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【演目その7 即興☆ねこじま劇団・三毛猫座『三夜湖畔別荘殺人事件』(7)】
別荘の隠し部屋には、この三夜湖畔に伝わる伝説、生贄の風習の全てについて記した書物、『ミケネコ断章』が隠されていた。それこそが、代々の別荘のオーナーが守り通してきた秘密であり、そしてマグロ氏が生前に犯してきた犯罪に関する、重要な証拠ともなるはずだったのだ。
しかしそれは、怪盗インフェルノの暗躍……綾花が幽霊によって導かれ、隠された扉を開く瞬間を狙っていた加瀬によって奪われ、煙のように消えてしまった。伝説は明るみに出ることも無く、再び伝説として語り継がれていくことになるのだろう。
だがそれによって、彼ら……浅沼、そして斑鳩の犯行の事実までもが消えるわけではないのだ。
「浅沼……」
「ふっ……何を呆けているんだ? 東の名探偵、弓弦原。まだ終わってはいないだろう?」
にやりと浅沼が笑う……そう、その通りである。
浅沼と斑鳩は、マグロ氏の殺害という第一の殺人に直面し、触発され、突発的に犯行に及んだのに過ぎないのだ。彼らの手口は巧妙かつ精緻ではあったが、それ故に、オブジェのように見立てて華々しいマグロ氏の死を演出した何者かとは、根本的に異なるのだ。
殺人者はまだ、どこかに潜んでいる……!
そろそろ終盤、と言ったところでしょうか? そんな局面で、真瞭はちょっぴり、迷っておりました。
(真犯人……ってことよね。誰か、名乗り出ないのかしら?)
せっかくここまで怪しく振舞ってきたもので、自分が犯人なのよ! なんて名乗り出てしまうのも、なかなか面白いとは思うのですけれど。
(うーん、でも動機とか、どうしようかしら。特に考えてなかったわね。何か無いと、納得してもらえないでしょうし……)
うーん! っと悩んだ末に。
(まあ、いっか! ノリで行くわよ、きっと何とかなるわ!)
ずずいっと、足を踏み出しまして。真瞭は思いっきり、叫んでやりました。
「そう……私が!」
「自分が」
「「犯人!」」
「だったのよ!」
「だったんだよ~」
……うん?
くりっ、ともうひとつ、声のしたほうを振り返ってみますと……あっ。という顔をした、そこには、寝太郎くんがおりました。
誰もいないなら自分が! という、二人のありがたい配慮でしたけれど……か、か、かぶったあーーー!
「猫島さん……まさかあなたが、あなたこそがそうだったとは」
フレンチの前に並び立つ、何の接点も無いように思われた、二人の人物。
彼らは呆然とするほか無い人々に向かい、言い放ったのだ。
「あっははははは! あなたたちのその顔! 最高だわ!」
「そうだねぇ。うまくいって良かったよ~」
深林、そして猫島! この二人こそが、静かなこの地へ惨劇の口火を切った、第一の殺人者たちであったのだ。
城山が二人を指差し、叫ぶ。
「あなたたちが……なぜ、叔父さんを殺したの? 私を呼び出したのも、あなたたちね!?」
「ええ、その通りよ。なぜなら……」
深林が悪戯っぽく微笑みながら、猫島を促した。続きを語りなさいと言うかのように。
猫島はうなずき、そして彼もまた、
「……飽きっぽい読者へ、ひとときの娯楽を……」
笑ったのだ。
「自分は、新聞記者。みんな、新聞は毎日読んでるかなぁ? だったら、きっと分かってくれると思うんだよねぇ。この島は平和すぎて、面白い記事なんて、ひとっつも載ってやしないってことに」
確かに、この三夜湖畔を取り巻く環境は、平和そのもの。実に平穏であった。それは奇しくも、別荘のオーナーが陰惨な過去の風習をこの地で封印してきたことも、ひとつの要因ではあったのだ。
「だから、紙面を賑わしてくれるような、とんでもない事件、大スクープをね。起こしてやろうって思ったんだよね~」
「そう……そして私はその協力を求められ、快く了承した」
深林が言葉を引き継ぐ。
「つまらない島の毎日に、退屈していたし……私なら、オーナーと面識もある。彼をおびきだして、罠にかけるのは簡単なことだったわ。そしてその後に、城山さん? 身内のあなたへも、連絡を入れてあげたというわけ……事件の噂を広めるために、ね!」
心底楽しくて仕方が無い、といった風に、深林は笑い声を上げた……満足そうなその笑顔は、自身がこの後にたどる末路など、どうでも構わないとでも言うかのようだった。
メイドの稲井が唐突に声を発し、
「ああー! そしてそれを私が、お客様の皆さんに広めてしまったというわけなのですねー! まー! 何てことをしてしまったのでしょう!」
「仕方が無いさ。それより……おい、探偵!」
多喜が、立ちすくむ探偵たちへと目配せする。
ガイがはっとして、懐から何かを取り出す……それは鈍色に光る、手錠であった。
「よし、犯人め、宇宙人どもめ! 逮捕するッ! じっくりと正体を暴いてやるから、覚悟するのだなはははははー!」
「ええ……そうね。警察が来るまで、身柄を拘束させてもらうわよ」
塔尾と弓弦原も手錠を受け取り、犯人たちへ近づき、それをかけた。彼らはもはや、抵抗することは無かった。
「ふふふ……もっとだ。もっと美しい推理を、俺に見せてくれ。弓弦原……俺はいつでも、お前を見ているぞ……!」
「まだまだ、実験は途上段階に過ぎん。俺はまた、ここへ戻ってくる。言うだろう? 犯人は殺人現場に戻る、とな……」
浅沼と斑鳩に続き、狂ったように笑い続ける深林。そして一仕事を終えた猫島……彼の思惑通りに、翌日の新聞には、事件に関する顛末の全てが、堂々と一面を飾るのだろう。
……惨劇はこうして、幕を閉じたのであった。
「めでたし、めでたし!」
再び、ぎしっ!! 舞台がぎしっと固まりました。犯人役たちと入れ代わりに現れましたのは……!
マ、マ、マグロさーーーん! 出てきちゃった!!
「え、えっと……叔父さん? あなたは、殺されたんじゃなかったの?」
水樹がひくっと口元を震わせながらお尋ねしましたら、オーナーのマグロさん。言ってのけたのです、堂々と。
「ああ、俺様は冷凍保存されてたクローンだからな! マグロであってマグロでない……いや、こいつァ深いな」
何と、びっくり。驚いたことに、マグロ氏は、生きていたのです。いいえ、彼は語りました、自分はクローンであると……それが事実かどうかは、もはや誰にも分かりません。
ただひとつ、確かなことは……彼もまた、逮捕されるべき罪人であるということです。
「えっ? 俺様、逮捕されるの? なんで?」
「お前が、この地の秘密を守るために、近づいてきた人間を殺してきたからだろうが」
多喜さんがじろり、と睨みつけました。彼は、マグロ氏の友人でした……だからこそ、彼を止められなかったことに、とても心を痛めていたのです。
「いやいやいやいや! 俺様は愛すべき寝子島のマスコット、マグロさんだぜ!?」
そして他にも、マグロ氏によって人生を狂わされてしまった人たちが、ここにはいました。
「マグロさん。そろそろ、過去より連綿と続く大任を肩から下ろし、自由になる頃合ではないかな。僕は、それを許そう……蘇ってきたこの記憶には一時、目をつぶってね。しかし、それでも君が抵抗するというならば」
す、と木原さんはステッキを構え、因縁深きオーナーを見据えました。
「元刑事、そして私立探偵の木原として、君を捕らえよう」
「ま、まぁ待ちなって! ほら、寝子島のマスコットが逮捕されるとか、そいつはちょっとマズイってもんだろ? 世間体ってモンが……!」
だっ、と逃げ出したマグロ氏……! でも、逃げられません。
彼の前へと立ちはだかったのは、あの、謎めいた二人。ビアズリーさんと、あさひちゃんでした。
「人なんてしょせん、生まれもったうんめいにはさからえない……かなしいいきものなのね。オジさん」
「ええ、お嬢さん。さて、オーナー……我々、ファミリーの大切な後継者を、君は危険にさらしたわけだが。覚悟は、できているんだろうねぇ?」
二人は、マフィア! お忍びで別荘へ泊まりに来ていたご令嬢と、その護衛兼子守りの男……それが、彼らの正体だったのです。
前にはビアズリーさんとあさひちゃん、後ろには木原さん。
追い詰められたマグロ氏は、覚悟を決めたのでしょうか? じり、と身構えると、
「クッ、こうなりゃ……ええい、バレちまったからには仕方がねぇ。こうなりゃ口封じのために、貴様らまとめて……」
「……叔叔が言ってた」
現れたのは、瑞麗! 大切な家族、叔父の死の悲しみを乗り越えて、彼女が今、マグロ氏の行く手を阻みます。
「ひとりで、強く生きろって。だから……叔叔の仇、るいりがとる!」
瞳から雫を零しながら、それでも瑞麗は、するりと袖の下から現れた鉄扇を取り、振り上げました。
今こそ、決着の時です!
「泰山府君に伏して拝み奉る!! 呀アァァァァァァアアアアアアッ!!」
どっかーーーん!
「ぐわあああーーー!?」
すっとんでったマグロさん、舞台袖へとどんがらがっしゃん! けれど彼も舞台へ上がったからには出演者の一人、最後はきっちりと役柄を演じて、プロ根性を見せつけました。多分。
そんなマグロさんから、ナレーションの役を引き継いだ綾花が、そろそろ尺もありませんもので、まとめへと入ります。
「マグロ氏の逮捕によって、事件は終幕を迎えました。けれど残された人々には、最後に、悲しい別れが待っていたのです……」
そして手をかざしたのは、幽霊さん! 明里でした。
「あたしは、幽霊! みんなはもう、犯人にたどりついたから。あたしは、ここにいる『しんじゃったひと』を連れて行くことにするの……それがこの三夜湖の、ルールだから」
陰から生きている人々の背中を押して、ちょっとだけ解決を手伝ってくれた幽霊さんが、言いました。彼女はまばゆい光に包まれながら、指を差します。
「そうなの。もう、死んでいるのよ……あなたも! あなたも!」
何と、そこには、犯人たちによって殺害されてしまった人々。
深倉さん、劉さんが立っていました……幽霊さんと同じ、光に包まれながら。
「わ、わたしやっぱり、死んじゃってたのね……ああぁ、さよならまーちゃん、わたしの親友でいてくれてありがとう……うっうっ」
「叔叔……」
光の中で、劉さんは可愛い姪っ子へ、ひらひらと手を振ってみせました。
「良くやったな、ちび。それじゃあな、まだまだしばらくは、こっちに来るんじゃねーぜ。強く生きろよ……瑞麗」
「……叔叔っ……!」
そして幽霊さんは、最後にもう一人、指差しました。
「あなたも! もう、しんじゃったひとなの」
「……あたし?」
それは、記憶喪失だった、彼女。私立探偵、木原さんの助手だったという、朝鳥さんでした。
朝鳥さんは少し首を傾げて、でも不思議そうな顔もせずに、納得がいったように、ただうなずきます。
「そう……あたし、もう死んでしまっていたのね。あの時に」
「ああ、僕も、思い出したよ。すっかり忘れてしまっていたようだ」
木原さんが進み出て、語りかけます。あたたかくて、優しい響きの声で。
「僕らはオーナーに殴られ、僕は気を失い……君はその時にもう、死んでしまっていたんだね。お互いに、そうとは気づかないうちに……しかし、僕は思い出したんだ。その時、君が僕をかばったばかりに、命を落としてしまったということを……」
「別に。気にしないで。大したことをしたわけじゃないもの」
クールに、朝鳥さんはそう言うのです。
「それじゃあ、いくのなの!」
やがて幽霊さんは、深倉さん、劉さん、そして朝鳥さんを導いて、光の中へと消えていきます。
木原さんは首を振り、
「いいや……それでも僕は、君に感謝しているよ。ありがとう、朝鳥君」
「そう……ご自由に。それじゃあね、探偵さん」
ひらりとぶっきらぼうに手を振って、彼女はみんなと共に、やがて見えなくなりました。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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