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【演目その7 即興☆ねこじま劇団・三毛猫座『三夜湖畔別荘殺人事件』(8)】
「……痛ましい事件だったな……」
弓弦原さんは悲しそうに目を伏せ、うめくようにそう漏らしました。彼は事件を解決に導きはしたものの、その代償として、大切な相棒を失ってしまったのです。
「まっ、元気を出せ! 我の名推理のおかげで、こうして事件は解決したのだ。なあ!」
ガイさんはやっぱり、明るく笑います。惨たらしい事件の現場が、彼女のおかげで少しだけ、和んだような気がします。
隣では塔尾さんが、ふう、とため息をついて、
「はぁ、やっと終わったわ……もう、どうしてあたしばっかり、こんな事件に巻き込まれるのかしらね。ただのカメラマンだって言うのに」
そう言いながらも、彼女は湖畔に立ち、別荘の建物へとカメラを構えて、シャッターを切りました。
ふいに。ぽつりと、つぶやいた人がいます。
「『三夜湖畔別荘殺人事件』……ですか」
雑誌記者の、フレンチさん。彼はサングラスのフレームに指を添えてかけなおし、そこへ佇む人々へと、言いました。
「猫島さんの代わりに、私が伝えることにしましょう。この地へと伝わる因習……その全てを。この事件で亡くなった方たちのためにも……」
そして。
私にもまた、すべきことがあると……そう、思ったのです。
罪を犯したオーナー、その娘として。三夜湖に伝わる伝説を、受け継ぐ者として。
この事件を、過去を、埋もれさせてはいけない……私はそう、決意したのでした。
<『三夜湖畔別荘殺人事件』 終>
「即興☆ねこじま劇団! このコーナーは毎年好評でな、人気企画ってわけなんだが。今年はまた、レベルが高かったんじゃねーか!?
とんでもねぇ展開で楽しませてくれたと思えば、演技力バツグンの素人が何人もいて、シリアスな場面じゃなかなか緊迫してたよな。それに終わってみりゃ何だかんだ、結構上手く纏まってたじゃねぇか! 纏まってたよな?
まぁ、全員俺が見出した人材なんだから、当然と言えば当然か、はっはっは! こりゃー、もうひとつの化け猫座も期待ができそうだぜ。
ともかく、お疲れさん! いきなりの指名に応えてくれてありがとうよ、良い即興劇だったぜ!」
舞台が終了するなり、瑞麗はてててっと叔父さんのところへ駆け寄り、ぴょんっと跳ねてぽふんと抱きつきました。ぐしぐしと涙をジニーの服に擦りつけながら、
「ほんとに死んじゃったかと思った……叔叔の、ばか」
「そんなわきゃねぇだろ、おい、鼻をかむな鼻を……!」
演技だと分かっているはずなのに、ジニーの散り様、死にっぷりときたら……彼の実体験にも基づくものでしょうか? 死体の演技、リアルで上手すぎ! なのでした。おかげで小さな瑞麗は、すっかり泣きべそです。
「ったく。ほら、機嫌直せ、瑞麗。美味いもんでも食いに行こうぜ」
手を繋いで舞台裏を去る二人……と、その横をするりと通り過ぎていく、彼ら。
「お疲れ様です、情報屋さん。名演技でしたよ~?」
「……では、またな」
礼二と遙でした。
すたすたと歩き去っていくその背中に、ジニーはふと、にやりと口元を歪めて、小さく。
「ふん。食えない連中だぜ」
(いやぁ……思ったより、面白かったねぇ)
そんなつもりは無かったですけれど、いざ舞台に立ってみれば、これが意外と、楽しめたような気もします。最後には、犯人役として、ひとつ目立つこともできました。
「あ。メイドさん、おつかれさま~」
「犯人さん、お疲れ様なのですよー!」
駆けていくいおねに手を振ってから、寝太郎は再び、メモ帳を金槌へと持ち替えて、裏方の手伝いへと戻ります。見れば向こうで、こちらも裏方のヘルプとして動いている
天動 記士郎
が、彼を呼んでいます……どうやら、手が足りていないところはまだまだありそうです。
すれ違ったいおねが向かうのは、観客席。
(お祖父様とお祖母様、見ててくれましたかねー? いおね、頑張ったのですよー!)
持ち前の明るさとノリノリのオーバーアクションでもって、バッチリ! 乗り切った即興劇。二人は一体、どんな感想を抱いたでしょうか? もちろんきっと、いおねを褒めてくれるに違いありません。
いおねはスキップしそうなほどに軽い足取りで、歩き去って行きました。
「ああ……わたし、生きてる! 生きてるって素晴らしい……ね、まーちゃん!」
「ええそうね、りさちん。ちゃーんと生きてるわよ、まったくもう」
泣き顔の親友りさちんこと理紗子へ、真瞭はちょっぴり苦笑い。
理紗子があんなにも役にハマってしまうとは、さすがにたきつけた真瞭も思っていませんでしたけれど。ともかく、無事に終わって何よりというところです。
「でも、楽しかったわ。この際、女優としてもデビューしちゃうっていうのもいいかも。ふふふっ♪」
「まーちゃんは、強いわね……わたしはもう遠慮したいわ。舞台に立つたびに気絶しちゃうんじゃ、お芝居なんてできないもの……」
はふぅ、と深く息を吐いたりさちんに、まーちゃんはぷっと吹き出して、思わず大笑いです。
「わ、笑わないで、わたし本当に怖かったんだから……!」
「あはは! ごめんごめん。それじゃ後は、のんびりとね? 秋の休暇の一日を、ゆっくり楽しみましょ!」
晴れて自由のお休みの日を、二人は心置きなく楽しみます。
美律は大好きなイサ兄へ、けれど厳しく、ツン! と胸を反らして。
「そうね、30点っていうところかしら? ダサ兄にしてはまずまずっていうところじゃない? あくまで好意的に評価してあげるなら、だけど」
「うーん、美律ちゃんの感想はいつもながら、シビアだね」
妹さんにはすっかり嫌われていると思っている勇生は、ストレートにその言葉を受け取りまして、まぁ今日はマシなほうかな……なんて思ったりしておりましたけれど。
美律にはもちろん帰宅後に、録画した映像を確認して堪能した後に編集して、画像にも変換して秘蔵のイサ兄フォルダへとバッチリ収め、舞台上のイケメンお兄様のドアップ写真を前に思う存分悦に入る、という大変重要な作業が待っているのです。
とはいえ、ひとまず。
「ほら、イサ兄! あたしお腹が空いちゃった。物販コーナーで何か食べながら、モニターで観劇しましょ? もちろん、イサ兄のおごりね!」
「もちろん。後は演劇祭が終わるまで、一緒に過ごそうか」
「……うん!」
美律はふと、遠くからこちらを微笑ましそうに眺めている、彼女の顔を見つけます。小さく手を振って、くるりと踵を返して去っていく、赫乃の後姿を見送りながら。
「美律ちゃん?」
「ん……何でもないわ。ほら行くわよ、ダサ兄!」
彼女が恋人としばらくぶりに出会い、寂しさを埋められますように……と、心の中で祈りました。
立ち去ってしまう前に、さゆるは、一颯の背中へと問いかけます。
「どうしてあたしに、あんな役を振ったの?」
「うん? 君か、そうだね……」
振り返った一颯は、目を細めてさゆるを見やり、そして舞台の上で感じたことを、素直に伝えてあげました。
「簡単なことだよ。君の演技が、素晴らしいと思ったからだ。実に、心に響く演技だった……まるで、君の中の全てを吐露するような、静かだが、心の篭もった演技だった。だからもっと見たいと、そう思ったのさ」
「……別に。ただ、やれと言われたからやっただけ。それだけよ」
「そうかい?」
さゆるの反応は、そっけないものです。事実、彼女は本当にそう思ってはいたのかも知れません。
けれど一颯には、それに彼女が気付かないままでいることが、もったいないと思ったのです。
確かに感じた、彼女の才能に。
「もちろん僕とて、演技は素人だ。しかし、それがどんなものであれ、良いものは良いと分かるのさ。はは、年の功というやつだね」
「……」
「君の人生は、君だけのものだ。でも、もし君が多少なり、生き方に迷っているのなら……」
一颯は、去って行きました。最後に、さゆるへ伝えてから。
演じる才覚。さゆるの中にはもしかしたら、彼の言う通りに、そんなものが眠っている……なんていうことも、あるのかも知れません。
「さあ……どうかしらね」
綾花は、ほっ。ひと息をつきました。
二転三転とした舞台もどうにか、無事に……かどうかは分かりませんけれど、終えることができました。そこには綾花もまた、少なくない貢献をしていたのは確かです。
「終わったのー! お疲れさまなの、あやかちゃん!」
「あ……お疲れさまでした、明里さん」
まるで天使のように明るく、なんとビックリの役柄、幽霊を演じていた明里。サンマさんの指名に戸惑いがちだったはずが、舞台へ上がればもう、ノリノリ!
初めは綾花自身も、かなり緊張していたのは確かです。最初のマグロ・ショックをどうにかリカバリーできたのが、今では奇跡のようにも思えます……けれど中盤以降には、とても落ち着いて演技をすることができまして。それにはこの明里と裏で連携して、突拍子も無いアイディアを絡めてダイナミックな展開を持ち込みつつ、どうにか収拾を図ろうと試みたことも、要因のひとつではあったのでしょう。
何せ明里はあっけらかんとして明るくて、楽しいのです。
「上手くいって、良かったですよね」
「うん、バッチリだったなの!」
「あ……この後、私は他の方の舞台も見ようと思っているんです。良かったらご一緒に、いかがですか?」
うんうん! と目を輝かせた明里と一緒に、綾花は観客席へと向かいました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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