙った獲物は逃さない! 闇に乗じて潜り込み、伸びる追っ手を嘲笑い、大胆華麗に盗み出す……そう!
怪盗
シュヴァルツ
と
ヴァイス
、世を騒がせる、二人の怪盗たちのことを!
今宵もまた、サイレンが鳴り響く。駆けつけた警察の手を軽やかに逃れ、怪盗たちは盗み出した宝石を手に、何事もなく逃走路をたどっていた。
ひどくラクな仕事であったことに彼らは安堵しただろうか、あるいは物足りないとばかりに、出会えなかったスリルへと胸を焦がしていただろうか? 君たちにはきっと、後者のように見えていることだろう。
ただ、彼らは気付いていた。
どうやら、今夜の彼らはひとつだけ、ミスを犯していたようなのだ。
「……待って!」
一人の女性が彼らの姿を見定め、追いすがり、たまらずといった様子で声をかけた。
先に述べるなら、彼女は闇に生きる怪盗たちとは違い、大いに光を浴びながら生きる人物ではあった。しかしそんな彼女が二人を呼び止めたのには、理由があった。
「ナハト、リヒト……? そうなんでしょう? あたしよ、
ナル
よ!」
怪盗たちにもかつて、人並みの幼少時代があった。彼女は、幼馴染であったのだ。
(まずは、ここだっ)
亮悟の照らしたスポットライトが月明りとなって、ぼんやりと舞台の上の三人を照らし出します。
怪盗シュヴァルツ役、漆黒の衣装を纏った優。
その相棒である怪盗ヴァイスを演じるのは、
シルヴィア・W
です。優とは対照的に、シルヴィアは白を基調とした明るい扮装で、流れるような水色がかった銀髪、赤と青の宝石のような瞳がきらめき、印象的。
(上手くいけばいいな……ううん、絶対成功させる……!)
振り返った二人の怪盗は、舞台の上にこれ以上に無いインパクトをもたらし、そして、とても舞台に映えておりました。
そして、彼らを前に、
仲村渠 鳴
が、歌い始めます。
ミュージカル! これは、歌劇なのです。登場人物は素晴らしい歌、あるいは楽器の演奏に乗せ、自らの想いを観客席へと届けるのです。
(みんな、一緒に……めいっぱい、楽しもうね!)
ナルの懐かしい思い出、幼い頃に怪盗たちと過ごした日々を象徴するのは、遠くて切ないメロディー。鳴は得意の歌で、彼女の想いを響かせます。
夜闇の中。振り返った彼らの顔を、しかし、ナルは確かめることが出来なかった……黒の怪盗、その顔を覆っているのは、仮面。そして白の怪盗の顔には、月が落とす影が重たく振り落ちていたのだ。
「ねえ、ナハトとリヒトでしょう? 昔良く遊んだよね? 覚えているでしょう、私を、ナルを……!」
怪盗たちの発した言葉は、しかし、彼女の予期した返答ではなかった。
「よしたほうがいい。俺たちに関わると、怪我をしてしまうよ……可憐なお嬢さん?」
「……またね」
ナルが止める間もなく、黒と白の影は軽妙な調子の声だけを残し、瞬く間に夜の中へと消え失せてしまった。
手を伸ばしたナルとて、君たちと同じくして、知っていたことだろう。夜を騒がす闇の住人たち……二人の怪盗の噂を!
しかし仮面の下、月明りの下に聞こえた二人の声は、確かに、ナルの思い出の中にもあったのだ。
「また……会えるのね? そうでしょう? ナハト、リヒト……」
ぽつりとつぶやく……そう、彼女は確信していた。近く、再び彼らと出会うであろうことを。
そして、諸君は目撃するだろう。歌姫と、二人の怪盗たちとの運命の邂逅。その顛末の一部始終を!
一端舞台袖へと戻ってきた鳴を、日和が出迎えます。
日和は今回の発起人として皆を取りまとめているほか、衣装係としても並々ならぬ情熱を、この劇へと注いでおりました……何しろちょっとお高い生地なども奮発して、自腹で購入! 自ら作成までもこなしていたのですから。
そしてそこへ、鳴が俳優としての練習の傍らに、多才な彼女の特技の一つである裁縫の腕を遺憾なく発揮し、それに煽もまた加わって補佐したことで、衣装の仕上がりはもう完璧! といったところでありました。
「どうかな? 衣装、大丈夫だった?」
「バッチリ、いい感じだったよ、鳴さん!」
「ええ、素晴らしかったわ。慣れないことをしてみた甲斐があったかしら」
三人でその出来を実際に確認してみれば、思いのほか舞台に良く映えて、嬉しくなってきてしまいます。
その隣で、
「僕たちの衣装も、素晴らしい仕上がりで嬉しいですね。これは、頑張らないとね」
出番を控えた
樹雨 蓮太朗
がそう言うと、傍らの
黒依 アリーセ
もまた、こくりとうなずきました。
「皆で作り上げてきたんだもの……私も。精一杯、歌います」
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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